発達障害の２４歳のバイヤーは、仕事をしたり、旅行をしたり、他のみんなと同じような生活を送りたいと願っていました。
３年前まで就職活動をしていましたが、それはいつもかないませんでした。
しかし、どちらも医師であるサミュエルの両親が、モンディパイソンを見ながら、楽しそうにポップコーンを食べているサミュエルを見て、ひらめいてから変わりました。
母親のバービー、父親のスティーブンが、息子のサミュエルのような発達障害の人たちに働く機会を作るためにポップコーンの会社、「ポップコーン・フォー・ザ・ピープル」を始めました。
発達障害の子をもつシェフ、アグネス・カッシングルビーと一緒になって、サミュエルはポップコーンのいろいろな味付けを開発しました。
「適切な権限を与えれば、誰でも人は責任をもって創造的に、リスクも負って仕事をします。
私たちは、困難を克服しようとしている人たちを雇用し、良質なポップコーンを提供します。」
そうポップコーン・フォー・ザ・ピープル社のWebページには書かれています。
ポップコーン・フォー・ザ・ピープル社のポップコーンは本当に素晴らしいものです。
クッキー＆クリーム、バッファローウィング、フレンチトースト、ソルトビネガー、チェダーチーズ、バターソルトなどユニークな味付付けも多くあります。
同社では、発達障害の成人の１５名が働いています。
大学やレッドブル・アリーナ、リリック・シアターなどの場所や、イベントで販売を行っています。
同社イベントマネージャーのスティーブン・フランクはこう話します。
「発達障害の子を持つ元サッカー選手のおかげで、レッドブル・アリーナのような場所でも販売を行うことができるようになったんです。」
ポップコーン・フォー・ザ・ピープルは、２０１５年に設立された非営利団体の「レッツ・ワーク・フォー・グッド」に属する会社です。発達障害の成人に意義のある長く続けることができる雇用を提供しています。
米国内で、自閉症の人と割合が最も高いニュージャージー州が拠点です。
ニュージャージー州では、２０００年に比べると現在は自閉症の人は２００％の増加となっていて、３４人の子どものうち一人が自閉症です。
ポップコーン・フォー・ザ・ピープル社を作った、スティーブン医師は、雇用する側の人が変わると、解雇されることが少なくないために、発達障害の人たちの失業率はとても高いと指摘します。
ポップコーン・フォー・ザ・ピープル社では、３袋のポップコーンが、２０歳から５０歳の発達障害の人たちの１時間雇用につながるといいます。
今月、ポップコーン・フォー・ザ・ピープル社はゴールドマン・サックス社と提携し、本社のロピーで少なくとも週に１回は販売を行うことになりました。
また、Amazonでの販売も開始しています。
ポップコーン・フォー・ザ・ピープル社のスティーブン・フランクは成長し続け、発達障害の人たちをもっと雇用できるようにしたいと考えています。
「仕事ができる発達障害の人はたくさんいます。もっともっとたくさんの人たちが働けるようにしたいのです。」
（出典・画像：米BEDFORD BOWERY）
こうした起業もどんどん行われ、うまくいってほしいと願います。
それぞれの人の個性を活かすためには、たくさんの個性的な会社が生まれていくことが必要になっていくと思います。
発達障害だから無理。と言った娘と父で一緒に人気ユーチューバー
（チャーリー）
