多くの親にとって、子どもを散髪に連れて行くことは大したことではありませんが、自閉症や感覚的な問題を持つ子どもにとっては、ストレスが大きく怖い体験です。
ある理髪師が、この状況を変えようとしています。
彼は非営利団体と提携し、自閉症の子どもたちの髪をカットする方法を他のスタイリストに教えています。
自閉症で言葉が話せない６歳のルーカ・カロータ君にとって、理髪師の椅子に落ち着いて座れるようになるまで、大変な努力が必要でした。
「本当に誇りに思うよ」
そう、「Axe to Grind」理髪店のオーナー、ジャスティン・ピッツがルーカに言いました。
ルーカは初めて散髪に行った時、１８ヶ月でした。
「とても大変でした」
そうルーカの母、アシュリー・カロータは言います。
「息子を押さえつけるのに３人がかりで、たくさんの涙と叫び声がありました。
だから私たちはそのまま帰りました。」
アシュリーは６ヶ月後に再挑戦しましたが、同じ結果になり、諦めようとしていました。
しかし、ジャスティン・ピッツに出会い、彼に託してみました。
「見た目で人を判断してはいけません」とピッツは言います。
「見た目がどうであれ、その人がどう行動するかは別の話です。
そして、みんな違います。私も含めて」
ジャスティンは感覚的な問題を持つ他の子どもたちの散髪をしてきました、道路の外で髪を切ったり、横になったりして、どんなことでもしました。
「自分は、もうわかったつもりでした」
そう、ジャスティンは言います。
「でも、実際はそうではありませんでした。
理髪学校では９ヶ月間、１０００時間勉強します。
でも、特別なニーズのある子どもたちについて教えられる時間はゼロ。
何も教えられません」
ここでサロンオーナーのケイト・オーエンズ・ハインズが登場します。
彼女の息子は２０１６年に自閉症と診断され、彼女の家族も美容院で苦労しました。
「私は５年前に感覚的に安全な空間として私のサロンを開きました。
そこから、髪を切るために片道２時間半から３時間運転して来る人たちがいることに気づきました。
もっと、私にはできることがあると知りました」
ケイトは非営利団体センサリー・セーフ・ソリューションを立ち上げ、使命を持っています。
自閉症のある個人に対応する方法を理髪師や美容業界の専門家に教えることです。
米国疾病管理予防センターによれば、２０００年に自閉症と診断された子どもは１５０人に１人でしたが、２０２０年には３６人に１人にまで増加しました。
「自閉症のある人があなたの椅子に座る日があるかどうか。
そんなふうに考える時代は終わりました。
いつかは必ず、自閉症のある人が来るのです。
自閉症の人は増えています。
だから私たちの知識も増やす必要があります」
センサリー・セーフ・ソリューションプログラムを通じて訓練を受けた業界の専門家はこれまでに７５人となりました。
ジャスティンもその一人です。
彼の目標は、すべての顧客に安全で幸せな体験を提供することです。
「一番難しい散髪を最も報われるものに変えることができました」
そうジャスティンは言います。
ルーカがこのように落ち着いて座るまでには何回かの訪問が必要でしたが、母親はルーカが散髪を楽しんでいると言います。
「息子は約１年前に話し始め、最初の言葉の一つが『ジャスティンの床屋さん』でした」
ジャスティンはできるだけ多くのスタイリストと知識を共有し、誰もが良い体験をし、公平に扱われるようにしたいと望んでいます。
「私の心を満たすのは、こうやって、子どもたちの親が少し安堵のため息をついて、『これで一つ心配事が減った』と安堵するのを見ることです」
（出典・画像：米Boston 25 News）
うちの子は小さい頃から大きくなった今でもずっと、幸いママが上手なので、ママ理髪店です。
世界中に、こうした理髪店が増えるといいですね。
（チャーリー）
