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発達障害、自閉症スペクトラム障害の子たちが即興コントで学ぶ

time 2018/01/21

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発達障害、自閉症スペクトラム障害の子たちが即興コントで学ぶ

興奮して参加している少年がいる一方で、座っている少年もいます。
家に帰ると言い出した少年もいました。
しかし先生から励まされれると、笑いながら少人数のゲームが始まり、結局みんな笑って参加していました。
子どもたちが笑って声をあげているのを見て、親たちもうれしくなっています。
即興コントをするのは簡単ではありませんが、
発達障害、自閉症スペクトラム障害の子どもたちには、進歩につながる意味のあるチャレンジです。
発達障害の人たちのための教室を行っているセカンド・シティは、発達障害の子のための私立学校を運営しているジャイアント・ステップスと提携を行い、このとりくみを始めました。
教室の先生たちは、即興コントの基本を行うことはコミュニケーション能力を向上させる助けとなるもので、発達障害の人にとっては難しいことであるものの挑戦するメリットがあるといいます。
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セカンド・シティのケリー・レナードはこう言います。
「即興コントのとりくみは発達障害の人たちを変えます。
何度も何度も見てきました。」
セカンド・シティは、不安症をもつ人、高齢者、パーキンソン病患者向けの教室も行っています。
教室に参加した、14歳のクリスチャンはこう言います。
「バカげたことをしていると思うはずです。
しかし、誰もバカにしたりしません。笑ってくれます。」
参加した子どもたちに人気だったのは、「世界最悪ゲーム」でした。
子どもは指定された職業の世界最悪の人を演じなければなりません。
子どもたちは世界で最悪の魔術師、世界で最悪の大統領を演じました。
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この取り組みを見てきた心理学者は、発達障害で生じる問題だけでなく、不安症やうつ病の人にも効果が見られたと言います。
即興コントの脳に対する効果の研究を続けてきた結果、それは娯楽を超え、精神保健治療の新しい方法となる可能性を見出しています。
「大きな希望です。
私は、この成果をもって、新しい精神保健サービスの提供を考えたいと思っています。」
そう、心理学者のクリスティン・クーガーは言います。
即興コントの効果については更なる研究が行われ、多くの研究者、多くの研究でもこの効果が示されることになれば、即興コントによる療育方法がもっと多くの人が利用できるようになると言います。
「即興コントを療育に加えるのは、本当に良いはずです。
専門家から療育を受けるために、今までのように長い時間待たされることも減らせるかもしれません。
複数人の子どもたちが集まって、即興コントをすることが療育となるのであれば、実現できます。
高価な費用もかかりません。密室で行われるものでもありません。
行うのも難しくありません。」
発達障害の人たちにとって、即興コントは人と話す、人の目を見る、などコミュニケーションスキルをつけるための練習となります。
14歳の息子のアーチャーを参加させている、母親のグレン・エリンはこう言います。
「私たちは、息子のコミュニケーションを手助けする方法を探してきました。
この即興コントの教室は、とてもあっているようです。」
アーチャーは参加した始めのころはためらっていましたが、すぐに先生や一緒に参加している親から逃げることなく、行うようになっていきました。
今は、アーチャーも「世界最悪ゲーム」がお気に入りです。
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米ヴァンダービルド大学の小児神経心理学者であるブライス・コーベット准教授は、劇場と即興コントで発達障害の子を支援する方法を研究しています。
ブライス准教授の研究では、コミュニケーションスキルのほか、「別の人の視点からみた世界を見る能力」が向上していることも示しています。
コーベット准教授の研究には、アメリカ国立精神衛生研究所からの助成も始まりました。
コーベット准教授はこう述べます。
「発達障害の子の多くは、いつも決められたように行動したり、思考します。
即興コントに参加するということで、もっと広範囲に考えることが求められ、それが可能になっていきます。」
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(出典・画像:米Chicago Tribune
人を笑わせようとするのは、簡単ではありません。
けれど笑ってもらえたら、うれしくなりますし、自分も笑っちゃいます。
優しい環境で、笑いに取り組むことができれば、それはいろんな練習になることも納得です。
子どもたちが笑っているのを見ると、親も本当にうれしくなります。
人形劇で発達障害の子が自分を知り積極的に

(チャーリー)


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