発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

自閉症の人はペットを飼うことで大きなメリットを得る。研究

time 2022/06/17

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の人はペットを飼うことで大きなメリットを得る。研究

英エッジヒル大学の心理学者による新しい研究で、動物を飼うことは自閉症と診断された成人にとって複数の利点があることが示されました。

リアム・クロス博士とグレイ・アサートン博士による研究です。
ペットを飼うことが精神的な健康状態の向上に関連するにもかかわらず、自閉症の人はペットを飼うことが少ないこともわかりました。

“Journal of Autism and Developmental Disorders”に掲載された最新の研究結果では、自閉症の人たちが動物から多大な精神衛生上の恩恵を受ける、気分が高揚する、パニック状態から回復する人さえいるばかりか、気分管理や社会性においてより長期にわたる改善を報告する人もいることが明らかになりました。
クロス博士はこう言います。

「ペットの飼育が、自閉症の人たちのメンタルヘルスや生活の質にどのように関係しているかを調べるために、孤独感、社会的孤立、社会不安、社会的支援、生活全般の満足度などを調べました。

ペットの飼育は、より高い生活の質、より少ない不安、そして他のさまざまな利点につながっていました。
また、ペットの種類は関係ありませんでした。
犬、猫、ネズミ、魚でさえもすべて同様の効果があったのです。

ほぼすべての参加者が、ペットとの親密な絆が、生活の質の向上と密接に関係していることを強調していました。

ある参加者はこう言っていました。
『自閉症の人を不快にさせるすべての状況は、動物には存在しない。気まずい会話もなく、予測できない出来事もなく、楽な環境です』

また、別の人は、
『今では積極的な性格になりました』と」

この研究では、動物がもたらす多くの利点にもかかわらず、不適切な住居や不規則な収入など、自閉症の人たちが動物を飼うことが少ない理由となる障壁のいくつかも明らかにされました。

アサートン博士はこう言います。

「自閉症の人は他人と共感する能力が低いとか、感情的でないというひどい誤解があります。
これは多くの自閉症の迷信の一つです。
私たちが行ったインタビューでは、この誤解が障壁となり、動物の世話をすることができないのではないかと心配していることがわかりました。
しかし、ペットを飼うことは、多くの人にとって大きな突破口になります。
不健康な日常から脱却し、解放されることにつながることもわかりました。

“動物の世話ができないという心配があっても、自閉症と診断された人は動物の世話をすることが十二分にでき、そうすることで大きな利益を得ることができます。

何人かの参加者は、ほんの少しのサポートがあれば、これらの障壁を克服することができると言いました。
例えば、ペットの世話の仕方を指導したり、ペットを飼うことを中心としたソーシャルグループを作るといったアイデアです。
そうすれば、ペットと飼い主の両方の健康状態を把握しながら、同じように精神的な健康も手に入れることができるのではないでしょうか」

(出典:米Medical Xpress)(画像:Pixabay

小動物でも良いのであれば、飼える人も多くなるかもしれませんね。

うちの子の場合には、水槽の魚などには興味をもつことはなさそうなので、かまってくれる犬や猫がやはり適当だと思います。

自閉症の子たちには犬よりも猫が良いペットになるという研究

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから

最近の人気記事

福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。