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発達障害の少女を輝かせたネット学校と音楽

time 2017/05/02

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の少女を輝かせたネット学校と音楽
  • 音楽は発達障害のある人にどのような影響を与えるのか?
  • 在宅やオンライン学習はどうして発達障害のある子供にとって有益なのか?
  • 発達障害の子供がリラックスするためにはどんな方法があるのか?

エンマ・パリスはあごに挟んだバイオリンの弦を弾くと、高い音が空に舞い上がっていきます。
パリスは演奏会に向けて、バイオリンの先生であるケイティー・バトラーとデュエット演奏の練習を数週間行っています。
眉間にしわを寄せて集中をして、楽譜から目を離すことなく演奏を終わりまで行うと、笑顔が現れました。
「音楽がなかったら、私は何をしていいのかわかりませんでした。」
自閉症スペクトラムのパリスはそう言います。
バイオリンを学ぶことは、12歳のパリスが不安と緊張へうまく対応していくための助けとなりました。
小学校3年生の時にレッスンを始めて、今はジュニアオーケストラの第一バイオリンです。
パリスは落ち着かなくなったり、ストレスの多い状況で緊張し始めると、バイオリンを手にするか、ヘッドホンで音楽を聴きます。
毎日、30分から一時間、バイオリンを練習しています。
歌を聞くと、バイオリンでそれを真似るようなこともときどきします。
「音楽のおかげで、私はリラックスできるんです。
ときどき、本当に緊張して、パニックになってしまうことがあるんです。」
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公立学校から、バーチャルの学校に移ったことも、パリスにはよいことでした。
昨年から、両親はパリスをネットで学べるN.C. Virtual Academyに在籍させることにしました。
パリスは強い不安を抱えているために悩んでいました。
成績はとても良いものでした。
パリスの母親、ブリジットはネットの学校に最初は不安を抱いていました。
しかし、ネットの学校に変えて、娘の人生が変わったといいます。
パリスの成績はオールAになりました。
「私たち、家族にとっても本当に素晴らしいことです。言葉では言い表せません。
娘は本当によくやっています。ネットの学校は娘には素晴らしいものでした。」
仮想のネットの学校である米国ノースカロライナ州コネクション・アカデミーは、法律で義務づけられている4年間の学習に沿ったものです。2015年から始まりました。
毎日午前8時30分ごろ、パリスはパソコンを開いて、先生の授業のネットライブ中継を見ます。
わからないことがあればその後、先生と個別の授業を受けます。
パリスのクラスでは、集まって博物館や教育施設への社会見学を行うこともあります。
最初、パリスはクラスメイトに実際に会うためにとても緊張をしていました。
「クラスメイトと会いたいけれど、不安がありました。
とても素晴らしい経験になりました。
この学校は本当に素晴らしいです。」
パリスは、公立学校にいる間は友だちをなかなか作ることができませんでした。
今は、このネット学校やバイオリンのオーケストラでの練習を通じて、クラスメイトやミュージシャン仲間が出来ました。今はたびたびテキストメッセージのやりとりをしています。
午後3時30分までには、いつも学校の授業と宿題を終えて、残りの時間はバイオリンの練習をしています。
そして、好きな音楽を聴きます。
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一週間に一度、バイオリンの先生のレッスンを受けます。
こう、パリスは語ります。
「もう、私は前の自分には戻りません。緊張をしたら、音楽のことを考えるようにしています。」
(出典・画像:米News&Observer
毎日、決まった時間に、たくさんのいろいろな人と過ごさなければならないところへ通う。
平気な顔をしてそうしていても、口に出さなくても、本当は平気ではない人はたくさんいます。
子どもの頃も、大人になっても、本当はそれは難しいこと。程度の違いはあれ、みんな我慢していると思います。
難しいことだけれど、ずっとそれを求められる、逃げられない。
だから、子どものうちから慣れよう、慣れなくてはいけないと考えてきたのはもっともだと思います。
しかし、通えないだけで、他のたくさんの学ぶことが出来なくなってしまうくらいなら、
通わなくてよい、無理に集まらなくてよい、こういう学校が義務教育期間のうちからふつうに選べるようになったらいいなと思います。または、今ある学校でも毎日来る必要はなくなるとか。
きっと遠くない未来にそうなると思います。
在宅勤務制度を採用する企業もは多くなってきていますしね。
発達障害の子どもも救っている未来の学校
 

(チャーリー)

 


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