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写真家の母と自閉症の息子との間にあった距離をカメラが縮めた

time 2021/06/03

この記事は約 5 分で読めます。

写真家の母と自閉症の息子との間にあった距離をカメラが縮めた

米テキサス州のある母親と自閉症スペクトラム障害の幼い息子は、写真撮影への情熱を共通のものとして心を通わせています。

コートニー・ランは、赤ちゃんと家族の写真を撮影する12年のキャリアをもつプロの写真家です。
4人の子どもがいますが、子どもたちに写真への興味を無理にもたせようとしたことはありません。
それぞれの子どもたちが情熱をもてるものを一緒に探してきました。

長男の11歳のベントレーは発達障害の自閉症をかかえています。
殻に閉じこもりがちで、不安な時に心を休めることにも苦労してきたといいます。

興味をもてるものを見つけようとさまざまなことを試してみました。
あらゆる種類のスポーツや音楽などを試してみましたが、写真に勝るものはありませんでした。

母親のランは、安全のためにとしばらく前にベントレーにスマホを持たせました。
ある時、家族でハイキングをしているとベントレーが2分ごとに立ち止まっては自然の中の何かを写真に撮っていることに気がつきました。
そこでランは、写真がベントレーに喜びをもたらし、将来に役立つものになるかもしれないと思いました。

ベントレーは自分の思い描く写真を撮るために、適切な質問をしてきたので、あまり教えることもなかったと母親のランは言います。

「息子のベントレーは何かに夢中になると、それだけに集中します。
カメラのオート設定を止めて、自分でカメラの設定をし始めました」

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両親からカメラをプレゼントされたベントレーは、わずか数日でカメラの操作をマスターしました。

画像編集には、まずiPadとLightroomを使いました。
母親のランは、ベントレーの写真のスタイルに影響を与えることがないように、すべてをまかせようとしました。
Lightroomの使い方もベントレーに教えました。

写真を撮り始めたころのベントレーは、屋外を散歩しては、

「どうしてここにピントが合わないんだろう?
どうすれば花びらと同じ焦点面に花の中心を合わせることができるの?」

というような質問をし、母親のランはその方法を説明しました。
そうして以前よりもさらに良い写真を撮るようになっていきました。

ベントレーは毎日、写真撮影の練習をしました。
しかし、自信をなくしたり、母親のランが褒めても、それは本当ではないと思うようになりました。

そこでランは、ベントレーに自分の才能を認めさせるための方法を考えました。
そして、ベントレーのたくさんの写真をFacebookに投稿することにしたのです。
その結果、世界中の写真家たちからたくさんの予想外の好意的なコメントや「いいね!」をもらいました。

ベントレーはこれで自分に自信を持つことができました。

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しかし、感情への対処などで定期的に困難なことがあると母親のランは言います。

「感情を抑え込まないようにして、それを発散させる必要な機会を確保するようにしています。
ベントレーの場合は、自分が感じている感情をどう処理すればいいのか、自分の中で把握することができませんでした。

しかし、写真がすべてを変えてくれました。
ベントレーがどのように写真を編集しているか、どの日にどんな花を選んで撮影しているかで、息子の感情を読み取ることができます。
写真で息子の感情を読み取ることができるようになりました」

ベントレーにとってコミュニケーションは難しいものです。
しかし、写真と出会ったことで、それは一変しました。

今、母親のランは、ベントレーのInstagramのアカウントを立ち上げ、ベントレーの最新作や愛するものや身の回りのものを美しく撮影するための舞台裏を紹介しています。

ベントレーは写真をパズルのように捉えています。
正しいアングルを見つけることから、自分の編集スタイルを確立することまで、ランは「彼の感情に応じて永遠に変化する」と考えています。
そして、ベントレーは何か問題に遭遇したときはいつでも助けを求め、ランはいつでも喜んで何でも手伝います。

写真を撮ることで、数年前までは繋がりにくかった二人の距離が縮まったといいます。

「愛情がないからではなく、二人の物の見方や考え方が違うからです」

自閉症のベントレーは、他の家族とは全く異なる方法で世界を認識しています。

「息子を野草畑に連れて行って、座っていれば、
息子の本領を発揮している姿を見ることができます」

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息子が自分のそばで写真の編集作業をしているのを見る瞬間も、母親のランは楽しんでいるといいます。
それが毎日、二人の距離を縮めています。
ベントレーは、集中して学習して、平和に過ごしています。
ランは、この大切な時間がこれまでに感じていた二人の間の距離を近づけてくれたと感じています。

まだ11歳のベントレーは、これからまだまだ成長していくことでしょう。
ベントレーは大きな夢を持ちました。
ナショナル・ジオグラフィックに掲載される写真を撮りたい。
いつか医者になりたい。

「ベントレーの母親であることに感謝しています。
息子は私の喜びです。
息子がカメラを通じて、自分の感情の声を見つけてくれたことが本当にうれしいです。
息子は本当にすばらしい存在です」

(出典・画像:米PetaPixel

本当に素敵です。

共通の情熱をもてることが見つけらたら最高だと思います。

親子でますます素晴らしい写真を撮影しながら、輝いていってほしいと願います。

発達障害の写真家が願う。誰もが可能性を追求できるよう支援を

(チャーリー)

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「占ってるよ、ねっちさん」
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