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自閉症の人のやりとりの困難は自閉症の人だけのせいではない

time 2020/01/27

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自閉症の人のやりとりの困難は自閉症の人だけのせいではない

発達障害である自閉症の特徴の一つに他者との社会的なコミュニケーションや交流に課題をかかえることがあります。
こうした困難は通常、自閉症スペクトラム障害の人の認知と行動の違いに焦点を当てて研究されてきました。
現実世界での自閉症の人のやりとりに基づいた研究はほとんどされていませんでした。
米テキサス大学ダラス校の研究チームが、自閉症の社会的相互作用についてこれまでと異なる、双方向のやりとりの観点からの研究を行い、注目を集めています。
” the journal Autism”で発表されたこの研究結果は、自閉症の成人がうまくやりとりができるかは、どちらかの人のスキルだけによるのはでなく、お互いの関係によることが示唆されています。
「自閉症の人の社会的な障害について理解しようとする研究のほとんどが、個人の特性にのみ焦点を当てていました。
これは、社会的な相互作用にかかわるあらゆる困難は、自閉症の人側だけに原因があるという前提になっています。
しかし、人と人とのやりとりにおいては、相手にどう影響し、相手からどう影響を受けるかを考慮しなければなりません」
そうこの研究を行った米テキサス大学ダラス校の行動と脳科学の准教授であるノア・アッサン博士は言います。
f2-1 自閉症の人のやりとりの困難は自閉症の人だけのせいではない
この研究はいわゆる「二重共感問題」”double-empathy problem”に焦点を当てています。
これは自閉症の人とそうでない人との相互作用によく現れるように、神経学的に異なる理由から、コミュニケーションと理解について違いのある二人がやりとりを行うと、それは難しくなるという考えです。
「自閉症の人は、そうでない一般的な発達をしている人の思考と気持ちを推測するのに苦労します。
一般的な発達をしている人も自閉症の人の思考や気持ちを推測することに苦労します。
多くの自閉症の人は相手が自閉症の人である場合には、もっとコミュニケーションができることを報告しています。
これを研究で確かめようと思ったのです」
そうアッサン博士は言います。
この研究の主筆であるケリアン・モリソン博士は、自閉症の人がかかえる社会的な相互作用における困難は、自閉症の人側だけの問題ではなく、両方の関係によるものだという考えが定着し始めていると説明します。
「自閉症の研究はまだ歴史が浅いのです。
置かれた状況に関係のない機能的な障害についてではなく、社会的な状況にあわせて起こるという観点で障害を研究することは学会でも注目を集めています。
この研究で、適切な環境であれば自閉症の人が成長できることを、より良く理解されることを期待しています」
f4-1 自閉症の人のやりとりの困難は自閉症の人だけのせいではない
この研究では、125人の成人が見知らぬ人と自分を知ってもらうための雑談を行いました。
そのうちの67人は自閉症と診断されています。
雑談が終わると、やりとりした感じと相手の第一印象について評価しました。
・自閉症の成人は、自閉症の成人にも自閉症でない成人にも知性、信頼性、好意、いずれでも低いと評価されてはいませんでした。
・自閉症の成人と自閉症の成人同士のやりとりでは、自閉症とそうでない人とのやりとりに比べて、良質だと評価されていました。
・自閉症でない成人は、自閉症の成人よりもそうでない人と再びコミュニケーションしたいと考えていました。
同じように、自閉症の成人は自閉症の人と再びコミュニケーションしたいと考えていました。
・自閉症の成人は自閉症の成人に対して自分のことのより多く話すことができ、自閉症でない成人よりも仲良くなれたと感じていました。
・自閉症の成人は、自閉症の成人にもそうでない成人にも自閉症でない成人に比べて、厄介で冷たいと評価されていました。
・自閉症でない成人は、自閉症の成人とのやりとりの質について、自閉症でない成人と変わりないと評価しています。
これは、自閉症の人のコミュニケーションに対する否定的な評価は、実際のコミュニケーション経験に基づいたものでない可能性を示しています。
「これらの発見は、自閉症における社会的相互作用の困難は、自閉症の人の絶対的な特徴ではないことを示唆しています。
むしろ、相手や社会環境による関係性によるものでしょう。
自閉症の人が本質的に社会的なやりとりのスキルが乏しい場合には、自閉症の人同士ではやりとりはさらに困難なものになるはずです。
しかし、研究の結果はそうではありませんでした」
そう准教授のノア・サッソン博士も言います。
f1-1 自閉症の人のやりとりの困難は自閉症の人だけのせいではない
「自閉症の人の社会的障害は状況に依存しており、自閉症でない人との相互作用により多く現れます。
これは、認知とコミュニケーションのスタイルの不一致を反映している可能性が高く、慣れ親しみと受け入れが進むと改善される可能性があります。」
モリソン博士は、この研究が自閉症の人たちのコミュニケーションにまつわる重要な部分を照らしていると考えています。
「私たちは、自閉症の人の社会的能力についての既存の研究を超え、この現実世界での研究結果に表れている見過ごされてきた点に対処していきます。
特に自閉症の成人において、それは理解すべき必要なことです」
(出典:米テキサス大学ダラス校)(画像:Pixabay
似たもの同士で面白いことを言い合えるもよりも、
自分と最初は異なるだろうと思った人とやりとりして、わかりあえる人こそコミュ力が高い人だと私は思います。
お互い変な思い込みをもたずに、オープンになって自分の世界を広げていきたいですね。
発達障害の自閉症の人は無意識な偏見をいつも受け対処している

(チャーリー)

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