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ベーカリーで活躍する自閉症の女性は可能性を知ってほしいと願う

time 2021/04/11

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

ベーカリーで活躍する自閉症の女性は可能性を知ってほしいと願う

自閉症と診断される人はここ数年、増加の一途をたどっています。
米国疾病予防管理センターによれば、米国では毎年生まれてくる子供の54人に1人が自閉症スペクトラムです。

アリソン・ドディは約1年半前、知的障害者や発達障害者の生活を支援する機関「ヴィア・オブ・リーハイ・ヴァレー」がオーナーであるカリ・キルヒゲスナーに紹介したことで、ベーカリーの「スウィート・ガールズ」に就職しました。

大学で特殊教育を学んだ後にパン職人となったキルヒゲスナーはこう言います。

「アリソンの評価をしてみないかと提案されたので、喜んでイエスと答えました。
彼女はその日の数時間、私たちと一緒にいてくれたのですが、私たちは皆、彼女のことが大好きになりました」

それからアリソンはケーキやクッキー、ケーキポップなどのデコレーションをしたり、新しいレシピを考えたりしています。

アリソンは、自分が一番落ち着くのはキッチンだと言います。
アリソンがもつ素晴らしい記憶力により、効率的でスピーディーな仕事ができるのです。
ほとんどすべてのレシピを暗記しているので時間がかかりません。
道具も正確に配置されています。

アリソンは毎日、出勤するとまず準備リストをチェックします。
このリストには、その日に焼くべきカップケーキやその他のお菓子の数が書かれています。
そして、きらびやかなミキシングボウルの中から、「大きい方」と「小さい方」のどちらが必要かを決め、かき混ぜたり、泡立てたり、混ぜ合わせたりします。

ヴィア社は年間約1250人の障害をかかえる人たちが就職できるようにサービスを提供しています。
障がいをかかえる人たちの失業率は、そうでない人たちに比べて2倍であることを考えれば、それは重要です。

アリソンは、接客に少し苦労しているといいます。
それは、パン作りから集中力をそぎ落とすのが難しいからです。彼女のエプロンには「パン屋はパンを焼きたい」と書かれています。

「私は奥にいるのが好きなんです。私はマルチタスクに向いていません」

それでも、カップケーキ作りをマスターしたように、アリソンが接客をマスターすることも、お店の誰もが疑っていません。
というのも、アリソンはVia社の年次報告書の表紙を飾り、地元のテレビにも撮影することが決まっているくらいだからです。

アリソンが有名人になったのはこれが初めてではありません。
12年前、彼女の家族は「アメリカズ・ファニエスト・ホームビデオ」で3位に入賞したことがあります。
煙突に入り込んだリスが脱走してファミリールームを荒らしまわるビデオでした。

アリソンは、自閉症の人たちの可能性を知ってほしいと考えています。
雇用を躊躇している雇用者は考え直すべきだと言います。

「信じられないような素晴らしいスキルを持った人を雇うことになるかもしれませんよ」

(出典・画像:米THE MORNING CALL

もっている素晴らしい点がもっと知られる。

そして、それがもっと活かされる。

そんなサポートを心から願っています。

知的障害の生徒が寄附された服の提供を通じライフスキルを学ぶ

(チャーリー)


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