発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

発達障害の画家、自分が見ている世界を作品を通じて見せる

time 2021/11/21

この記事は約 3 分で読めます。

発達障害の画家、自分が見ている世界を作品を通じて見せる

画家のソフィー・バランスは英ロンドンのギャラリーで2度目の個展「Bad at Life (Good at Painting)」を開催しました。
ソフィーが内省の瞬間や視線をそらしたイメージを描くことは、発達障害をかかえる彼女にとっての解毒剤のような役割を果たしています。

発達障害をかかえている方は、発達障害による困難がよくわかるはずです。
周りの人にはわかっているのに、自分はルールを理解するのに苦労しているように感じることがあります。
この状況を逆転させるために、ソフィーの作品は彼女の目を通して世界を見るように誘っています。

ソフィーの作品では、鑑賞者は彼女の視点から彼女の世界を見るように誘われますが、そこに参加することは許されません。
むしろ、永遠のアウトサイダーとして、まだ説明されていない一連のインサイド・ビジュアル・ジョークを目の当たりにすることができるのです。
これが、発達障害をかかえて世の中を生きていく人の効果的なシミュレーションになっています。

これらのビジョンには、ソフィーの人生のシーンや記憶が歪められ、誇張されて新しく解釈されて表現されています。

飼い猫は不自然な色のトラやヒョウに姿を変え、不安はジャングルやレストランバーの影に潜む本物のモンスターとして表現されています。

blank blank blank

しかし、彼女の絵は絶望に満ちているわけではありません。
発達障害と一緒に暮らしていると、確かに苦労や困難がつきものですが、ソフィーは喜びや静けさの瞬間を表現することで、それに対抗し、発達障害をかかえることがどのようなものかをより体験させてくれます。

ハンバーガーを一口食べる前に立ち止まる人や、タバコを吸いながら前腕の感触を楽しむ人など、ソフィーの絵画には「静けさ」もテーマとして登場します。

これらの瞬間は、彼女の絵画の中で捉えられ、不滅のものとなります。
また、油絵具を厚く豪華に塗り重ねることで、ソフィーが創作中に経験している喜びの感覚をさらに高めています。

また、ソフィーの絵画には、アイコンタクトの欠如というテーマが繰り返し登場します。
この特徴は、自閉症の初期症状としてよく見られますが、ここでは、視線をそらしたり、サングラスやまぶたで目を隠したりすることで表現されています。
ここでも、見る人をソフィーの立場に立たせ、外部の人間に見られているような感覚を与えることができます。

blank

ソフィーの最近の展覧会では、作業用の椅子と、コーヒーで汚れた猫の毛がついたラグが、制作の物理的な余韻を示すインスタレーション作品の中心として展示されました。
それは、作品やアーティストの存在を振り返るためのもうひとつの手段としても機能しています。

(出典・画像:英CREATIVE ROOM

自分のものではない視点で世界を見ることは、楽しく、そして発見をもたらしてくれます。

今後も素晴らしい作品を描いて、ますますのご活躍を期待しております。

自閉症のアーティストは言う「周りのことは気にしなくていい」

(チャーリー)

たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから
福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

blank

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

blank

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。

blank

NPO法人Next-Creation様からコメント

blank

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。