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夜中に遠吠えする兄は怖かった。今は互いに尊敬するきょうだい

time 2020/05/09

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

夜中に遠吠えする兄は怖かった。今は互いに尊敬するきょうだい

兄のキースが3歳のときに遠吠えしたことを覚えています。
その声はそうとしか言えません。
真夜中に部屋中を寝転び、壁におもちゃを投げ、眠ることなく叫んでいました。
私は1歳か2歳で、怖くてベッドの下に隠れました。
母が入ってきて兄をしっかりと抱きしめるまで、私は怖くて泣いていました。
何が起きているのかベッドスカートの下から覗くと、お母さんは兄の口を閉じて、落ち着かせようとするものの、兄は何度も何度も悲鳴を上げ続けていました。
それは深夜0時まで続きました。
私はそれまでずっとベッドの下に隠れていました。
兄は3歳のときに発達障害の自閉症と診断されています。
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どうして兄がそう声を上げたりするのか子どもの私にはわかりませんでした。
兄がどうなっているのかわからないので、私に攻撃してくるのではないかと心配でした。
なので、私は兄の邪魔にならないようにしました。
わたしが子どもの頃、内気だった原因はこのためだと思います。
私は成長していくなかで、自閉症の人とどうすれば、うまく一緒に過ごせるのかわかりませんでした。
どうして兄は夜中に大声を上げて、自分一人で話したりしているのか理解できませんでした。
自分の部屋に一人で閉じこもり、何時間もテレビゲームを続けるのに、部屋から出てくると、私たちと関わり会話をよくする別の人のようになることも理解出来ませんでした。
私は兄について母に尋ねると、母は自閉症について説明し、私は多くの質問をしました。
しかし、兄にはそれを聞かせないようにしていました。
母は兄の感情をとても大事にしていました。
以前、母が自閉症がどう人生に影響を与えるか兄に話しをしたときに、兄は動揺し悲しんだそうです。
兄には私が見上げる存在になってほしかったのですが、私のほうが年上のように行動しなければなりませんでした。
母は健康の問題をかかえていて、父はいつも働いていたので、私が徐々に家事をするようになりました。
そして私は介護者にもなりました。
兄は感情的になることが多かったので、兄が理解できるような方法で話す必要がありました。
兄は急かされるのを嫌うため、私には忍耐も必要でした。
そして、失敗して兄がかんしゃくを起こすことにいつも私は怯えていました。
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思春期を通じて、兄を理解するために自閉症について多くを学びました。
私は兄が子どもの心を持っていることを理解するようになり、兄が示すと思われる行動のいくつか(社会的相互作用の困難や反復行動を含む)は自閉症の症状であることを知りました。
私の親戚に自閉症の人がいますが兄は彼らほど深刻ではないので、気づくのにしばらく時間がかかりました。
兄の自閉症は家での振る舞いをみると深刻だと思いましたが、人前で外出しているときはそうではなかったからです。
私はずっと自分のことを考えてきました。そのため、自分が成長してきたようには兄との関係は成長することはありませんでした。
私は大学に行きたくて勉強をがんばりました。
兄は学校には行っていなかったため、私がそんな話をするたびに関わろうとしても、何を話していいのかわからないようでした。
兄はゆっくりと母、父、そして私から遠ざかっていきました。
私はそれを疑問には思っていませんでした。それも自閉症の症状だと考えたからです。
私が大学二年生になったときに、兄は限界になりました。
兄はすべてから除外されていると感じていると家族に話しました。
特に大学にいる私からも。
両親は私が家から遠く離れることを心配したものの、ずっと家にいる兄については心配していませんでした。
しかし、実際には兄は家でも会話をすることや気にかけてもらうことがあまりなかったようです。
そのために兄は一人で落ち込んで、自分の感情に対処する方法を考えていたようです。
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兄のその話を聞いてから、私たちは間違いに気づきました。
それからは兄ともっと一緒に過ごすことを誓いました。
私は兄の苦労を知り、兄にとって二番目の父のようになって、守りたいと思いました。
兄が話すことと聞き、すばらしいと思ったらほめ、できる限り応援したいと考えました。
「キース、私の一つだけのお願いは、もっと部屋から出てきてほしいということだけです。
部屋で一人きりでいては、まわりの人は関わることができません」
私は兄に、ただもっと人とつながる方法を教えたかったのです。
それは、私が自分に言ってきた方法と同じものでした。それが役に立つことを願っていました。
そのときから、兄は子どもの頃と同じように部屋から出てきて、私たちと一緒に過ごすようになりました。
兄はオープンになり、私もそれを大事にしました。
お互いを大事に思うきょうだいであることを理解しました。
兄と一緒に育ってきたのに、不必要に兄を箱に入れていたことに気づきました。
そんなことはしてはいけません。
私たちきょうだいの関係はこれからもますます成長し続けます。
兄が私を尊敬してくれていることを知っています。そして私も兄を尊敬しています。
(出典:米POPSUGAR)(画像:Pixabay
すごく違うからこそ、お互いに感じ学べるところも多くあります。
こんなふうに尊敬しあえるきょうだいになってほしいですね。
知的障害の兄は恐ろしいほど最高で恐ろしいほど恐ろしかったが

(チャーリー)


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