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自閉症の少佐が作った軍の取り組み。可能性を引き出し成功して

time 2021/11/11

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

自閉症の少佐が作った軍の取り組み。可能性を引き出し成功して

これまで自閉症スペクトラムの人の兵役を免除してきたイスラエル国防軍は、自閉症スペクトラムの人を来年末までに約500人採用することを目標としていますが、

自閉症の人を軍に採用するウディ・ヘラー少佐はこう言います。

「現在、52名の自閉症の人が参加していますが、12月末には70名になります。
2022年末には500人以上になるでしょう」

イスラエル国防軍で自閉症の兵士として最高位にあるヘラー少佐が、イスラエルにいる何千人もの自閉症の人に希望を与えるために、この自閉症の人を採用するプログラムを開始しました。

ヘラー少佐によると、イスラエルの教育システムで自閉症と診断される人は年々18パーセント増加しており、2019年には19500人、2020年には27300人m、そして今年は約32000人です。

「自閉症の何千人もの人に活躍してもらいたい」

イスラエルでは何年も自閉症を医学的疾患としては認めていません。
自閉症と診断された最初の兵士が志願したのは2006年のことでした。

現在行っている自閉症の人の採用の取り組みでは、軍隊生活に溶け込むための専門的なメンターと一緒に6週間過ごし、兵役中も同行します。
その間にメンターは家族もと会い、彼らのことをより深く知ります。

「その後、3年から5年の専門的な訓練を受けるので、軍隊でも一般の生活でも成功することができます」

例えば、衛星を使った情報収集を担当する軍事情報部9900部隊のように、機密情報を必要とする部隊など、かつては自閉症の人には門戸が開かれていなかった分野で、今では多くの自閉症の人が活躍しています。

「このプロジェクトのおかげで、天才的な能力を持つ若者が、非常にユニークなポジションに就くことができました」

高機能自閉症人たちは現在、軍事情報部の研究部門で活躍しています。
そして高機能ではない自閉症の人も技術者として勤務しています。

しかし、社会性やコミュニケーション能力に問題のある自閉症の人たちにとって、軍隊は不適切な環境であるという意見もあります。

自閉症の人は、状況によってはより多くの支援を必要とする傾向があり、指揮官は彼らのニーズをより認識する必要があります。

「しかし、軍隊は彼らにとって非常に良いものでもあります。

彼らは、自分が好きで得意な科目に集中することができます。また、彼らはスケジュールや決まった日課をとても好みます。

イスラエルのように、自閉症の人が軍隊に志願することを認めている国は世界では多くありません。
イスラエルのように自閉症の人を軍隊に志願させている国はほとんどありません。

自閉症には否定的な烙印が押されています。

そのため、普通の子どもにしたいと思っている親は、診断結果を隠してしまいます。
そうした自閉症の人が軍隊にいると問題が発生するのです。

しかし、自閉症であることを伝えた人では何の問題もありません」

ヘラー少佐は3歳のときに自閉症と診断されました。

しかし、両親が厚生省や教育省にそのことを届け出ないまま、他の18歳の若者と同様に徴兵されました。
入隊当初は大変でした。
しかし、彼の可能性を認めてくれた指揮官がいたといいます。

今、ヘラー少佐は何千人もの自閉症の人たちに、自分の可能性を引き出し、それまでは夢にも思わなかったような方法で成功してほしいと願っています。

ヘラー少佐は、軍の人員管理局の企画・人事管理部で働き、自閉症の分野の第一人者、ソーシャルワーカー、特別支援学校の先生たちと会って話をして、この自閉症の人たちを採用するプログラムを作りました。

「このプロジェクトは、何千人もの人々に門戸を開くものです。
非常に重要なものです。

社会には自閉症に対する差別があります。
自閉症の人たちが軍で活躍することは、その汚名を改める方法の一つになります。
イスラエル軍は誰でも自閉症の人を受け入れます」

(出典・画像:イスラエルThe JERUSALEM POST

差別なく可能性を引き出し、成功して頂く。

その意志は全く素晴らしいものです。

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(チャーリー)

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