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自閉症の子の常同行動は多くが11歳までに減るという調査結果

time 2019/05/05

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自閉症の子の常同行動は多くが11歳までに減るという調査結果

400人以上の子供を追跡した研究によると、同じ仕草を繰り返し行うような常同・反復的行動は、75パーセントの子どもたちにおいて、3歳から11歳になるまでの間に大きく減少していました。
この研究は、この自閉症の特徴についてもっとも長い期間にわたって追跡調査されたものになります。
指を動かしたり、手をひらひらさせたり、そのような常同・反復的行動は自閉症の特徴的な行動です。
それらは、ストレスへの対処方法にもなっています。
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しかし、学習する場面や人との関わりにおいて妨げになることもあり、それらは自傷行為につながっていく恐れもあります。
また、重度の常同・反復的行動は、日常生活で必要とされるスキルの発達を遅らせる可能性もあります。
そのために、止めさせることを考えなければならないこともあります。
今回の新しい研究では、自閉症の子どもの多くが大きくなるにつれて、こうした常同・反復的行動を行わなくなっていくことがわかりました。
「常同・反復的行動は減少していく傾向にあります。」
カナダのマギル大学のヴァレリー・クールシュネ研究員はそう言います。
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クールシュネらによる研究チームは、カナダの自閉症研究に参加している421人の自閉症の子どもについて調査を行いました。
子どもが、3歳半、4歳、4歳半、6歳半、9歳、11歳のときに、常同・反復的行動に関わる43の質問に対して親たちに答えてもらいました。
75パーセントの自閉症の子どもは、行動の頻度が成長するにつれて減少していました。
例えば3歳半のときには平均して30回、常同・反復的行動のしぐさを行っていた子どもは11歳になるまでに20回に減少していました。
6歳半までの間に減少することが最も多いこともわかりました。
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一方、自閉症の子どもの残り25パーセントは、常同・反復的行動のしぐさの種類が増えていました。
3歳半のときには16種類だったのが、11歳になるまでに20種類になっていました。
言語スキルが低い子どもたちがこれに該当しました。
今後研究チームでは、常同・反復的行動を種類別に分析し、長期に渡って続くものなのかを判断できるようにしたいと考えています。
(出典:米SPECTRUM)(画像:Pixabay
うちの子は話すことなどできません。
常同行動は大きくなるつれて、少なくなったような感じはありません。むしろ増えているかもしれません。
この研究の25パーセントの子どもたちに全く該当するようです。
ストレスが多くなるにつれて、常同行動が増えていますね。なので多くなると、心配になります。

(チャーリー)


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