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古いバーを改装、発達障害の人が助かる空間へ。大学の取り組み

time 2021/06/25

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古いバーを改装、発達障害の人が助かる空間へ。大学の取り組み

ユニバーシティ・カレッジ・コーク(UCC)は、これまで大切にしていたバーを、学生、とくに発達障害の自閉症スペクトラムの学生のための、休息と落ち着きのある専用スペースに改装したことを発表しました。

この落ち着ける専用スペース「カームゾーン」は、ユニバーサルデザインと自閉症の人に優しい原則を用いて設計されており、現在、権威あるベニス建築ビエンナーレで、自閉症の人に優しいデザインの例として紹介されています。

2016年に30年の歴史に幕を閉じた古いバーは、オンラインオークションで床の一部が買い取られるなど、多くの元学生に懐かしまれました。

このカームゾーンは、多様化する学生のニーズに応えるため、UCCが推進する「インクルージョン」の中心となる施設です。

カームゾーンは自閉症の人たちが使いやすいように細部まで配慮されており、自閉症の人が向けの建築環境のグローバルデザインガイドラインに沿って設計されています。

オープンプランのエリアには、フレキシブルな座席、センサリールーム、レスパイトルーム、ユニバーサルアクセスのトイレとエレベーターが設置されています。
このスペースは、学生の幸福を促進するためのワークショップにも使用される予定です。

このスペースの最終的な構成は、ユニバーサルデザインやアクセシビリティの専門家、学校の生徒、スタッフの協議の結果です。

UCCは、学生の多様なニーズに応えるためにキャンパスを変革しており、最近ではブールコートヤードやホーソンガーデンなどの落ち着いた屋外スペースも設けました。

これらのプロジェクトは、学生組合の支援のもと、大学全体で展開されている「自閉症フレンドリーイニシアチブ」の一環として行われました。

学長のジョン・オハロラン教授は、このスペースの開設を歓迎し、「UCCでは多様性を尊重しており、キャンパスや学習環境を誰もが利用しやすいものにしています」と述べています。

このプロジェクトを主導したUCC学生連合の前会長、ナオイズ・クロウリーはこう言います。

「カームゾーンは、キャンパスの中心にある素晴らしいリソースであり、学生が学習を成功させるために必要なサポートを提供するものです」

(出典・画像:アイルランドCorkBeo

こうした場所があることで、少し安心できて、心も活動範囲も広がります。

とくに学校では必要に思います。

世界中に広がっていってほしいと願います。

特別支援学校に設置された発達障害の子が助かる安心空間遊具

(チャーリー)


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