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発達障害、自閉症の人はサイバーセキュリティ分野で重要な存在に

time 2023/02/18

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

発達障害、自閉症の人はサイバーセキュリティ分野で重要な存在に
  • 発達障害や自閉症の人が、サイバーセキュリティや情報セキュリティの分野でどのような能力を発揮できるのか?
  • 発達障害や自閉症をもつ人が、サイバーセキュリティの仕事にどのような価値を持っているのか?
  • 発達障害や自閉症の人が、サイバーセキュリティ分野においてどのような貢献が期待されているのか?

アインシュタインとニュートンが、科学技術面で世界に多大な貢献をしたことは、多くの人が知っています。
しかし、二人が自閉症であった可能性が高いことを知っている人は多くありません。

歴史上、科学的業績と神経多様性の間にはしばしば関連性がありました。
専門家は、伝説のコンピューター技術者アラン・チューリングや電気技術者ニコラ・テスラを含む多くの歴史的人物が、おそらく自閉症スペクトラムの障害を持っていたと考えています。

そして今、米国はオンライン攻撃の脅威の増大に直面しており、サイバーセキュリティの教育者たちは、発達障害の人たちがこの新しい技術的フロンティアにもたらす貢献について、改めて考えています。

米デンバー大都市圏州立大学は、Teaching the Autism Community Trades(TACT)と連携し、発達障害の学生たちがハッカーと闘うためのキャリアを築けるようプログラムコースの提供を始めました。

同大学のサイバーセキュリティセンターで、自閉症の学生たちが、カスタマイズされたトレーニングと実地体験を組み合わせて、この複雑な分野を学んでいます。
ディレクターのリチャード・マックナミーはこう言います。

「サイバー解析は、もっぱらグレーゾーンに焦点を当てるものです。
白か黒かわからないし、マニュアルもありません」

情報セキュリティーのアナリストには、好奇心旺盛な性格と細部へのこだわり、そして何よりも最後まで追求する能力が必要だと言います。

「発達障害の人は、他の人が気が散ったり、注意力が散漫になったりするような場合でも、極めて集中力を持続することができます。
彼らは徹底的に几帳面で、問題を見つけるまで、あるいは問題がないと結論づけるまで、執拗に作業を続けます」

発達障害、自閉症の人に活躍してもらうことは、まったく新しい考え方ではありません。

英国では、英国のスパイ機関である政府通信本部が、発達障害の人たちを長年にわたって雇用しています。
ディレクターを務めるマックナミーは、元英国陸軍将校です。

「私はそのモデルをここで再現しようとしています。
うまくいくことが分かっているからです」

ひとつだけ確かなことは、サイバーセキュリティの仕事は十分すぎるほどあるということです。
米国労働統計局によると、情報セキュリティ・アナリストの需要は、2020年から2030年にかけて33パーセント増加すると予想されています。
これは、他のすべての職業の平均成長率の4倍に相当します。

そして、サイバー攻撃やデータ漏洩の被害は、莫大な金額にのぼっています。
サイバー犯罪の被害総額は、今年8兆ドルに達すると予想されています。

コンピュータサイエンスのスティーブ・ビーティ教授は、この天文学的な数字でさえ、実際の総額より少ないものだと言います。

「サイバー攻撃は、直接的な経済的打撃のほかに、評判の低下、訴訟、従業員の生産性の低下など、非常に多くの損失をもたらすため、本当のコストを見積もることは困難です」

一方、米国政府や企業は、巧妙化するハッカーやデータマイニング業者に対する防御に苦慮しています。
サイバー攻撃全体の約半分の被害を受けている中小企業は、特に対策が不十分です。
テクノロジー企業のアクセンチュアによると、何らかでも防御策を行っている企業はたった14パーセントです。

「高度な持続的脅威は、文字通り何年も待機します。
そのため、攻撃を検知することすら困難な場合が多いのです」

そう、ビーティ教授は言います。

TACTサイバーセキュリティコースの提唱者は、サイバーセキュリティを強化する有能な従業員を見つけることと、発達障害の人たちの慢性的な不完全雇用を解決すること、その2つの問題を同時に解決するものだと述べています。

マット・G・バーのようなサイバーセキュリティを学ぶ学生は、そのような職場に参加することを熱望していました。

「私がこの機会に興味を持ったのは、将来サイバーセキュリティの分野でキャリアを積める可能性があり、そのために役立つ新しいスキルを学びたかったからです。
何か新しいことを試したかったし、貴重な経験もできました」

このプログラムは、自閉症スペクトラムの人たちの価値や信頼性に関する固定化された偏見も覆していると、マックナミーは言います。

「このプロジェクトは、私にとって個人的にも大事なものです。
というのも、私は自分の軍歴の中で、発達障害の人たちの価値を分析することを目にしてきたからです。
優秀な人材が、間違って問題視されているために雇用されていないのを見たとき、こう思ったのです。
私たちはそれを変えることができる」

米国では、発達障害の人たちの割合が急増し続けています。全米では44人に1人が自閉症スペクトラム障害と診断されています。

このプログラムのもう一つの重要な優先事項は、社会的な場面に弱い未来のサイバー戦士たちが、たくさんの人がいる忙しい職場環境にうまく溶け込めるようにすることでした。
まず、学生たちが常に集団で作業できる環境を整えることから始められました。
マックナミーはこう言います。

「他の人と密接に協力することに慣れさせるために、あえて別々の机に座らず、テーブルを囲んで一緒に勉強しました」

徐々に、この新しい共同作業のやり方にみんな慣れていきました。

「実際のサイバー攻撃では、優れたチームワークが重要です。
4つの頭脳が協力して問題を解決することは、1つの頭脳よりも常に優れています」

マックナミーは、参加した学生のほとんどに明るい未来が待っていると確信しています。

「賢い企業は、このような優秀な人材が本当に貴重な資産であることを認識するようになるでしょう」

参加した学生にとって、サイバーセキュリティのキャリアは、自信、経済的自立、世界における真の意味での居場所をもたらし、個人的な変化をもたらす可能性もあります。
参加した学生のギャビン・ウェストはこう言います。

「サイバーセキュリティが世界にとってどれほど重要かを知っています。
なので、参加したことで将来に期待がもてます。
自分のキャリアを変えることができそうな気がします」

(出典・画像:米デンバー大都市圏州立大学

サイバーセキュリティ。

ますます優秀な人が求められる分野に間違いありません。

発達障害、自閉症の方たちが得意なことを発揮して活躍できる機会がますます多くなることを期待しています。

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