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自閉症の人の中には頭や脳が大きい人が多いという研究結果

time 2020/04/12

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自閉症の人の中には頭や脳が大きい人が多いという研究結果

自閉症の人の中には、頭が大きな人がいます。
この事実は、1940年代に自閉症について初めて記述されて以来、知られています。
しかし、自閉症の人の中でどれくらい多くの人が頭が大きいのでしょうか?
そしてその理由はなんでしょうか?
これまでの研究でわかっていること、わからないことがあります。
レオ・カンナーが1943年の論文で11人の自閉症の子どもたちについて初めて記述したときに、自閉症の子のいくつかの特徴をあげています。
「5人は比較的大きな頭をしていた」
その後の数十年の間にも、多くの研究でそれは指摘されてきました。
1999年の研究では、自閉症の人の20パーセントが大きな頭、「巨頭症」であると推定しています。
2011年の研究では、それは15パーセントだと修正されました。
この研究では、自閉症の少年について自閉症と診断をされてから追跡調査を行っています。
単に頭が大きいということではなく、体の他の部分とのバランスで評価されました。
研究を行った米カリフォルニア大学の精神医学と行動科学のデビッド・アマラル教授は、自閉症の人たちの中に「不釣り合いな巨大脳症」と名付けられる人たちがいると述べています。
この15パーセントという数字への異論は多くありませんが、理解について異なったものとなっています。
「その数字は、自閉症の子どもにしかあてはまりません」
そう、米エール大学の自動精神医学のカタルジーナ・チャワルスカとエミリー・フレーザー・ビード教授は言います。
米カリフォルニア大学サンディエゴ校の神経科学者、エリック・コーチェンスは巨大な脳をもつことは自閉症の人にはよく見られることで、この15%はそれの極端なケースであるといいます。
h2 自閉症の人の中には頭や脳が大きい人が多いという研究結果
エリックは、8000人以上を対象にした2015年の研究で、自閉症の人の頭の大きさがそうでない人よりも大きいと伝えています。
これまでの複数の研究で、自閉症の女の子については自閉症の男の子に比べて頭が大きいことはまれであることが示唆されています。
エリックもこう言います。
「私たちの研究では、自閉症の男の子の頭は大きいことがわかりましたが、女の子はそうではありません」
米カリフォルニア大学のアマラル教授もこう言います。
「男児と同じくらいの割合で女児にみられることはありませんでした。女児ではまれです」
この性差による違いの理由ははっきりしていませんが、女の子は何らかの形で頭が大きくなる症状から守られていると考えられています。
頭が大きい自閉症の子は、脳も大きくなっています。
研究者たちはこれまでにMRI(磁気共鳴画像法)などの技術を使って自閉症の人の脳をスキャンした結果、頭が大きい人は脳も大きい傾向にあることを発見しています。しかし、完全に一致するものではありません。
脳が大きくなっていても、頭は大きくない子どももいます。
脳の大きくなっている部分は、脳の容積の多くを占める厚い外層である大脳皮質です。
「大脳皮質の基本的なところに違いはみられませんが、そこに謎があるはずです」
そうアマラル教授は言います。
MRIによるスキャンではそれ以上のことはわかりません。
ここに過剰なニューロンや支持細胞、脳脊髄液があるのかもしれません。
また、自閉症と関連していることが知られている脳の他の領域についても大きくなっている可能性はあります。
表情を理解するための脳の領域である房状回や、基本的な視覚情報を検出する第一次視覚野などです。
第一次視覚野は自閉症とは関係がないように思えるかもしれませんが、実際には自閉症の人は視覚的な問題をかかえていることもよくあります。
h3 自閉症の人の中には頭や脳が大きい人が多いという研究結果
脳の巨大化は、生まれてから早い時期に始まっているようです。
米カリフォルニア大学サンディエゴ校のコーチェンスは2003年に自閉症の子どもが生まれたその年に急激に脳が成長することを発見しています。
その後2018年の研究では、胎内にいる時点から急激に脳が成長していることがわかりました。
しかし、脳の過成長がどれくらいの期間続くかについては意見がわかれています。
米カリフォルニア大学サンディエゴ校のコーチェンスは、自閉症の成人の脳の大きさは、平均的なものであるため年齢が増えるにつれて過成長は止まっていると主張しています。
アマラル教授の研究チームは、自閉症の少年の頭と脳の大きさを追跡調査しています。
2016年には、脳の過成長が5歳まで続いていることを報告しました。
未発表のデータでは、それは11歳まで続くことを示していて、過成長は成人になっても続くと予想しています。
脳が大きいことは一般的には良いことだと考えられています。
しかし、肥大化した脳をもつ自閉症の子どもは逆説的に、平均的な脳の大きさの子どもよりも知性が高いとはいえません。
2歳になるまでに頭が大きい場合は、4歳の時点で重度の自閉症となっていることを予測します。
頭の大きな自閉症の子どもは、食事のときにスプーンやフォークなどを使うことなど日常的なスキルに苦労し、6歳までにそうしたスキルが低下する傾向があります。また、社会的な困難や言語の遅れにも関係してきます。
一方で、自閉症の人の中には頭がとても小さい人もいますが大きな人よりも一般的でないため、まだよくわかっていません。
(出典:米SPECTRUM)(画像:Pixabay
うちの子を見ても、特別支援学校や放課後デイのお友だちを見ても、頭が大きいという印象はあまりありませんでした。
そうなんですかね。
自閉症の子の3人に1人は運動障害もかかえているという研究結果

(チャーリー)

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