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発達障害の子がいなくなっても迅速に見つけられる無線システム

time 2023/05/12

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発達障害の子がいなくなっても迅速に見つけられる無線システム

2011年から2020年の間に、自閉症スペクトラムの子どもたち1516が「全米失踪・被搾取児童センター」に行方不明者として報告されています。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもを持つ多くの親にとって、恐ろしい現実です。
オーディズム・スピークスの2018年の調査では、約半数の親がASDの子どもが4歳以降に少なくとも1回は徘徊や逃走を試みたことがあると回答しています。

米テネシー州中部のある地域では、親や介護者を安心させるプログラムがあります。
ウィリアムソン郡保安官事務所が「プロジェクト・ライフセーバー」と提携し行っているものです。
1999年に設立されたこの非営利団体プロジェクト・ライフセーバーは、世界中の救急隊員や介護者に無線技術を提供し、どこかに行ってしまうことが少なくない自閉症の子やアルツハイマー病の高齢者などの場所を素早く特定できるよう支援しています。
ブライアン・ウェルチ保安官代理はこう言います。

「非常に有益なプログラムです。
これによって、私たちの救助するまでの時間は20分程度です。
もし私たちが歩き回って探しているのなら、2〜3時間はかかるはずです」

2007年からこのプログラムを採用していますが、救助に要した時間は、いずれも15〜20分程度でした。

「ガレージの車の中に隠れている子どもを見つけたことがあります。
最初は、どこにいるのかまったくわかりませんでした」

このプログラムは、発達障害を持つ子どもだけでなく、認知症やアルツハイマー病の大人も対象にしています。
この保安官事務所では、9歳の少女から80代の男性まで、現在10人がこのプログラムに登録しています。

「このプログラムは、介護者のために開発されたもので、介護者に安心感を与えるものです。
愛する人がもし迷子になっても、見つける方法がある。
そう思えることで、夜、眠りにつくことができるのです」

プログラムに登録している、脳腫瘍と診断された80歳の男性は、自宅から彷徨い出たことがありました。

「家族たちは2〜3時間、彼を探していてました。
ヘリコプターを出し、家から約90メートル離れたところで発見しました。
プロジェクト・ライフセーバーに登録していれば、15分以内には見つけられたはずです」

プロジェクト・ライフセーバーが提供する無線技術により、副保安官はGPSで居場所を知らせる他の方法よりもはるかに速く人を見つけることができるといいます。

プロジェクト・ライフセーバーに登録した人は、手首や足首に装着する小型の発信機を受け取ります。
この送信機からは、その人の正確な位置を追跡するための、個別の周波数信号が発信されます。

この発信機からの信号を検知する携帯型デバイスで約3キロメートル離れていても居場所を特定できます。
ヘリコプターに搭載するデバイスであれば、約20キロメートル離れていても見つけることができます。

保安官代理はパトカーにアンテナを取り付け、半径400メートル内の発振器からの信号をひろうことができるようにしています。
発信機に近づくにつれて、大きくなる音を出し、正確な居場所へと導きます。

GPSは保安官代理が捜索場所を把握するのに役立ちますが、ウェス・クリガー保安官代理は、それほど正確ではないと言います。
1〜2キロメートルの誤差があるからです。

「たとえば、私の携帯電話の位置を地図上で拡大しても、建物がわかるだけです。
およその方向はわかりますが、その建物のどこにいるのかがわかりません」

プロジェクト・ライフセーバーは、何百万ドルにもなる救助活動に必要な時間と資源を削減し、負傷のリスクも低減してきました。
あるケースでは、ウェルチは、男性が高速道路の反対側を走っているという通報に対応したと言います。

「アルツハイマー病の人は、頭の中で何かが起こると、それを止めることができなくなります。
過去に、遠く離れたテキサス州で学校の先生をしていた女性が、その日の朝、学校に行かなければならないと考え、いなくなってしまったことがあります」

ウェルチによると、ここウィリアムソン郡では月に1回から3回ほど、迷い人の通報があります。
大都市であれば、その数はもっと多くなるでしょう。

しかし、このプログラムを開始するための初期費用が、一部の地域で採用を躊躇させているのではないかと指摘します。
大部分は寄付でまかなうことができましたが、保安官事務所には、発信機、バンド、電池の費用など、1台あたり約1500ドル(約20万円)のコストがかかりました。

「それでも、一度お金を払ってしまえば、年間を通して運営し続けられる比較的安価なプログラムです」

ウィリアムソン郡では、家族は無料で登録することができます。

(出典・画像:米WKRN

私もうちの子のリュックに、GPSの見守り端末を入れています。

これは、すごくアナログな感じでコストもかかるものの、いざとなったら居場所がより詳細に迅速にわかるんですね。

失踪してしまう自閉症の人などの安全を守るためのGPS中敷き

(チャーリー)


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