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発達障害も含めて「多様性」を推進する大学

time 2016/09/17

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

発達障害も含めて「多様性」を推進する大学
  • 進学や学校生活に必要な支援は何があるか?
  • 学校がベンとの協力や支援についてどのような取り組みを行ったか?
  • 多様性を受け入れるために、学校がどのような取り組みをしているか?

20年前であったなら、16歳で発達障害があるベン・リスケは進学することはできなかったでしょう。
ベンは、トリニティ・カレッジの一年生となりました。
入学しただけでなく、4年間の奨学金も得ています。
ベンには充分な資格があります。
高校ではトップの試験点数と成績で、高校からは数学と音楽について特に推薦をされています。
彼はクイズのクラブや暗号のクラブ、そしてジャズバンドに入っていました。
しかし、いくつかの学校ではベンは入学できるチャンスも与えられませんでした。
「10の学校に応募しました。
他に3つの学校にも合格しましたが、奨学金はありませんでした。
ここに決めたのは奨学金をもらうことができたからです。」
その他にも、この学校に決めた理由があります。
この学校のキャンパスには19世紀の伝統的な雰囲気があります。緑豊かな芝生や木樹があります。
支援をしてくれる教職員。
そして、エンジニアリングと音楽を学ぶことができるためです。
「ここでは、芸術と科学を学べます。そして、エンジニアになるためのしっかりとしたプログラムもあります。」
とベンが言います。
このトリニティ・カレッジの副校長のエンジェル・ペレスは、ベンに奨学金を与えて入学してもらった理由を、入学希望者のそれぞれの個性を尊重していく、この学校の新しい考え方に合致したためだといいます。
「逆境を乗り越えること、あきらめないこと、そして忍耐です。
ベンのような学生は、学年にただ一人です。
彼の挑戦は、今、何を成し遂げるかだけではありません。
その積極性をずっと持ちづづけて、多くの困難に打ち勝っていくことも挑戦なのです。」
副校長のペレスは、ベンについてこう言います。
「私たちは本当に彼の生い立ちに心を動かされました。
そして、彼の個性についての話になりました。
私たちは、彼が大学のスターになると考えるだけではなくて、奨学金も出すべきだと。
私たちの奨学金制度は、クラスでトップの成績をとってもらうだけのものではありません。」
ベンの年齢を考え、教職員たちと真剣に、入学後もうまく過ごしていくには、学校として何ができるかを話し合いました。
ベンとも話を重ね、問題が生じないよう、学校が支援を行っていくことになりました。
「リスクになるような、たくさんの課題もありました。
私たちが正しい支援を行うことができるのか?何が起きるのか?
私たちは、学生の個性に寄り添っていけるようになりたいのです。
彼を受け入れたいのです。」
ベレスは、ベンが「多様性」をキャンパスにもたらすと言います。
「私たちは学生に多様性を受け入れて欲しいと考えています。
場所や人種や経済的な環境だけでなく、発達の違いについても。」
 
ベンは、最小限の必要な支援を期待しています。
ベンは時々には、部屋に一人だけになって試験をする必要があります。
彼が騒がしくなったり、友だちが騒ぐのを避けるためです。
ベンは、試験中に足音をたてたり、声を出すことがあります。それが周りの人に迷惑になります。
そうしないように我慢させると、ベンの試験の点数が下がることにつながります。
彼は、週に一回、先生たちと話をする機会を持ちます。
彼は先生をもっと知りたい、そして自分をもっと知ってもらうためです。
ベンは自分のくせを理解しています。
授業内容について自分が知っていると、全部を答えたくなってしまうのです。
高校ではこの癖を解決するために、ある先生は「ABB」という言葉を使いました。
anybody but Ben (ベン以外の人!)
ベンが授業を独占するのを避けるためでした。
ベンは、この学校の先生にも、自分を助けるヒントになるものとしてそれを伝えています。
ベンには個室も必要です。
エレクトリックピアノやギターを演奏するときに、うるさくしないためです。
進学するにあたってトリニティ・カレッジの教職員たちに、ベンの母親は発達障害についてのプレゼンを行いました。
母親のジュリ・リスケは、ブラウン発達障害センターで発達障害の専門家でした。
発達障害について講演する際には、ベンについての話も少しします。
ベンがバンダービット大学でのサマープログラムに参加した時の話です。
その時のベンの先生は、ベンに困っていました。
「ベンは、こちらを見ないし、話を聞いているふうにも思えない。
じっとしていなくて、席を立ったり、座ったり、まわりを歩きだしたり、こっちも見ない。もう手に負えない。」
しかし、難しい問題について、長々と答えることができました。
「それって、ベンは話を聞いているってことでしょう。」
と母親は先生に答えたそうです。
ベンはアイコンタクトするのが苦手です。
多くの発達障害の人もそうです。
「目が怖いんだ。どう自分を見ているのか、どう思っているのか。」
ベンは相手のことがわかると、アイコンタクトができるようになると母親は言います。
自分の学校生活の過ごし方や変わっていることについてベンはこう言います。
「他の人が数秒しか我慢できなようなことでも、僕は何時間でも大丈夫なんだ。」
 
ベンと母親は熱心にベンの寮の部屋を、落ち着けるように変えていました。
ユニオン・ジャックの旗や、家族や友だち、大好きなペットの犬のペイズリー、
そしてハロウィンの時に、大好きなミスター・スポックに扮した自分、そして故郷の写真を。
ベンは、トリニティ・カレッジで熱心に授業を受け、ロシア語などの外国語も学び、そして音楽を楽しみたいと思っています。
ベンは、変わる時だと感じています。それは簡単ではないとも。
トリニティ・カレッジでの最初の夜は眠ることはできないでしょう。
しかし、よくなっていくはずだとベンは言います。
他の学生と同じように、ベンも早く独り立ちしたいようです。
「早くここから、私が出て行ってほしいようでした。」と母親は言いました。
(出典・画像:英Herald&Review
 
「多様性」の範囲が広がっていくように思えるのはいいことだと思います。
広がっていない、想定内では、それは多様ではないと思えるからです。
その時代、いろいろなところに、いろいろな種類の恐竜がいました。
しかし生き残ったのは哺乳類でした。
 
こちらの話は、多様性への配慮が足りなかったために起きたものです。
イギリスの動物園で起きた問題

(チャーリー)


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