
この記事が含む Q&A
- 好きなことを仕事にすれば、一生働かなくて済むのでしょうか?
- 好きなことが仕事になると、仕事に対する満足や誇りが高まることがありますが、完全に働かなくて済むわけではありません。
- 自閉症の方が長く仕事を続けるためには何が必要ですか?
- 個人の関心や強みを理解し、適切なサポートと環境を整えることが重要です。
- 好きなことを仕事にできる例にはどんなものがありますか?
- 動物園で動物に関わる仕事や、芸術や音楽、ITなどの専門分野で好きなことを生かした仕事があります。
「好きなことを仕事にすれば、一生働かなくて済む」という言葉があります。
その言葉の通りの人生を歩んでいるのが、20歳のグリフィン・フレデリックです。
「動物園はとてもいい場所なんです」とグリフィンは話します。
グリフィンは自閉症があります。
世界的な推計では、自閉症のある人のうち最大80%が有給の仕事に就いていないと言われています。
しかし、グリフィンはタルサ動物園の門をくぐるたびに、その数字に挑み続けています。
グリフィンにとって大事なのは給料ではなく、自分の夢をかなえているという誇りなのです。
彼の仕事へのモチベーションは「ゾウ」です。
母親のローリ・ベスによると、グリフィンのゾウへの関心は、生まれてからずっと変わらず続いているといいます。
「私は自閉症の人と一緒に仕事をしていますが、彼らにはやる気を引き出すものがあります。
ただ、それは時間が経つと変わることが多いんです。
でもグリフィンは、生まれたときからずっとゾウ一筋でした。
幼い頃は『大きくなったらゾウになりたい』と言っていました。
その後、
『ゾウと一緒に働きたい、ゾウの近くで働きたい』と言うようになり、最終的に『タルサ動物園で働くのが夢だ』
と話すようになったのです」とローリ・ベスは話します。
その夢は、グリフィンがタルサ動物園の「ゾウ舎」で働くことが決まったときに実現しました。
雇用支援会社ライズ・スタッフィングのアダム・ウルフがジョブコーチとして付き添い、仕事の内容を理解し、集中して取り組めるようにサポートしています。
グリフィンは園内の手すりやガラスを掃除し、人々が気持ちよく動物園を楽しめるように働いています。
「彼の成長ぶりは本当にすごいんです。
私はそばで見守るだけで、彼は環境にもトレーニングにもすぐに慣れて、もう自分で仕事を進められるようになっています」
とアダムは話します。
タルサ動物園のカリッサ・ホンも、この取り組みは動物園にとっても大きなプラスになっていると話します。
「タルサ動物園はすべての人のための動物園を目指しています。
この機会は、私たちがその理念を実現する素晴らしいチャンスになりました。
私たちはスタッフが地域社会の縮図であることを大切にしており、神経発達に違いのある人にとって、良い雇用主とはどうあるべきかを学ぶことができました」
とカリッサは語ります。
ゾウと一緒にいるからといって、仕事が簡単というわけではありません。
「私が一番気に入っているのは、グリフィンが『これは仕事じゃない』と言い続けてくれることです。
もし私たち全員が『これは仕事じゃない、ただ動物園に行っているだけだ』と言えたら、どれだけ素晴らしいでしょうか。
タルサ動物園は彼の一番好きな場所なのです」
とカリッサは笑顔で話します。
グリフィンの母親は、自閉症の子どもや若者のためのクリニックを開設し、「ザ・グリフィン・プロミス」と名付けました。
夢をあきらめず、ゾウを愛し続けてきた一人の若者の姿が、地域と動物園、そして多くの人に勇気を与えています。
(出典・画像:米FOX23)
大好きなことを仕事にできたら、最高ですよね。だれもかないません。
そのために、子どもの頃からできることは、大好きなことをたくさん見つける、作ることです。
親としては、そんなサポートをしたいですね。
(チャーリー)