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発達障害の子が一緒に作った人形で子どもたちが人の多様性を学ぶ

time 2018/11/04

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発達障害の子が一緒に作った人形で子どもたちが人の多様性を学ぶ

2015年12月、カザフスタンから国際宇宙ステーションに向けて宇宙飛行士のティム・ピーケが飛び立ちました。
誰よりも大きな声で、5歳のヘイデンはカウントダウンをしていました。
発達障害のヘイデンは、それまで話すことはありませんでした。
しかしヘイデンは地球を離れるピーケ宇宙飛行士を見てから、宇宙飛行士、宇宙に強く興味を持つようになりました。そして、それは話せるようになることにもつながりました。
ピーケ宇宙飛行士と発達障害のヘイデンが話せるようになったこの出来事を記念して、発達障害の人への介助犬と宇宙飛行士との人形のセットが販売されることになりました。
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ピーケ飛行士が飛びだったあの日まで、ヘイデンは宇宙に興味は全く興味を持っていなかったと母親のキャロラインは言います。
「ティム・ピーケ宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに滞在していた6ヶ月の間もヘイデンはずっとテレビを見ていました。
ロケットが打ち上げられるとき、息子のヘイデンは初めて意味のわかる言葉を発したんです。
秒読みから始めて、『発射』と叫びました。
文章にして話すことはまだできませんでしたが、そのとき話せるようになる期待をもてました。
そして、何をしていたとか、好きなことなどについて話をするようになっていったんです。
今、息子のヘイデンは宇宙そして天文学が大好きです。
イベントにも出かけていって、これまでに何人もの宇宙飛行士に会うこともできました。」
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10月には、あの発達障害の人の介助犬と宇宙飛行士の人形セットも持って、キャロラインとヘイデンはオランダにある欧州宇宙機関を訪れました。
宇宙飛行士にヘイデンは誇らしげにその人形セットを見せたりもしました。
人形セットを作った会社のイアン・ハーキンCEOは、この人形セットの「ロイヤル・コンパニオン・ドール」はヘイデンと一緒に設計したものだと語ります。
「何度もヘイデンに会って、話し合いました。
ヘイデンは、介助犬を今は求めているということだったので、人形に加えたんです。」
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ハーキンCEOは、昨年販売した補聴器をつけた人形がとても人気だったといいます。
「昨年のベストセラー商品になりました。」
そして、多様な人たちを表す人形で遊ぶことを通じて、子どもたちは現実の世界で出会う、困難をかかえる人への共感を育むことができるといいます。
「人形は人の多様性を理解するための素晴らしい方法になるものです。
人形は人になり、お人形遊びはロールプレイで人とのやりとりの練習になります。
そうして子どもたちは、多様な人たちを理解していくことができます。
私たちは子どもたちに、発達障害について知ってほしいと考えています。
こうした人形が世界中の子どもたちに届けられるとは、ヘイデンも思っていなかったようです。」
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ヘイデンの母親のキャロラインはこう言います。
「息子のヘイデンが、こうした人形の開発に関われたことは本当に素晴らしいことです。
ヘイデンも自分が関わったことを人に伝えるのが大好きになっています。
息子は話すことができなかったので、好きなおもちゃを見つけるのは大変でしたが、好きなおもちゃはコミュニケーションの役に立ちました。
こうした人形が販売されるのはうれしく思います。
ヘイデン自身が人形になったようにも思っています。」
ハーキンCEOはこう語ります。
「私たちは、これからも販売していく人形をたくさん企画しています。異なる能力をもっている人たち、人の多様性を伝える人形たちです。」
(出典・画像:アイルランドIrish Examiner
おもちゃから学べること、とりわけ小さな子がお人形さんやぬいぐるみから学ぶことは多いと思います。
人の多様性、発達障害、ますます多くの子どもたちに理解して、当たり前のことのように認識してもらえれば本当に素晴らしいことです。
多くの子に見てほしい発達障害の子のアニメ動画

(チャーリー)


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