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「世界をより強く感じる」発達障害と環境保護運動との関係性

time 2023/10/25

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「世界をより強く感じる」発達障害と環境保護運動との関係性

気候変動に対する行動を求めるスウェーデンの活動家、グレタ・トゥンベリは、自身のアスペルガー症候群と強迫性障害について率直に語っています。
そして、発達障害であることを「超能力」と表現しています。

イギリスでは、自然学者のクリス・パッカムとダラ・マカナルティも自身の自閉症について語っています。
パッカムは、自閉症が彼のキャリアに「非常に有益だった」と述べています。

私の博士研究では、気候変動の時代における自然体験と精神的健康の関連性を調査するために、若い活動家、保護活動家、環境活動家の23人をインタビューしました。
私の研究結果は、発達障害をもつ、環境と保護部門で働く人たちと気候活動に引き寄せられる人たちの動機と意図に注目したものです。

インタビューをした多くの人は、自閉症、ADHD、双極性障害などの精神的および神経学的な状態と診断されていました。
そして、環境保護運動と自然とのつながりを通じて共同体感と目的感を見出しています。

最近の英BBCのドキュメンタリーでは、パッカムは自閉症との生活について語り、彼の仕事仲間の中には「自閉症の人であるか、または自閉症の特徴を持っていて、不正義感が強まり、絶対の真実を伝える強い願望がある」と述べています。
彼によれば、波乱の時代において、自閉症であることは大きなメリットとなる可能性があります。

「自閉症の人たちは危機の時に多くのことを提供できることがあります。
ときには明確な思考と明確な発言はとても有益です」

自閉症の特性と環境保護主義との関連性はまだ研究中です。

一部の研究によれば、精神的健康状態が環境保護行動の妨げになる可能性もあります。
コストの問題や、ライフスタイルを変更することが難しいためです。

しかし、多くの発達障害の人たちにとって、その状態は彼らの活動を奨励する要因となります。
発達障害の人のセラピストおよび研究者として、私は彼らの多くが外部の出来事や状況に敏感であることを発見しています。

自閉症やADHDの人たちは、定型発達の人たちよりも世界をより強く感じると報告しています。

そして、その感受性は痛み、苦しみにまでなり、彼らは不快感を管理するために行動を起こす傾向があります。

私がインタビューした若い活動家の1人は次のように述べています:

「私はうつ病と精神的な問題を抱えていて、その多くは気候のせいだと思います。
これを解決したいと本当に思っています。
日が経つにつれて、時折、絶望的に感じることが増えています。
でも、それでもストライキを続けたいです」

一部の自閉症の人は特定の知識や興味に特化した過剰な「こだわり」をもちます。
多くの発達障害の人たちが知識の渇望とある主題についてのすべてを学びたいという願望を持っています。
科学と気候に関連する場合、これは活動主義への情熱を駆り立てます。

自閉症の人たちは社会的および文化的な規範を守ったり理解したりするのが難しいことがあります。
これによって、彼らを社会的に無礼や非社交的だと見なされることにつながることがあります。
また、権威を理解したり尊重できない、ことにつながることも多くあります。
だからこそ、これらの特性が権力者や政治制度を直接批判したり異議を唱えたりする、活動主義において強みとなる可能性があります。

発達障害の人の多くが平等と公平を強く重んじ、人々が平等に扱われていないシステムを拒絶します。

発達障害の人たちは、自分たちの理解や合意を得ていない要求が課せられると、心理的および感情的な苦痛を極端に経験することがあります。
なので学校では、発達障害の子どもたちは教育制度の要件に従うために特別な支援が必要です。

自閉症スペクトラムの多くの人たちは、苦しんでいる人たちや危険にさらされている人たちに対する高い共感と思いやりを持っています。
多くの環境活動家は不動の信念と善い生活を望み、平等と公平を信じています。
発達障害の人たちにとって、正義感が彼らの生き方と行動の動機づけとなることがあります。

発達障害に対する認識が高まるにつれ、より多くの人たち、とくに子どもたちが自閉症やADHDなどの状態の診断を受けるようになりました。
私が研究を行った北アイルランドでは、学齢の子どもたちの中で自閉症と診断される割合は2009年の1.2パーセントから、2021年には4.5パーセントに増加しています。

発達障害の人たちは、しばしば精神疾患、社交不安症、うつ病、気候不安症を経験しやすくなっています。
私の研究で話した人たちは、活動主義が苦痛や不快感、絶望感に対する薬となり得ると言いました。

環境、自然に思いやりを持つ人たちにとって、活動主義と環境保護運動は、彼らが無力感を感じなくなり、目的感と未来への希望を持つ手段となります。

グレタは自身について述べたように、活動することが気候変動や生態学的崩壊の時代に健康でいる方法となっています。
彼女は国際的な認知と称賛を受けています。

しかし、発達障害をもつ、多く他の気候活動家は、名声を求めてではなく、正義感が強く、それが正しいことだと信じているから行動しています。
私たちは、世界をより良い場所にしようと努力する多くの若い発達障害の人たちから多くのことを学ぶことができるはずです。

ルイーズ・テイラー
英クイーンズ大学ベルファスト校 研究者兼エコセラピスト

(出典:英THE CONVERSATION)(画像:Pixabay

一方的に断罪するような彼女のやり方には、私は賛同できません。

また、世界的に知られるようになってからの主張や行動は、彼女自身の本意によるものだったのか、怪訝に思ったりもします。(都合の良い火種として、大人たちにただうまく利用をされてきたのでは?)

しかし、人類の歴史において、現在は「発達障害」と呼ばれる人たちこそが、世界を変え、人類にとって良いことに大きく貢献してきた、という考えはまったくそのとおりだと思います。大きく賛同します。

発達障害の人の特徴となっている能力で人間は氷河期を生き延びた

(チャーリー)


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