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知的障害と向き合う若者たちに仕事と仲間を届けるカフェ開店

time 2025/05/19

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知的障害と向き合う若者たちに仕事と仲間を届けるカフェ開店

この記事が含む Q&A

知的障害のある人たちも就労の場を得ることは可能ですか?
はい、障害者雇用を支援する取り組みや場所が世界中で増えています。
多様性を尊重する働き場所は、障害者にどのようなメリットをもたらしますか?
自己肯定感や社会参加の機会が増え、多くの人が明るい未来を感じられるようになります。
こうした店舗や取り組みが全国や世界に広まることは望ましいですか?
はい、より多くの人に理解と支援の輪が広がることが大切です。

知的障害がある人たちの多くにとって、大人になってから仕事を見つけることは大きな壁となっています。
たとえば、知的障害を抱えていると、就職のチャンスは限られがちです。

そんななか、アメリカのテキサス州北部にある町フリスコに、ひとつの希望の光がともりました。
知的障害のある人たちを積極的に雇用するコーヒーショップのチェーン「ビッティ・アンド・ボウズ(Bitty and Beau’s)」が、地域で初めてとなる店舗をオープンしたのです。

 米マサチューセッツ大学ボストン校とスペシャルオリンピックスによる調査によると、知的障害のある成人で仕事に就いているのは、わずか34パーセントにとどまっています。
多くの人が、能力ややる気があっても、働く場に出会えずにいるのが現実です。

新しくこの店で働き始めたマシュー・フィリップスは、現在23歳。人と話すのが大好きな、社交的な青年です。

「ここで働きたかったのは、もっと友だちを作って、たくさんの人にあいさつしたかったからです。
ぼくはすごく人と話すのが好きなんです」

そう、フィリップスは語ります。
スポーツが好きで、日々まじめに働くフィリップスは、多くの23歳と変わらない日常を送っています。
しかし、彼には他の人とは違う面もあります。

「ぼくは自閉症です。
9歳のときに診断されました。
小さいころは言葉も話せませんでした。
学校では、障害があるという理由でからかわれて、つらかったです」

そんな彼も、今ではビッティ・アンド・ボウズで、他のスタッフと同じように働いています。
障害の有無ではなく、「一人の働く仲間」として見られる場所が、ここにはあります。

店員のクリスチャン・ヒースは、「ホットコーヒーやアイスティー、レモネードや水を用意して、お客さまに提供しています」と、誇らしげに語ります。
もうひとりのバリスタ、ケネディ・ホッジもこう言います。

「ずっと自分が人と違うって感じていました。
何か自分に問題があるんじゃないかって。
でも今はそう思わなくなりました」

このカフェで働くすべてのスタッフが、知的障害のある人たちです。
ほとんどの人が、ここに来るまで仕事を見つけるのにとても苦労してきました。

「仕事を見つけるまでに1年かかりました。
でも、神さまがこの仕事を与えてくれたと感じています。
すごく感謝しています」

ホッジは笑顔を見せます。
米ノースカロライナ州を本拠とするこのコーヒーチェーンは、ただのカフェではありません。
「多様性を祝福し、大切にする」という大きな目的のもとに運営されています。

知的障害があっても、壊れているわけではない。
自分は「まちがい」なんかじゃない。

そう伝えたいという思いが、この店には込められています。
実際、スタッフの帽子にはそのメッセージが書かれています。

「昔は、自分に何か問題があると思っていました。
でも今は思います。
神さまは“まちがい”なんてしないって」

ホッジは力強く語ります。
このコーヒーショップのような場所が、もっと増えていけば、知的障害がある人たちにとって、未来はきっともっと明るくなるはずです。

(出典・画像:米CBS

こうしたお店が世界中に増えるといいですね。

特別支援学校のイベントでのカフェで、うちの子がニコニコしながらおぼんに飲み物をのせて運んでいた姿を思い出して、うれしくなります。

自閉症の成年は博物館の仕事で成長し、大好きなモノも見つけた

(チャーリー)


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