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発達障害の子が役割をもって一緒に組み立てて学ぶ。レゴの療育

time 2018/12/12

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発達障害の子が役割をもって一緒に組み立てて学ぶ。レゴの療育

19歳のオスカーが英シュロップシャーのダーウィンカレッジで行われるレゴ療育の最初の生徒の一人になっています。
オスカーはいつも次回の療育が待ちきれません。
「チームワークの勉強になっています。私の役に立っています。
一緒になって作業をしなければなりません。
指示をよく聞いて理解することを学べます。
そして、一緒になって作業をするには、自分からコミュニケーションをしなければなりません。」
マシュー・バーネットは、レゴの寄付を募っています。できるだけ多くの人たちにレゴ療育を行いたいと考えているためです。
大学で学んだマシューは、チームになってレゴを組み立てる療育の活動を行っています。
マシューは、レゴを使ったこうした療育が、発達障害の子どもたちにはとても有効であることが判明しているといいます。そして、子どもたちだけでなく青年にも有効であることを確信しています。
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レゴ療育の有効性は、2014年にダニエル・リゴルフ教授が研究発表しています。
発達障害の子どもたちが協力してレゴを組み立てることで、発達障害による困難を緩和していくのです。
その研究のきっかけは、リゴルフ教授がある日、待合室で発達障害の二人の子がレゴを手にすることでコミュニケーションを始めるのを目の当たりにしたことでした。
マシューのレゴ療育では、子どもたちにレゴで楽しく遊んでもらいます。
しかし、子どもたちには厳しいルールを守ることが求められます。
子どもたちはエンジニア、サプライヤー、ビルダーのいずれかになります。
エンジニアは組み立てるものを設計し、組み立て方を教えます。
サプライヤーは、適切なかたちのレゴを見つけて渡します。
ビルダーは渡されたレゴで組み立てていきます。
レゴを組み立てて、目標のものを作るにはエンジニア、サプライヤー、ビルダーは言葉を使ったり、言葉を使わないコミュニケーションをする必要があります。
一緒になって考え、注意をして、問題を解決していかなければなりません。
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「こうしてレゴを組み立てていくことで、現実の多くの場面での状況で必要となる、チームワークのスキルを身につける練習になるんです。」
19歳の発達障害のオスカーはレゴについてよく理解できていて、他の人たちとのチームワークでの作業もよくできているため、効果的にスキルが身についているとマシューはいいます。
オスカーはレゴが大好きです。
レゴを手にすると、上手に組み立てていきます。
家を作るのが大好きです。
「僕はエンジニアになりたいけれど、ビルダーも上手です。」
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マシューはこのレゴ療育の教室を月に一回から毎週一回行うようにしたいと考えています。
学ぶ生徒たちは、その習熟度にあわせて、ヘルパー、クリエイター、マスター、ジーニアスの証明書を受け取ることができます。
ジーニアスになることは簡単ではありませんが、一人か二人はそうなれるとマシューは思っています。
「生徒たちは、数字や形を理解し、指示に従うこと、コミュニケーションをとって、交代したり責任をもって取り組むことができるようになっていきます。」
そして、レゴ療育を行うマシューは、とにかく今はたくさんのレゴが欲しいと語っていました。
(出典・画像:英Shropshier Star
役割を決めて守ってもらう。そして一緒になって作っていく。
人と生活していく中で、よくある、よく求められることです。
たしかにレゴを使ったこうした療育で、楽しくそれの練習ができることは納得ですね。
剣と魔法の力で発達障害の人のコミュニケーション能力が向上

(チャーリー)


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