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自閉症の子の父が設立。得意なことを見つけられる技能訓練学校

time 2023/09/21

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自閉症の子の父が設立。得意なことを見つけられる技能訓練学校

20歳のボビー・リーは、食料品を袋詰めする仕事やレストランの奥でナプキンを折りたたむ仕事をしたくありませんでした。
通常の障害者向けの職業訓練プログラムでは、彼に与えられる仕事はそうしたものの可能性が高いでしょう。

今、リーは学校で木工を学んでいます。
この学校は、自閉症を持つ10代と若い成人たちが得意なことを見つけるのを助けます。
車の修理、溶接、電気工事、サイバーセキュリティ、レーザーカッターや3Dプリンターを扱うようなことも含まれます。

リーは家具作りの仕事を得ることを願っています。
すでに、この学校、TACT(自閉症コミュニティの仕事を教えるプログラム)が販売した、数十の木製デスクの製作に参加しました。

工業地帯にある巨大な倉庫で、学生たちが高校を卒業した後、TACTで学んでいます。

TACTを卒業した学生の83パーセント以上が仕事を見つけ、平均時給はほぼ20ドル(約3000円)です。
これまでに、自動車ディーラーシップ、建設会社、家庭用製品メーカーなど、68社の企業がTACTの卒業生を雇っています。

米コロラド州では、数年間にわたって自閉症の人たち向けの、多くのサービス事業者が事業を停止たため、TACTへの入学を求める人たちが増加しています。
数年前は約20人だった待機リストは、100人以上に増加しています。

倉庫で、1人の学生がトヨタRAV4を支えるオートリフトを操作しようとしていました。
「クリア!」と彼は叫び、レバーを動かしました。

このリフトは自動車会社からの寄付されたものです。
倉庫にはレクサスとトヨタ、テスラのエンジンもあります。
学生たちはそれらを分解して組み立てる練習ができます。

別の部屋では、20歳のケイト・スネドンが金属パイプの一部を滑らかにするために溶接機を使用しています。
スネドンは溶接のキャリアを考えています。
スネドンはこの学校で数少ない女性の生徒の一人です。
自閉症の男の子は女の子よりも4倍多く診断されるという現実を反映しています。

将来の仕事に関しては、スネドンは顧客対応はしたくないと言います。
溶接中、彼女は耳栓を付け、ゴーグルで目を覆い、孤独に集中します。
同様の理由でリーさんも木工が大好きで、屋外で働く仕事は受けたくないと述べています。
「視力が非常に悪い」からだそうです。

TACTの学生は自分自身のタイムラインで作業しています。
数ヶ月間在籍する学生もいれば、数年間在籍する学生もいます。
各学生は、自分の興味を引く倉庫内のスキルを試してからプログラムを選定します。

ダニー・コムズが2016年に学校を設立した際、全米で初めての自閉症の若者向けの専門学校でした。
コムズは、2歳の時に自閉症と診断され、現在は14歳で車の修理が好きな自分の息子に感銘を受けました。
コムズと息子は現在、800ドルで購入した1977年のメルセデスを復元しています。

コムズは、彼の息子や他の自閉症の子どもたちに提供されている仕事プログラムが、彼らの才能を発見または活用することを基にしていないことを知り、それまでのキャリアを辞めて専門学校を設立しました。

知的および発達障害を持つ人たちのための従来の典型的なプログラムは、食料品店やレストランと提携し、皿洗いやランドリーの仕分けに送り出します。
州のプログラムでは「支援付き雇用」が提供されており、知的および発達障害を持つ人たちは仕事コーチと一緒に働きます。
しかし、能力を持つ人々(自閉症は幅広い範囲があります)には、もっている能力を活かすための学校がほとんどありませんでした。

多くの自閉症の若者たちは、州と連邦政府の安全規則が非常に厳格である特別学校に通っており、そこでは食器用洗剤にさえ、触れることができないほどです。
コムズはこう言います。

「最も難しいのは、私たちが行っていることが非常にユニークで、伝統的な枠組みに合わないことです。
私たちのような組織を規制するであろう機関は、やっていることを見て、『ここにのごきりがあります! オートリフトもあります!』と驚くでしょう。
私たちは若者たちが本当の仕事の経験をするのを助けようとしています。
そして、それにより彼らが成功する確率を高めています」

TACTは主に慈善活動と卒業生を雇いたい産業との提携によって運営されています。
州の組織からの支援も受けています。
IQが70未満の生徒もいまですが、注意を逸らすことなく段階的なタスクを実行するのが得意です。

「IQが160で、軌道力学や高度な数学を理解する生徒もいます。
彼の頭は非常に優れています。
しかし、服を正しく着ることができません」

授業料は1学期あたり約6000ドル(約87万円)です。
80人の学生が専門職のコースに在籍し、1クラスあたり6人の学生がいます。
高校3年生から30歳までの成人が対象です。

学校は1月に広大なスペースに移転しました。
寄付や企業、家族からの150万ドル(約2億2千万円)の支援で、が倉庫が専門学校に改築されました。
陽気で賑やかな場所で、毎日黒い雑種の「ブッチ」という名前の犬が歩き回っています。

ジョン・グラハムは、溶接工場で鉄工を学んでいます。
この技能は、細部に注意を払うことを要求します。

「練習すれば誰でも上手になれます。少々時間がかかっても」

(出典・画像:米The Colorad Sun

その人のもっている能力をきちんと評価して、それを活かす伸ばす技能を習得する学校。

世界中にこうした学校が増えてほしいですね。

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(チャーリー)


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