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胃腸の問題が自閉症の子どもの反復行動を悪化させている。研究

time 2020/12/04

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

胃腸の問題が自閉症の子どもの反復行動を悪化させている。研究

新しい研究で、自閉症の子どもについて反復行動と胃腸の問題が関連している可能性があることが明らかになりました。
そして、他の自閉症の症状の重症度が高くなると、便秘や胃痛などの胃腸障害の重症度も高くなることもわかりました。

“the journal Autism”に掲載されたこの研究では、社会性やコミュニケーションの難しさと胃腸症状との関連性については認められませんでした。

この研究は前後に揺れたり、手をバタバタさせたりするような反復行動と腸の問題との関係についての生物学的なメカニズムは説明できていません。
しかし、胃腸の症状が反復行動を悪化させる可能性があることを示し、今後、療育に役に立つ可能性もあるでしょう。

米オハイオ州立大学公衆衛生学部の大学院生、パヤル・シャカボーティが主導してこの研究を行いました。

発達障害である自閉症スペクトラム障害をかかえる子どもたちは、慢性的な下痢、便秘、食物過敏症、腹痛を含む胃腸の異常を経験する可能性は、そうでない子どもたちに比べて高くなっています。
これらの症状は、感覚過敏や攻撃的な行動との関連については知られていますが、他の自閉症スペクトラム障害の症状との関連については知られていませんでした。

「一般的な人たちについては、気分や精神障害と胃腸障害との関連性については、かなりの量の証拠があります。

しかし自閉症の子どもたちについては、腸の問題が自閉症によるものなのか、あるいは自閉症の子どもたちが経験することによって引き起こされているのかどうかははっきりしていません」

そう、シャカボーティは言います。
シャカボーティは、米デューク大学の自閉症と脳開発センターで研究を開始し、腸と発達障害の他の特性の間の潜在的な接続に興味を持つようになりました。

2歳から7歳までの176人の子どもの家族から提供された詳細な臨床測定と報告書に注目し、消化器系の問題の要因についての洞察を行いました。
ほぼすべて、93パーセントの子どもが、少なくとも一つは消化器の問題症状を経験していました。

「胃腸の問題は自閉症の多くの人にとって重要な問題です。
これらの症状が特定の自閉症の行動を悪化させ、より大きな発達上の課題につながる可能性があるという証拠があります」

関係の詳細は不明ですが、自閉症の子どもたちの反復行動は、彼らの胃腸の不快感を管理するのに役立つ対処方法である可能性があります。
自閉症の症状は、しばしば子どもたちが十分に言葉で体のな苦しみを伝えることができないときに現れることがあります。

「胃腸の問題は、自閉症を持つ多くの子どもたちがかかえています。
複雑な脳と腸との関係について研究するべきことがたくさんあります」

(出典:米オハイオ州立大学)(画像:Pixabay

話すことができないうちの子については、何かストレスがあって訴えたいと思われるときに、指を繰り返し動かしたり、かきむしったりしていることはよくあります。

自閉症の子の多くがもつ、睡眠や行動の問題と関連する胃腸の問題

(チャーリー)


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