発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

自閉症の子と母が救急の現場に「センサリーバッグ」の提供活動

time 2021/02/17

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

自閉症の子と母が救急の現場に「センサリーバッグ」の提供活動

9歳のトミー・ニューマンは発達障害の自閉症です。
口で話すことはできません。デバイスを使って話しています。

トミーは棒が大好き、掃除が好きです。
そして、母親のジェナと一緒に「センサリーバッグ」を作るのが好きです。

センサリーバッグは、トミーのような子どもたちが救急隊員とコミュニケーションを取りやすくするのを助けます。

「救急隊員は、発達障害の子どもたちとどう接すればよいかをまず知らなければなりません。
何が助けになり、何が助けにならないのか。

叫んでいる人に、ただ叫んでも何の助けにもなりません。
冷静に『あ、ちょっと待って』と気づいて、この子どもは自閉症かもしれないと考える必要があります。
そして、そうした子どもにあった接し方をする必要があります」

母親のジェナは、支援団体を設立し、特別支援を必要とする子どもたちに安全について教える活動を行っています。

「私はこのためには、双方向の関係が必要だと考えています。
子どもたちだけでなく、救急隊員や警察官にもこうした子どもたちとの関わり方や適切な対応の仕方を学ぶ必要があります。
子どもたちだけが学んでも無意味になってしまいます」

新型コロナウィルス感染拡大の前は、ジェナは地元の警察や消防署でも活動してきました。

そして、そうした子どもたちに向けた「センサリーバッグ」の提供も行ってきました。
息子のトミーと、ヘッドフォン、フィジェット、ホワイトボードなど、特別なニーズを持つ子供たちが救急隊員の助けを必要とした場合に役立つアイテムを詰め込んだバッグです。

「火事や緊急事態が発生した場合、どんなケースであっても、子どもたちが感じる騒音レベルは私たちよりもはるかに高くなります。
ヘッドフォンをつけてあげれば、すぐに落ち着かせることができます。
不安を感じたらフィジェットが役に立ちます。
うまくいけば、それが彼らを落ち着かせ、少しでもリラックスさせるのに役立ちます」

地元のすべての警察や消防の車にセンサリーバッグを装備してもらうことを目標に、息子のトミーとバッグの提供を続けています。

地元の警察署長フィル・スミスはセンサリーバッグは求められているもので感謝しているといいます。

「私たちは助けたい。
子どもたちの気持ちをわかって、ケガなどをすることなく助けたいのです。
このセンサリーバッグがそれに役立つのであれば、それは本当にすばらしいです」

(出典・画像:米SPECTRUM NEWS1

困ってしまう警察官や救急隊員の方は日本でも多いのではないかと察します。

対応が進むことを願います。

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから

最近の人気記事

福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。