発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

発達障害の息子にとってスクリプティングは止めさせたくないもの

time 2019/07/28

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

発達障害の息子にとってスクリプティングは止めさせたくないもの

午前7時30分。
私はまどろみの中から起きようとします。
「ボートを見ませんでしたか?
私は少し前にボートが通り過ぎるのを見ました。私についてきてください。」
おしゃべりがしばらく続きます。
私の目が開き、そして大笑いします。
息子が「ファインディング・ニモ」を見ながら、セリフをまねています。
ベッドから起き上がって、その日の準備をする前の数分間そうして楽しんでします。
s4
私の息子は4歳、発達障害です。
ADHDと自閉症スペクトラム障害をかかえています。
2年前は、ほとんど話すことはありませんでした。
手話は少しできますが、難しい状況でした。
しかし今では全く違います。
これまでの言語療法、作業療法、そして多くのアニメのおかげで、たくさんのセリフをおぼえて、それを暗唱してコミュニケーションに使えるようになりました。
会話をすることは、息子にとってはまだまだ難しいことですが、お話がずいぶんできるようになりました。
s1
映画やテレビ番組でのセリフを暗記して暗唱する、スクリプティングと呼ばれるものによってです。
息子のスクリプティングは、ただキャラクターのセリフを暗記しているだけでなく、動きや表情も記憶しています。
そのおかげで息子は今は孤立することはありません。
私たち夫婦を息子の世界へ連れて行ってくれます。
息子はニモ、ママはドリー、パパはブルース・ザ・シャークです。
息子は私たちの立つ場所を決めてから、私たちが言うべきセリフを教えてくれます。
まるで、私たちはこれからファインディング・ニモのオーディションを受けるかのようです。
発達障害の子どもたちが、より社会的になれるように、コミュニケーションができるようになることを期待して多くの医師や療法士がこのスクリプティングをやめさせようとしています。
s3
私も、息子にはコミュニケーションができるようになってほしいと願っていますが、スクリプティングを止めさせたいとは思っていません。
いくつかの理由があるからです。
・スクリプティングは記憶を築くのに役に立ちました
・スクリプティングは語彙を増やすのを助けました
・スクリプティングは人と一緒に遊ぶことを学ばせました
・スクリプティングは文法と言葉の意味を学ぶのを助けました
・スクリプティングは何を言っていいのかわからないときに言えること教えてくれました
・スクリプティングはとにかく息子を楽しませています!
・いつか会話ができるようになることを願っていますが、今はセリフを聞けることがとてもうれしいです!
(出典:米YAHOO!)(画像:Pixabay
うちの子は言葉がなくなる前、2歳ころでしょうか。よく言ってました。
「ハッスル、ハッスル」「ハッスル、ハッスル」
今は全くなくなってしまったので、動画にきちんととっておけばよかったと思います。
今できることを、無理になくそうとする必要はないという考えに私も賛成です。
発達障害の子と親が開発したアニメ映画療育

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから

最近の人気記事

福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。