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話せない重度の自閉症の子でも汗の量からストレス程度がわかる

time 2019/10/12

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

話せない重度の自閉症の子でも汗の量からストレス程度がわかる

人はストレスを感じると汗をかきます。
米ミズーリ大学の研究チームは、重度の自閉症の青年の暴れるなどの問題行動がいつ発生するかを正しく予測するために、汗の状態をモニターしています。
ブラッドリー・ファーガソンは難しい状態にある人を介護し、研究を行う施設で重度の自閉症スペクトラム障害の8人の青年についてストレスの状態を調査しました。
手首と足首につけたモニター機器を通じて、ストレスの状態にあわせて皮膚の電気活動が増加していることを発見しました。これには汗の量が関係します。
「皮膚の電気活動の急上昇したときは、ストレスを大きく感じるものに対する生理的な反応を示しています。
ストレスの原因は、その人の内にあったり、外にあったり、両方であったりします。」
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健康心理学と放射線学及び自閉症と発達障害を専門とするトンプソンセンターに所属しているファーガソン助教授はそういいます。
「自閉症の子どものストレスレベルの急上昇が親や介護する人にすぐわかれば、問題行動が発生することを防げる可能性が高くなります。」
ファーガソンは問題行動の発生を防ぐためには、ストレスを引き起こしている環境や活動から子どもを遠ざけることや、子どもが落ち着けるようにいじれるおもちゃを与えることなどの方法があるといいます。
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「重度の自閉症スペクトラム障害の人では、ストレスを感じてもそれを口で伝えることができないことが多いです。
しかし、皮膚の電気活動は他の人と同じようにストレスに反応します。
したがって、皮膚の電気活動の増加について注意することで、問題行動の発生を防ぎ、健康と安全を守ることができるのです。」
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この研究を共同で行った同大学医学部の認知神経研究所のデイビッド・ビバスドルフはこう言います。
「自閉症の人が問題行動を起こしてしまうリスクが最も高い場合に、現れる状態を特定するための重要な研究が続いています。
この研究で考慮しなければならないのは、この皮膚の電気活動は個人差があることです。」
この研究“Examining the association between electrodermal activity and problem behavior in severe autism spectrum disorder: A feasibility study,”は” Frontiers in Psychiatry”で発表されています。
(出典・画像:米ミズーリ大学
うちの子も口で伝えることができないので、こうした機器でストレスレベルが私にもすぐにわかればとてもいいです。
どうして泣き出したのかがわからないことが、大きくなった今でも、親の私でもよくあるのです。
いつまでたっても、困って苦しんでいるのに、すぐに助けてやれない自分が申し訳なく、悲しくなります。
知的障害の人がかかえる絶望感をまわりはわかっていないのかも

(チャーリー)


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