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発達障害の兄は母と歩いてきた。戻ってきた兄と今は私が歩く。

time 2019/03/27

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発達障害の兄は母と歩いてきた。戻ってきた兄と今は私が歩く。

スペンサー・ケイは47歳です。
自分ひとりで食事をしたり、服を着たりすることはできません。
しかし、1000メートルの山があっても喜んで歩いていきます。
スペンサーは発達障害で精神年齢は3歳です。
毎日の生活に困難をかかえます。
しかし、山にくればスペンサーは自信に満ち溢れます。
「兄のスペンサーは重度の不安障害もかかえていますが、
山は兄を幸せにしてくれるんです。
ストレスを感じたり、落ち込んだり、精神的な問題をかかえたときには、
このきつい運動がさらに助けてくれるようです。」
介助をしている39歳の妹のシャーロットはそう言います。
シャーロットは母親のニコラの意志を引き継いでいます。
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スペンサーは2歳のときに発達障害と診断をされました。
「兄は1970年代に重度の自閉症で生まれました。
あらゆる種類の知的、精神的な問題をかかえる人にとって容赦のない時代です。
施設に入れたほうがいいと母は言われました。」
母親のニコラはスペンサーを育てるだけでなく、時代とも戦いました。
「母は兄をとても愛していました。離れるという選択はありえませんでした。」
母のニコラはスペンサーに良いと考え、一緒にとにかく、歩きました。
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しかし、20代の後半になるとスペンサーの行動が悪化したため、再び施設に入ることについて福祉関係者、医療関係者から提起されました。
子どもに対して攻撃的であると評価されたため、自宅から約1時間の距離にある施設で、それからは過ごすことになりました。
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「母はとても悲しみました。
私が兄のスペンサーの施設へ訪れると、兄は奇妙な行動をしていました。
本当に悲しいことに気づきました。
兄は窓のそばに立って、ずっと母が来るのを待っていたんです。」
2007年になって施設から自宅へ戻ることができました。
しかし、ちょうどその頃に母のニコルにがんが見つかりました。
2年後に母のニコルは亡くなりました。
そして妹のシャーロットが兄のスペンサーの介護をするようになったのです。
母親のようなシャーロットは兄が幸せになる方法をよく知っています。
それはやっぱり歩くことでした。
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(出典・画像:英BBC
うちの子も歩くことは得意です。
機嫌が悪いときもありますが、基本ニコニコ歩いてくれます。
私がいなくなったあとも、こうして一緒に歩いてくれる人がいたらいいなと想像します。
知的障害、発達障害の人にも犬の散歩がまわりとの交流に役立つ

(チャーリー)


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