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発達障害の息子と母親はテイラー・スウィフトで自宅で安全に学習

time 2018/07/27

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発達障害の息子と母親はテイラー・スウィフトで自宅で安全に学習

フレッチャー・コックスは他の子どもと同じようにポップ・ミュージックが大好きです。
8歳の発達障害のフレッチャーにとっては、テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデたちが生活の全てになっています。
フレッチャーの母親のサラジェーンは、大好きなミュージックアイドルたちを使って自宅学習のプログラムを作りました。
「『4個のオレンジと6個のオレンジを持っています。あわせていくつ?』そう質問をしても、フレッチャーは答えられません。
しかし、
『マドンナがステージに立っています。その隣にダンサーが一人います。あわせて何人?』
と質問をすると、間違いなく答えることができます。」
2年前、通常学級に通わせるのをやめると決心しましたが、それは母親にとって簡単なことではありませんでした。
「絶望的な気持ちになりました。
先がまっくらに思えました。
つらい決断でしたが、息子はまわりの音が苦手なんです。
息子がかかえている恐怖や不安を思うと、息子を学校に送ることはもうできませんでした。」
今、母親は息子のフレッチャーにベストと思える教育を行うことができています。
「テイラー・スウィフトが大好きです。
ポップ・ミュージックの人がみんな大好きです。
素晴らしい人たちです。」
そうフレッチャーは言います。
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「今は毎日、息子を学校から救うことができています。」
母親は勉強する時間を短く区切り、定期的に自由時間を設けて、フレッチャーはリボンを振り回しながら庭を駆け回ります。
「寒くても、暑くても、こうしてリボンをもって走ることが大好きなんです。
そして、歌っています。
映画やミュージックビデオの場面を再現しているんです。
そうすることで、頭の中がすっきりして、穏やかになれる時間を取り戻しています。」
フレッチャーの姉、26歳のデイジーもフレッチャーを学校に行かせないようにしたことを支持しています。
「私も毎日、弟を助けたいと願っていました。
家での勉強ならうまくいくことはわかっていました。
今は、よく学べています。」
オーストラリアのほとんどの州では、特別支援学校に入学するためには、IQが70以下でなければなりません。
しかし、自閉症スペクトラム障害の人の多くは、平均以上のIQをもっています。
「フレッチャーが通うことができる学校がなかったんです。」
そう母親は言います。
オーストラリアでは、フレッチャーのような子を持つ家族の問題はめずらしいものではありません。
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発達障害の子の専門家であり、特別支援学校の教師であるベス・サガースはこう言います。
「社会的な困難をかかえる生徒にとって、学校は本当に難しく、大きな不安をかかえる場所です。」
サガースは、自閉症共同研究センターで研究プロジェクトに取り組もうとしています。
オーストラリアでは、とても多くの家族が子どもを学校に通わせるのをやめている理由を探るためです。
自宅で学習を行う子どもの数が、オーストラリアでは劇的に増えています。
さらに、把握できていない家族も多くいるため、その実態はさらに多いと考えられています。
サガースは、発達障害の子が自宅で学習することに反対していません。
「発達障害の子にとっては、自宅であれば学校でかかえるストレスにさらされることがなく、健康や幸せに過ごすことを考えれば、自宅での学習は安全でとてもよいものです。」
しかし、サガースは学校に通っていないことにより生ずる問題を心配しています。
「学校に通わない子たちは、社会的な交流を行える多くの機会を失ってしまうかもしれません。
そのために、より孤立してしまうことにつながってしまいます。」
フレッチャーの母親は、教員の資格などはもっていません。
そのために、フレッチャーをいつか学校に戻さなければならないと考えているといいます。
「今は、なんとかやっています。
そして、息子もよく勉強もできていると思います。
これから私が答えることができない質問をされれば、
私が教えるのに十分でないことを認めなければなりません。
しかし現時点では、私が自宅で教えるのがベストだと考えています。」
(出典・画像:豪abc
自宅で学習、自宅で仕事、
そうしたことがどんどん普及していけばよいと思います。
いうほどのデメリットよりも、メリットのほうが大きいと思います。
その人だけでなく、社会にとっても。
当たり前になっていくと思います。
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(チャーリー)


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