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感覚に配慮を超えた、発達障害の子どもたち向けのミュージカル

time 2018/10/07

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

感覚に配慮を超えた、発達障害の子どもたち向けのミュージカル
  • 演劇に参加することができる発達障害の子どもたちにとって、どのような効果があるのか?
  • 感覚に配慮した演劇や劇場は、発達障害の方にとってどのようなメリットがあるのか?
  • 発達障害の子どもたちに向けて演劇を制作する際、どのような配慮が必要なのか?

中学校のケビン・エドワーズ先生の生徒たちは、見終わってから数ヶ月経った今でも話題にしています。
学校で行われた演劇です。
生徒たちは観ただけではありません。演劇に参加し、俳優たちと関わり、演劇を手伝ったのです。
それは発達障害の生徒たちには完璧な演劇でした。
たまたま、そうなったわけではありません。
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ミュージカルの「ファーム!」は発達障害の子に向けて作られました。
特別支援が必要な子どもたちのためのものです。
演劇を行った米ミシガン州立大学を最近卒業したばかりのプロの俳優のライアン・デューダはこう言います。
「芸術や演劇に触れる機会が多くない子どもたちのために演劇を作ったのは素晴らしいことでした。」
感覚に優しい演劇や劇場はまったく新しいコンセプトではありません。
例えば、感覚に配慮して行われている「ライオンキング」などが知られています。
有名な演劇をいくつか変更して発達障害の方向けにして上演されたものです。
照明を少し暗くし、音を少し小さくし、その上演中は発達障害の方たちのみが観れるようにしたりしています。
米ミシガン州立大学の演劇学部のディオン・オーデルはこう言います。
「演劇を観続けることができなくて、途中で退席して場合には払い戻しを受けることもできます。
しかし、こうした『ライオンキング』はいくつかの変更を加えて、発達障害の方に向けて調整したものです。
私たちは、最初から発達障害の方に向けた考えた演劇が作れば、さらに素晴らしいものになると思ったんです。」
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今回の「ファーム!」と感覚に優しい「ライオンキング」上演での大きな違い、それは「ファーム!」は特別な支援を必要とする方に向けて最初から作られていることです。
オーデルは、子ども向けの演劇についての経験はありましたが、特別支援を必要とする子どもたちのことはほとんどわかっていませんでした。しかし、発達障害の子どもたちのための演劇を作ろうという気持ちの妨げになることはありませんでした。
出演したデューダはこう言います。
「私たちはこの演劇には、観ている人たちとのやりとりをたくさん取り入れたいと考えました。
私たちは、演劇のなかで子どもたちに食べ物を提供したり、セリフを言ってもらったりしました。
それはとてもうまくいきました。」
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観ている生徒の中には、たびたびパニックを起こしてしまう生徒たちもいました。
しかし、演劇を観ている間にそうなることはありませんでした。
子どもたちはとても楽しむことができました。
演劇を鑑賞した生徒たちの、エドワーズ先生はこう言います。
「演劇を観る前に、演劇を観てどう行動するのかをよく確かめました。
生徒たちの行動は、誰もがとても素晴らしいものでした。
みんな参加できました。
そして、ずいぶん経った今でも話をしているんです。」
発達障害の生徒たちのために行われたミュージカル「ファーム!」は本当に特別なものになりました。
ふだん、教室では得られない刺激的な体験ができたといいます。
特に俳優たちが素晴らしかったといいます。
舞台と小道具を使って、生徒たちを合唱団に変えてしまったりしたのです。
人との交流が苦手な生徒たちがハグすることもできました。
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エドワーズ先生は、生徒たちとのこの経験を忘れることはできないといいます。
演劇を行ったオーデルは、観ている子どもたちを観ている先生たちの様子を見てうれしくなったといいます。
「生徒たちの反応を観ている先生たちを見ていました。
生徒たちの中には、話すことが出来ない子もいます。そうした子どもたちも、立ち上がって踊っていました。
それを先生たちはあたたかく見守っていました。」
オーデルと同じく、俳優のデューダも特別支援を必要とする子どもたちについて知っていませんでした。
しかし、この演劇を行ってみて、これまでの教育システムではこうした経験があまりできない子どもたちに貢献できることを感じました。
「子どもたちは素晴らしいものでした、驚きでした。
今までこうした演劇は行われていませんでしたが、これはとても重要なものだとわかりました。」
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オーデルは新たな演劇を現在書いています。
今度の演劇では、さまざまな子どもたちと一緒に過ごした経験のある大学生を優先させて出演させたいといいます。
「今度の作品を観る人たちの中には、歩き回るような子どもたちもいるかもしれません。そうした子どもたちに対処する方法を知っていなければなりません。」
「ファーム!」では、教育心理学分野の博士課程の学生たちが参加していたため、そうした期待に応えることができました。
今回の「ファーム!」では、観客の生徒たちの名前を入れて歌うこともありました。
「自分の名前が入っているので、子どもたちの反応は素晴らしいものでした。
笑顔を見ることができました。」
「ファーム!」では、一度に観る子どもたちを6人から8人と設定し、必要にあわせて演劇内容も変えることができます。小グループ向けにしたことで最高のものにできたとオデルは言います。
「私たちは発達障害の子どもたちの専門家ではありません。
演劇の専門家です。
なので、特別支援教育を行う先生たちと一緒に行うことで、実現できました。
私たちは、最初の段階から発達障害の子どもたちに向けて作り上げてきました。
素晴らしいものになりました。
そしてこれで終わりでありません。始まりです。」

(出典:米LOCAL10)(画像:米ミシガン州立大学 Youtube
感覚に配慮から、より積極的に発達障害の子どもたちに良いものをという取り組みです。
たくさんの笑顔が生まれて、たくさんのことが学べたと思います。
発達障害の子ども、そしてまわりの大人たち、みんなが本当に学べる素晴らしい機会ですね。
感覚に優しい状況で発達障害の子がスミソニアンを見学できる機会

(チャーリー)


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