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発達障害の子どもがもつ力を写真で伝えたい

time 2017/04/05

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の子どもがもつ力を写真で伝えたい

バーンスビル・スタジオへ招かれたトルーマン・レーンは、自分の世界の住人となりました。
「こんにちは。世界。」
トルーマンはそう言って、カメラのレンズに顔が写りました。
飛び跳ねて、手をたたいて、面白い顔をします。
ずっと、テラ・ジラルダインは、忍耐強くつきあいます。遊び心をもって。
トルーマンの母親は言います。
「彼女はすごいですね。発達障害について理解しているからです。」
ここ数年、ジラルダンは発達障害の子どもの写真家として評判を得ています。
「私は、発達障害の子どもがどんな子どもなのか、何がそうさせているのか、とても興味があります。」
「もっと近づくよ。」
とジラルダンはファインダーをのぞきながら、8歳のトルーマンに近づいていきます。
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発達障害の子どもたちが不安になるストロボは使いません。
照明も撮影する瞬間も子どもにあわせます。
静かな写真に取り込まれた自然な瞬間が、ジブラルダンの新しい写真集、フェイス・オブ・オーティズムのテーマです。
「発達障害の人の世界に入って、手がかりを探していくことは、
起きていることを知り、これから起きることを知り、発達障害についての理論を知り、療育方法を知ることになります。とてもたいへんです。」
「たいへんなこと」とは逆に、
写真に写る子どもたちは、誕生日パーティーであったり、双子の兄弟と歩き回ったり、庭の周りをサッカーで遊んだり、明るくてふわふわしている楽しい瞬間がとらえられています。
ジラルダンはこう言います。
「こういう子どもたちが持っている光や力について、本当に知る必要があります。
長い間、私が感じているものです。」
ジブラルダンは、発達障害によって家族に起きていることを知らないわけではありません。
「子どもがママ、パパと言ってくれるのを待っている家族もいます。」
ジブラルダンの写真は何かを捉えています。
「発達障害にも関わらず、この子どもたちは驚きなんです。
発達障害であるからこそ、でもあるのですが。
すごいことをするんですよ。」
ジブラルダンの12歳の息子のアレックスは4歳の時に発達障害と診断をされました。
「息子は、コミュニケーションをすることができませんでした。
同じ言葉を反復していました。」
アレックスは、ジブラルダンが「怒りと不安と悩みの組み合わせ」と表現する極端な行動が数年続き、家族は困難をかかえました。
今、アレックスはボーイスカウトで、バリトン楽器を演奏して簡単な会話も行えます。
しかし学習することはまだ難しく、特に読書や文字を書くことに困難をかかえます。
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アレックスは母親の写真集の中にある自分の写真を見て微笑んだ後、真剣な顔をして言いました。
「奇妙な音を出したり、走り回ったり、叫び声をあげたり、文字を書くのが苦手だったり、いろいろなちょっとした問題でおかしくなる子どもと、友だちになりたくないかもしれません。
しかしこの本で、理解して、助けることができるようになると思います。」
アレックスの母親、ジブラルタルがこの写真集の目標としているのは、
発達障害について、ただ受け入れてもらうのではなく、評価してもらうことだと言います。
別の部屋で遊んでいる息子を指して言います。
「息子は、偉大です。大きな心を持っています。
言葉では言い表せないほど、たくさんのことを教えてくれるんです。」
ジブラルダンはクラウドファンディングで、写真集を出版するために約1万5千ドル(約170万円)の資金を集めました。
撮影されていたトルーマンの母親のリヴは、この本の最もいいところは、発達障害をポジティブに捉えているところだといいます。
「こういう子どもたちをむしろ祝いたくなるように感じてもらったら、そのことで子どもたちは自分がスーパーヒーローになった気分になり、親たちもこんな子どもたちがいて幸せだという気持ちになるはずです。そうなったら、素晴らしいですね。」
写真に写るスーパーヒーローたちは世界を救うことはありませんが、ユニークな存在を示しています。
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(出典・画像:米FIRST COAST NEWS
その笑顔だけでも、すごい力があると思います。
たくさんの笑顔と正しくありのままの姿が伝わればと思います。
 
自分を伝えるために写真を撮っている方もいます。
写真が自分を伝える方法。発達障害の写真家

(チャーリー)


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