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自閉症の青年は「庭仕事」で稼ぎ、近隣の人たちともつながる

time 2021/07/19

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

自閉症の青年は「庭仕事」で稼ぎ、近隣の人たちともつながる

米国では庭仕事は多くの家庭にとって面倒ごとです。
しかし、ある若者にとっては、庭仕事は恩返しのチャンスです。
そして、ソーシャルメディアへの投稿が彼と地域社会を結びつけてもいます。

21歳のヒレルにとっては、枝を折る音は音楽のようなものです。
毎日、庭仕事をしています。

ヒレルの母親は以前、彼が庭仕事をしたいというメッセージをSNSに投稿しました。

「息子はガーデニングや庭仕事が大好きなんです」

リンダ・ベイカーはそのメッセージを読みました。

「息子さんのことをとても誇りに思っていて、そして息子が社会の役に立ってほしいという気持ちが伝わってきました。
ありがたく、お願いしようと思いました」

ベイカーは、ヒレルの家族ともともと知り合いだったので、庭に落ちている枝を片付けるためにヒレルを雇うことに迷いはなかったそうです。

「私には自閉症スペクトラムの孫がいます。
彼らはたくさんのことを与えてくれることを知っています」

ヒレルの母親は、ヒレルの好きなことやヒレルとの経験をを伝えるためにウェブサイトも作っています。

「息子が庭仕事を好きなのは、アウトドアが好きなことと、地域の人たちと知り合う機会があるからです」

ハンナ・スティグターが、ヒレルの庭仕事を管理し、クライアントのところまで送っています。

「ヒレルはお客さんのところに行って、自己紹介をしたり、今日は何をしてほしいか聞いたりします。
SNSで伝えて、庭木の手入れと草取りの仕事をしています。
私たちがやった仕事の多くは、杖をついたり、草むしりをしたりすることでした。

体が思うように動かないさまざまな人たちとも出会うことができました。
素晴らしい経験になっています。
ヒレルの交流にも役立っています」

米インディアナ州の自閉症協会によれば、自閉症の若年成人の35パーセントが仕事をすることができていません。
ヒレルの母親は、息子をサポートしてくれる近所の人たちに心から感謝しています。

ヒレルは稼いだお金で近隣のスーパーで買い物をします。
これも、近隣の人たちに求められ、庭仕事ができているおかげです。
母親はこう言います。

「自閉症の人たちには、社会に貢献できることを示すチャンスが必要です」

(出典・画像:米WTHR

大好きなことに取り組んで、多くの人に知られ、認められる。

こんなことがたくさん起きることを願います。

うまく使えば、ネット、SNSはそれを実現する大きな助けになりますよね。

発達障害の息子の働ける機会として母親が芝刈りの事業で起業

(チャーリー)


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