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発達障害の子たちを助け、自分も助けられる

time 2017/05/29

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

発達障害の子たちを助け、自分も助けられる
  • 発達障害の子供が社会的なスキルを身につけるためにどのようなプログラムが役立ちますか?
  • 発達障害を持つ家族や当事者がエンパワーメントを感じる方法は何ですか?
  • 発達障害の子供が学校生活でどのように適応しやすくなるのでしょうか?

米ミシガン州トライカウンティーエリアスクールが発達障害児を支援するプログラムを開始すると、中学生がボランティアで協力してくれました。
彼らは、それが自分の人生を変えるものになるとは考えていませんでした。
18歳のベン・バレンウォルドは、トライカウンティ高校を卒業します。
苦労していた中学生を、輝く高校生に変える手助けができたことを振り返ります。
ベンは農場で育ちました。
6歳の頃からレスリングを学んでいました。父親はフリースタイルのレスリングのコーチでした。
ベンが6年生になると、つらいことがありました。
そのまま中学校へ入ることが、難しいと判断をされたのです。
ベンは、生まれながらの完璧主義者でした。最終的にはADHDと診断をされました。
全ての能力が優れていたですが、ずっとプレッシャーに苦しんでいました。
「学校に来ると、しばらくトイレに隠れていました。」
ベンは思い出します。
ベンは薬の処方もされました。しかし、自分がそうであるとは信じられませんでした。
「何もしたくありませんでした。私は、私でありませんでした。」
ベンが中学生になると、ソーシャルワーカーのスー・ダーリンと言語療法を行う心理療法士のコレイ・メッドが、発達障害についての教育を行うことと、自閉症スペクトラムの学生への支援を目的とした、仲間づくりプログラムを開始しました。
苦労していたベンは、このプログラムに喜んで参加しました。
「学校生活を通じて、まわりと僕が違うのはわかっています。
このプログラムでは、高校生活、中学生活を体験させようとします。
発達障害の人たちは、友だちとのやりとり、会話、まわりとうまくやっていくための方法を知る必要があります。
私は、このプログラムに参加して、学ばなければなりませんでした。」
「私に問題があるので気づきました。
私自身の問題について考えるだけではなくて、それで他の人を助けようと思ったんです。
それが、私を救ったとも思います。」
ベンはこのプログラムを通じて、アンドリューとコリン、親しい友人ができました。
一緒にホッケーの試合を見にいたり、ベンの農場に来ました。
毎年夏には、湖畔で数日一緒に過ごしました。
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「ベンは、社会的に困難をかかえている子どもたちを見つけると、話しかけたり、必要な支援をしてくれます。」
そう心理療法士のメッドが言います。
「ベンを尊敬している自閉症の学生もいます。
困ったことがあると、ベンを探しています。
ベンは、彼らにとって身を守って、安心感を与えてくれる毛布のような存在です。
ベンは、忍耐強さをもち、こういう子どもたちへの大きな心を持っている素晴らしい若者です。」
ベンはこうした活動で、この地区の教育委員会から授賞もしています。
このプログラムには現在、幼稚園から高校生までの約20名が参加しています。
ベンは高校生になるのには問題は全くありませんでした。
忙しくなりましたが、友情はずっと続いています。
「私は、この子どもたちが成長していくところ、他の人と交流するのを見守っていかなければなりません。
スポーツにはまった人もいました。」
ベンの友だちのアンドリューは、今バスケットボールチームと野球チームでマネージャーをしていました。
「みんな、本当に変わったんです。」
そうベンは話しながら、高校の校庭を走っているオステマに手を振り、会話を始めました。
オステマは笑顔で言います。「僕は、かなりクールな男です。」
「そうだね、」ベンは笑います。
ベンはゴルフとサッカーもしていますが、生まれてから、一番大好きなのはレスリングです。
「大好きな理由は、1対1で行うものだからです。」とベンは言います。
「間違っても、誰かを責めることはできません。自分の問題です。」
ベンは、これまでの学校生活で何度もスポーツでけがをしましたが、ずっとレスリングを続けてきました。
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中学生になったばかりの頃のけがでは、手術やリハビリで8ヶ月間、休養が必要でした。
中学2年生の夏には、レスリングで鎖骨を折りました。
「私は闘っていました。そして勝ちました。
その後に折れていることに気づきました。
家に帰ると、母が心配していましたが、大丈夫と言って、すぐにレスリングをしに行くと言いました。」
ベンは、夏の間はずっと治療をしました。その後もしばらく痛みはありました。
それでも、レスリングの地区大会で2位、州大会で5位になりました。
また別の頃に肩をねんざし、痛めた時でも、レスリングの地区大会で2位、州大会では7位になりました。
ベンは、ゴルフとレスリングを教わっている先生のコーリー・レンナーと緊密な関係を築いています。
「ベンは、この地域の学生の模範といえる存在です。
ベンは常に、他の人に敬意を払い、素晴らしい行動をし、いつも笑顔でいます。
他の地域のコーチたちでも、ほとんどがベンのことを知っています。
スポーツマンシップと謙虚な心には関心するばかりです。」
ベンは、卒業を前に準備をしています。
いつもエンジンを触って、将来は重機の技術者として働くことを考えています。
ベンの母親はこう言います。
「息子はここで、自分を見つけることができました。
息子には、このプログラムは必要なものでした。
息子は発達障害の子どもたちが能力を発揮できる場所にいることができたのです。
発達障害の子どもたちは、心の中で話をしていても、それを外に伝えることができないことがあります。
息子は、そういった子どもたちが伝えられるようにするのを手伝いました。
子どもたちも、息子を助けてくれました。
そのプログラムを通じて、息子は自分について理解し、そういった子どもたちの役に立つことに自分を見出したのです。」
(出典・画像:米Montcalm County PANHANDLE
教えているつもりが、教わっている。
よくあります。
むしろ、教わっている、気付かされることのほうが多いです。
 
発達障害レーサーの活躍が家族の応援になる

(チャーリー)


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