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発達障害の生徒たちが自分に役立たつ発達障害者向けのVRを開発

time 2018/03/11

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発達障害の生徒たちが自分に役立たつ発達障害者向けのVRを開発

ケント・キャリア・テックセンターのデジタルテクノロジー・プログラムでは、40の学校から来た高校生たちが、デジタル・デザイン、アニメーション、グラフィックス、ゲーム作成などに取り組んでいます。
これらは、発達障害の子どもたちを支援するために行われているものです。
パーカーをかぶり、イヤホンを着けているジェイロン・ジョンソンはここでの学習で、結果を出すことができました。
「僕たちが取り組んでいるバーチャルリアリティの取り組みは、教育ゲームのようなもので、エンターテイメント性ももっています。
社会的なコミュニケーションにおける細かなニュアンスなどを理解するのは、発達障害の僕たちにはほとんど理解することが出来ていません。そして、そのような問題があることがわかっても、解決しようと取組む人もいませんでした。なので、僕たちが自分自身で取り組んでいます。」
生徒たちは、没入型のトレーニングを行えるシミュレーションを開発しています。
バーチャルリアリティの世界の中で、ソーシャルスキルを学んで試してみることができます。
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このセンターの3Dアニメーションインストラクターのマーク・ペッツはこう言います。
「私たちは、これを社会スキルの行動訓練VRと呼んでいます。
発達障害の子ども立ち向けのこの取り組みは、ビジネスのプロジェクトと変わりません。
適切な職場環境。教室をそのようにしました。」
マーク・ペッツはバーチャルリアリティの開発の多くの場面で学生を指導しています。
「すべての生徒たちは、2D部門、3D部門、アニメーションなど、それぞれのグループ入っています。
そのグループそれぞれにチームリーダーがいます。」
生徒たちは授業で次の3つの分野を学び、制作・開発をします。
1.脚本や絵によるストーリーボードを描くことなどを行うプレプロダクション
2.用意されているコンピュータを利用して、2Dの絵を3Dアニメーションに変換する製作
3.VRを洗練したものにするために最終調整、編集、サウンド編集などを行うポストプロダクション
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パソコンを使ってリアンヌ・インカンプは、バーチャルリアリティ発達障害プロジェクトのアニメーションのストリーボードの一連のパネルを製作しています。
それぞれのパネルは、本に掲載されているイラストのような出来栄えです。
「私がしているのは、アニメーションに登場するキャラクターがどのようにポーズをとったりするのかが、わかるように、キャラクターがもっている可能な体の動きを見せることなんです。」
コディー・キングは、2Dのストーリーボードの絵から、コンピュータ上で3Dにすることができます。
「僕はバグがないように作っています。なので、コンピュータがすぐにエラーを出すことはありません。
それよりも、現実世界であればおかしい誤りが、VRの中にはたくさんあったりします。」
生徒たちはVRの中に登場するセット、小道具、キャラクターの造形を、本物のように仕上げていきます。
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「この男のキャラクターの歩き回る姿はもっと自然なものにしなければなりません。」
そうマクギア・バンダーウォールは言います。
マクギアは他の二人の高校生と一緒に、YETI CGIデザイン開発スタジオで、セミナーを開催しています。
生徒たちは、YETIの支援を受けて、センターでの学びを終えた後でも、プロジェクトに取り組み続けることができます。
ケントISDのローラ・ロビンソンはこう言います。
「元先生たちであるYETIのスタッフは、生徒たちへのメンタリングと技術支援を行っています。
本当に感謝をしています。
私たちも、彼らがいなければ、ここまでのことはできませんでした。」
発達障害のVRプロジェクトは、発達障害の生徒たちを支援する方法を探していたケントISDの先生たちが生んだものです。
発達障害について専門知識を持つメリー・マストが、先生たちを手伝い、発達障害の子がかかえる日常での困難について教えました。
先生とメリーたちは、日常における人とのやりとりを適切に行えるように視覚的に教えられるようになることを望みました。
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メリーは、ケント・キャリア・テックセンターにそのアイデアを持ち込んだことで、この取組みが始まったのです。
ケント・キャリア・テックセンターのロビンソンはこう言います。
「私たちは2Dの漫画を3Dにする取り組みをしていました。
そのときに、メリーとつながったのです。
生徒たちのために、社会的なスキルを学ぶVRを作ろうということになりました。
そして、最終的には発達障害の高校生たちにも協力、参加してもらうことになったのです。
それは、発達障害の生徒たちに役立てるためには、もっともふさわしい方法です。」
ケント・キャリア・テックセンターのマークもこう言います。
「子どもたちが、自分たちに役立つことを夢中になって取り組んでいます。
私は、こうした子どもたちを見ることができて本当にうれしいです。」
(出典・画像:米School News Network
自分たちで自分たちに役立つVRを作る。
得意な分野で成果を出せる。
発達障害の生徒たちだけでなく社会にとって素晴らしい取り組みだと思います。
VRで発達障害の人が選択できるようになる

(チャーリー)


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