アダム・マンデラ・ウォルデンにとって、チェロは単なる楽器ではありません。
アダムが世界と交流する方法です。
母親のローザンヌによれば、アダムは１歳になろうとする頃に、話すことも目を合わせることもしなくなったそうです。
アダムは中度・重度の自閉症と診断され、何年も言葉を発しませんでした。
しかしローザンヌは、アダムが幸せになるような機能の方法を見つけたと言います。
「それは音楽でした」
幼い頃、ある人がアダムにバイオリンを弾いてみるように勧めました。
すると、あることを除いてうまくいきました。
「アダムは曲を弾き終えると、家の中を一周するんです。
チェロなら、もっと地に足をつけた演奏ができるかもしれないと思いました。
それで、アダムが５歳か６歳のとき、チェロを買ってやったんです。
それがきっかけでした。
息子は、音楽に夢中になりました。
息子の声となりました」
アダムは、スポットライトを浴びることには慣れています。
サヴァン症候群と診断されています。
これまでに、自閉症に関するドキュメンタリー番組２本に出演し、ロサンゼルスのユースオーケストラと共演し、ツアーも行っています。
母親のローザンヌは学校のオーケストラでの初舞台を思い出すと、今でも胸が熱くなります。
「私たちは、苦労して息子を通常学校に入れました。
息子ははクラスで唯一の特別な子どもでした。
そして、クラスメートは息子のことをとても誇りに思ってくれていました」
ローザンヌは、息子のアダムがバークリー音楽院に通う間、米ボストンでアダムと一緒に暮らしながら、音楽の世界でのアダムが活躍できるように支援してきました。
「これが息子が社会の一員になるための道なんです」
そして、LAカウンティ・ホリデー・セレブレーションのステージに立つことは、アダムが多くの人に知られる機会となります。
第６２回目となるこのイベントは、人間の多様性を祝うもので、あらゆる背景、地域、文化、能力を持つパフォーマーを紹介するものです。
アダムが子どもの頃から、家族で毎年このショーを観に来たとローザンヌは言います。
「アダム、練習すれば、いつかステージに立てるかもしれないよといつも言っていました」
アダムは今年初めてその舞台に立ち、２曲のクラシック曲を演奏します。
アダムは曲を記憶していますが、万全を期すために練習を続けています。
「ステージで演奏するのが待ち遠しいです」
ロザンヌは、自分がいなくなった後のアダムの将来をよく心配しています。
アダムのための場所、特に自閉症の人たちのための音楽グループホームを作りたいと考えています。
「私たちは、自閉症の人たちが何ができるか、何をもたらすことができるかという社会における彼らの活躍機会を見つけなければなりません。
自閉症の人たちには長所があり、才能があり、私たちに教えてくれることがたくさんあります」
（出典・画像：米SPECTRUM NEWS1）
もっている才能を発見し、開花した。
本当に素晴らしいですね。
誰にでもそういう可能性があると思うことを支持してくれる存在です。
（チャーリー）
