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発達障害の方の能力を活かして雇用へつなぐ啓蒙に取り組む料理店

time 2018/07/10

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発達障害の方の能力を活かして雇用へつなぐ啓蒙に取り組む料理店

発達障害のソフィー・グレーは、発達障害について知ってもらうためにユニークな方法を考えました。
ソフィーは、粘土でつくることが得意です。
イギリスの北東部の海岸に、ねんどで作ったカニを50個隠しました。
誰かがそれを見つけて、興味をもってもらいたいと考えています。
18歳のソフィーは、英ウィットバーンにある料理店、ラティマ・シーフードで働いています。
ラティマ・シーフードが、ソフィーが作ったねんどのカニを使って、発達障害の啓蒙活動を行っています。
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ソフィーは、13歳のときにアスペルガー症候群と診断をされました。
まわりの人との関係において困難をかかけることがあります。
ソフィーは受賞歴もある、このシーフードの料理店で、アルバイトとして2年働いています。
「ここ、ラティマ・シーフードでの仕事で、私は成長することができたと思います。
ここで働く前は、まわりの人と関係にもっと困難をかかえていました。
私は、ここのオーナーのアリサ・ラティマと他のスタッフたちから支援してもらって、
未来を考えることができるようになりました。
私は大学へ進学することも考えていて、ここでアルバイトを続けています。
私を支援する人たちがいるおかげで、将来、仕事に就くことへの不安がなくなりました。
発達障害の成人でフルタイムで働けているのは16%だけです。
今回のキャンペーンは、発達障害の人たちを元気づけること、発達障害の人の働ける機会がもっとできることを願ったものです。
発達障害の人をもっと雇用しようと思ってくれれば、たくさんの才能があふれる人たちを知るはずです。
ここの美しい海の風景がそれを応援してくれます。」
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ソフィーはニューカッスル・カレッジに入学しインテリアデザインも学んでいます。
また、粘土で作ることが得意で、ソフィーのインスタグラムのフォロワーは8500人を超えています。
「私は12歳の頃からずっと、時間があるときには粘土で作っていました。
なので、このお店のシンボルであるカニのクロード・クラブを、新しくしたいという願いに私が応えられることに興奮しています。」
そうソフィーは言います。
「そして、このクロード・クラブを、発達障害についての啓蒙活動のキャンペーンのシンボルにもしたいと聞いて、さらに私はうれしくなりました。
私は、粘土で作ったカニ、クロード・クラブが誰かに見つかることが待ち遠しいです。」
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英国自閉症協会のキャンペーンの責任者であるトム・パーサーはこう言います。
「発達障害の人の雇用率は驚くほど低い状況です。
私たちの研究では、その大きな原因は、発達障害とはどういうものなのか、どう支援できるのかがわからず、
間違ったことを心配して、企業が誤解をしていためです。
私たちはこの状況を変えたいと取り組んでいます。
発達障害の人の全員が働けなかったとしても、持っている才能や興味にあわせて仕事を見つけられるように多くの人たちが願っています。
採用方法や理解が少し変わるだけで、いろいろな企業で発達障害の人たちが活躍できる可能性があるのです。」
ソフィーの母親のビクトリアはこう言います。
「ラティマ・シーフードは、仕事の中で、発達障害の人をどう支援できるかを考え、取り組んでくれています。
発達障害の人のできないことに焦点をあてるのではなく、できることにあてて、娘のソフィーの能力を活かしてくれています。
ラティマ・シーフードでの発達障害についての啓蒙活動のために、ソフィーはクロード・クラブのマスコットを作って、ソーシャル・メディアでの作戦も立てて、運営しています。
そうして、新しいスキルも学んで、働くことに娘のソフィーはますます自信を持てました。」
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ラティマ・シーフードのオーナーのアリサはこう言います。
「ソフィーは、発達障害だからといって、仕事ができないことはありませんでした。
他のスタッフと同じように、自分の強みを持っています。
なので、他のスタッフと同じように教育し、支援することは雇用をしている者として当たり前のことです。
難しいことではありません。
これまでの配膳の仕事ができるだけでなく、ITのスキル、アーティストとしての才能もソフィーは持っていました。
なので、より大きなことができたのです。
私は、発達障害のソフィーが活躍することで、発達障害の人の雇用について、雇用する側の人たちにもっと増やすように働きかけたいと考えています。情熱をもって取り組みます。」
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この取り組みへの参加方法です。
このイギリス北東部沿岸地域のさまざまなランドマークに隠してあるカニ、クロード・クラブを発見して、写真に撮ってハッシュタグをつけて、SNSに投稿してください。
その中から当選した人は、ラティマ・シーフードでおいしいロブスター料理を食べることができます。
(出典・画像:英Chronicle Live
これは、なかなか面白くて、学ぶことが多いですね。
発達障害の方が持っていた芸術性を活かして、ものを作り、
発達障害の方が持っていたITスキルを活かして、SNSを使った、発達障害についての啓蒙キャンペーンを行う。
そして、おいしいロブスター料理も食べられるかもしれない。
近くに住んでいたら、うちの子といっしょになって、カニを私も探したいです。
多くの子どもに見てほしい発達障害のアニメ動画

(チャーリー)

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