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親も一緒に遊ぶことが発達障害の子のゲーム依存の防止につながる

time 2018/05/11

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親も一緒に遊ぶことが発達障害の子のゲーム依存の防止につながる

発達障害の子どもが数時間テレビゲームをしていると、親としてはこれはいいことなのか悪いことなのか疑問に思います。
テレビゲームの世界は、感情や社会性、そして知性を学ぶのに効果的ですが、中毒といえるような状態になる可能性もあります。
研究チームは、ベルギーのフランダースに住む自閉症スペクトラム障害の子をもつ親たち244人に調査をしました。
その結果、ゲーム中毒を防ぐのには、親も一緒になって遊ぶことが効果的であることがわかりました。
この調査結果は、オランダのロッテルダムで開催されている国際自閉症研究大会にて発表されました。
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今回の調査対象となった発達障害の子どもたちは、1日平均、2.45時間ゲームをしていました。
ゲームをして遊ぶ子の90%は少年でした。
アドベンチャー、アクション、暴力的なゲームを好んでいました。
調査では親たちは、子どもがゲームで遊ぶ頻度、時間、ゲームの種類、子どもが好きなゲームの種類についても答えました。
その結果、ゲーム中毒と呼ぶべきような否定的な面と、情熱をもって適度に遊んでいる肯定的な面の両方を見ることができました。
親たちは、自分がテレビゲームに対してどう関わっているのかも伝えました。
「私たちの調査では、ゲーム中毒ではなく、適度にのめり込んで遊んでいる青少年は、家族と良好な関係で過ごしていました。そして、うつ病になっていることも少なく、幸福感も多く感じていました。」
そう今回の調査を行った、ベルギーのゲント大学の心理学のサラ・デポウ博士は述べています。
デポウ博士は「テレビゲームは子どもの心や体に悪いもの」と決めつける考えには否定的です。
これまでの他の研究でも、ゲームで遊ぶことと現実世界での暴力的な行動に相関は発見されていません。
2004年の米国シークレットサービスの研究発表では、学校で発砲事件を起こした者の中で、テレビゲームをしていたのは12.5%にすぎませんでした。
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発達障害のない子どもが1日にゲームをしていたのは1.9時間だったという他の研究結果に比べると、今回の研究では発達障害の子どもは長く、平均して2.45時間遊んでいることがわかりました。
また、ゲームの遊び方に制限を設けることが、よい結果をもたらすこともわかりました。
「親たちは、子どもが過度にテレビゲームをすることをとても心配していますが、一方でテレビゲームを自閉症スペクトラム障害の子どもたちが感情や社会性、知性を学べるものとして考えています。」
そして、親の33%が子どもと一緒にテレビゲームをしており、その場合にはゲーム中毒になることが少ないことも明らかになりました。
デポウ博士はこう言います。
「今回の調査結果が示すのは、発達障害の子のゲームに対する情熱に、親が適切に向き合えば、テレビゲームが発達障害の子どもたちの成長により役立つものとなり、ゲーム中毒にもならなくなるということです。」
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(出典:米UPI)(画像:Pixabay

子どもが大好きなことを見つけたら、それは本当に大事にしたいものです。
一緒に楽しむことは、何よりいいと思います。
こうした研究結果があると、ますますそう思います。
親子で一緒に中毒、にはならないようにしなければなりませんね。。
発達障害の父子が作ったマインクラフト世界

(チャーリー)


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