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発達障害の子が世界中で驚異的な増加をしているのは良いこと

time 2018/10/17

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発達障害の子が世界中で驚異的な増加をしているのは良いこと

先進国では、発達障害と診断をされた子どもの数が過去20年間で指数関数的に増加しています。

英オーティスティカのジェームズ・キューザック博士がその背景について説明します。

「発達障害の子は、西欧諸国で増加しています。世界中の先進国で驚異的な増加を示しています。」

アメリカでは発達障害の子は、2000年には150人に一人でした。それが2014年になると59人に一人の割合となりました。

イギリスでは、約70万人の人が発達障害です。

韓国では38人に一人が発達障害です。

ジェームズ・キューザック博士はこれは良いことであるといいます。

「発達障害と診断された子どもが増えています。

これは良いことなんです。

それは、今まで誤診されてきたからです。」

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これまで、発達障害の子や成人は統合失調症と誤診されることがあったり、発達障害と診断をされなかったり、学校を卒業するまで診断を避けられてきたためだといいます。

「統合失調症と診断をされ、抗精神薬を投与されてきた人が、改めて診断すると発達障害だと判明することがあります。これは悲劇です。」

そして、ホームレスの人たちの多くも、発達障害であるにもかかわらずそう診断されていないといいます。

しかし、発達障害と診断される子どもの数が、なぜ先進国で急激に上昇しているのでしょうか?
生活環境との関係があったりするのでしょうか?

例えば、トーマス・プラット・ミルズ教授による論文「The Allergy Epidemics 1870-2010」では、湿疹、喘息そして食物アレルギーと診断された子どもや成人の数が急激に増加しており、その原因は環境によるものだとしています。
子どもたちが、現在のような生活環境で過ごすようになった1960年代から湿疹、喘息、食物アレルギーが指数関数的に増加していることを伝えているのです。

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しかし、ジェームズ・キューザック博士によれば、発達障害については環境の問題ではないといいます。

「発達障害と診断されることが増加した原因が、環境によるものだとする説得力のあるデータは見つかっていません。

発達障害についての意識の高まりが、最も論理的に説明できる原因です。」

しかし、てんかんの治療に使用される薬物であるバルプロ酸ナトリウムを妊娠中に服用すると、発達障害の子が生まれる可能性が高まる研究などもあると補足します。

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そして、発展途上国においての発達障害の人の割合が、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、日本、韓国、オーストラリアと違って高くないことについて、キューザック博士はこう言います。

「国によって異なる社会のルールは、発達障害の診断に影響を及ぼす可能性はあります。

しかし、発達障害の診断については、インフラが必要となるからです。

増加の理由については世界中で検討されていますが、環境が原因と示唆するものはありません。」

そして、ジェームズ・キューザック博士は最後にこういいます。

多くの発達障害の人のために、現代の社会は適応しなければなりません。

例えば、特定の状況では拍手や騒音を禁止するなど、発達障害の人に苦痛を与える行動は変える必要があります。

(出典:露Sputnik)(画像:Pixabay)

発達障害と診断される人の増加は、これまで発達障害と診断されなかった人たちが正しく診断されるようになったから、発達障害について多くの人が知ることになったから、と考えられています。

私が子どもだった時代には「発達障害」という言葉を聞いた記憶がありません。

支援が必要な人に適切な支援がなされるようになってきたことは、本当に良いことだと思います。

ただしいっぽうで、実際よりも少ない人数へ行っていたこれまでの支援が、今後も同じようにできるのだろうかと危惧が浮かびます。

本当に支援が必要な人や支援内容について、より深い検討も進んでいくことになるかもしれません。

しかしそれだけでなく、今まできちんと診断できていなかっただけで、もともと少なくなかった発達障害の方たちの困難を軽減し、過ごしやすくできるように、社会がもっと適応すれば、そもそも支援の必要も少なくできるはずです。

違うことを認めお互いを尊重した行動をする、そんな社会へより進んでいけばいいなと思います。

自閉症の女の子と成人の女性の多くが正しく診断をされていない

(チャーリー)

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