発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

発達障害の子とは友だちになれないなんてことはないんです。

time 2018/11/22

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発達障害の子とは友だちになれないなんてことはないんです。

私のきょうだいのマイケルは発達障害です。
私が人生において、多様な人たちを愛するための最高の教科書になった存在です。
マイケルは遠く離れたところに住んでいるので、私の子どもたちはほとんどマイケルのことは知りません。
10歳と8歳の発達障害の私の子どもたちにとっては、遠くに住んでいる叔父さんという存在でしかありません。
マイケルは部屋の中の小さな音や服の感触に困ったり、大好きな映画のキャラクターに没頭したりしていました。
私は発達障害のきょうだいがいたことで、多様な人を理解し受け入れることが他の人に比べて10倍もあると思っています。
そして、私の夫は精神保健のカウンセラーです。
発達障害の人たちがもつ、感覚過敏などについてよく知っています。
発達障害の人と関係を築くためには、そうでない人に比べると、より多くの忍耐と理解が必要となるはずです。
光や音への配慮、時間的スケジュール、工学的な配慮が必要となることもあります。
しかし、私たち夫婦は、私たちの発達障害の子どもたちにそれらが活かせているとは思っていません。
そのため、私は自分の親や専門家に、発達障害の人たちが過ごしやすく生活していけるようにするためのアドバイスを今までに教えてもらっています。
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例えば発達障害の人がかかえる人とのコミュニケーションの困難については、家族で取り組めることがあります。
私は子どもたちの誕生日パーティーを楽しくするように考え、あきらめずに行ってきました。
しかし一方で子どもたちには、誕生日パーティーの主役としてふるまってもらう難しさも感じていました。
それについては、ボストン・センサリー・ソリューションを創った、療法士のブリジット・デュジャーディンが、私の発達障害の子どもたちや難しい状況にある他の家族たちに役にたつアイデアを教えてくれました。
「発達障害の子どもたちと友だちのグループを20分ほどで仲良く交代させていくとうまくいきます。」
発達障害の6歳の息子、フランクリンがいるメアリー・バイパーは、トランポリンで遊べるような場所で誕生日パーティーを行ったそうです。
私たちが当たり前のこととして思っている「みんなと一緒にいること」は段階的に教えなければならないといいます。
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たくさんの人がいても、親しめるようにすることで、発達障害の人がかかえてしまう不快感を軽減させることもできます。
発達障害の子をもつミンディ・ウェルトンミッチェル牧師はこういいます。
「私たちは、違う存在に恐怖を感じます。一方で、子どもたちは楽しいことやりがいを見つけることができます。
それは恐怖から離れる、大きな一歩となるものです。」
ミンディ牧師は、自分の子が通う小学校を高く評価しているといいます。
「職員や先生たちが、生徒全員の名前を覚えていて、息子にも必ずこんにちはと声をかけてくれるんです。
また、息子にあいさつをしても、無視してしまうような場合には、何度もやさしくそうしてくれます。
『またあとでやってみようね。』」
そして、ミンディ牧師はこう言います。
「私は他の親たちにも、発達障害の子がいる私たちのような家族の状況を知ってほしいと思っています。
親たちのグループに参加するのは簡単ではありませんが、参加することは重要です。
意識的にでなくとも、除外されてしまうこともあるからです。」
こうした願いから、ミンディ牧師は私たち家族に、クリスマスカードやバレンタインをうまく使おうとアドバイスしてくれました。
「私の発達障害の息子は、バレンタインのときにもクラスで一人だけ、もらうことができませんでした。
息子はそれを気にすることは全くありませんでしたが、クラスの子どもたちには、私の息子をクラスの一員として認めてほしいと思ったので、私は取り組んだんです。」
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誰かが自分の子どもに興味を持ってくれたなら、親はその人のことを好きになるはずです。
私の場合には、私の息子が大好きなポケモンに興味を持ってくれた人がいたら、もう親友のように思ってしまいます。
トランポリンができるところで誕生日パーティーを行ったメアリーの息子のフランクリンは、機械や仕組みが大好きです。
「素晴らしい美術館に行っても、フランクリンは警備の人にエレベーターについて聞いたり、警報システムについて質問をするくらいです。」
メアリーはこの機械好きが、フランクリンの社会的なやりとりや人間関係を発展させてきたことを経験しています。例えば、学校で火災報知器を見つけたときに、フランクリンはメンテナンスを行う人をつかまえて質問をしていました。
そうやって友だちができてきたのです。
発達障害の誰かが興味を持っていることを見つけたら、ぜひ、それについて話しかけてみてください。
趣味があえば、ずっと続く友だちになるかもしれません。
療法士のブリジットはこう言います。
「恐竜やマインクラフトが大好きな子どもたちが少なくありません。
私たちも一緒に興味をもって関わると、他の子たちとの違いがなくなってしまうほど、活動に集中して子どもたちはさまざまな能力を発揮してくれます。
発達障害の子とは友だちになれないなんてことはないんです。」
(出典:米The Washington Post)(画像:Pixabay
好きなことを見つけたら、一緒になって盛り上がって、そしてハイタッチ。
うちの子やうちの子のお友達とはほんのちょっとしたことでもそんなふうにしてきました。
楽しく、うれしくなりますよ。
あなたの発達障害で知的障害の息子を私の子どもと遊ばせないで

(チャーリー)


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