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発達障害の人だけ働く企業。話をしたくないときには話す必要なし

time 2019/01/09

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発達障害の人だけ働く企業。話をしたくないときには話す必要なし

ピーター、エバン、ブライアンは米サンタモニカを拠点とするテクノロジー企業で、ソフトウェアの試験とバグの修正を行っています。

一見すると、白い壁にセンスの良い絵が飾られ、ところどころに加湿器も置かれ、他の企業と変わるところはないように思われます。

ピーターは働いている環境を「静かだけれど楽しい」と表現します。
他の社員との交流を求める圧力がないことを気に入っています。

エバンは雇用主のことを「とても親切で理解をしてくれている」と言います。

ブライアンは自分の働くオフィスを「他にはない」と言います。

この企業の名はオーティコン。
発達障害である自閉症スペクトラム障害の人だけを雇用している会社です。

ここは以前はマインドスパーク社として知られていましたが、二人の発達障害の息子をもつ父親、グレイ・ベノイストに設立された元はドイツを拠点としていたオーティコン社に買収されたのです。

「オーティコン社もマインドスパーク社どちらも素晴らしい優秀な会社でした。」

そうグレイは言います。

「私は、発達障害の人たちと社会との間の溝を埋めなければならないと思いました。
自分で行動するしかありませんでした。
自分で会社を作るしか方法はありませんでした。」

グレイが2013年にオーティコン社を設立し今では150人以上を雇用する企業となりました。
グレイの長男は現在、財務チームで働いています。

「私たちの使命は、能力がないと思われていた人たちの能力を発揮してもらうことです。
自閉症スペクトラム障害の人たちもそう思われてきた人たちでした。」

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ここで働くピーターは以前は、ふつうの会社で働いていましたが、ピーターにとってはふつうではありませんでした。

「まわりにあわせようとすること、まわりを理解することがとても大変でした。
私は社会的なつながりを作ることが出来ませんでした。」

エバンは以前の職場では、「昼食を食べている間、ずっと一人でiPhoneをただ聴いていた。」と言います。

英自閉症協会によれば、英国では100人に二人以上が自閉症です。
そしてのその1/4に満たない人たちだけがフルタイムで働くことができています。

自閉症スペクトラム障害の人たちにとっては、就職するための面接が、まずとても難しく恐ろしいと感じるものになっています。

発達障害を人類進化の視点で考えている書籍”Neurotribes”の著者であるスティーブ・シルバーマンはこう言います。

「面接でしてはいけないことは、すべて自閉症の人の特徴となっていることです。

目をそらしてはいけない。相手の目を見る。自分のことばかり言わない。

それらは、とても難しいことです。」

ブライアンは自分のコンピュータに関するスキルを仕事で発揮したいと考えていましたが、これまで競争の激しい業界だと考えると仕事への応募を躊躇してしまっていました。

「たくさんのプレッシャーがあります。その中で他の人と競争をしなければならないのです。」

そのため、ブライアンは食料品店や洗車の仕事をしていました。どちらも、持っているスキルを活かせることはありませんでした。

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伝統的な就職試験を行うなかで、その方法に問題があることがわかった企業がいくつかあります。

その一つのドイツのSAP社は、自閉症スペクトラム障害の人を採用するにあたって就職試験の方法を変更しています。

SAP社では面接試験の代わりに、レゴロボットを組み立ててもらいます。
シルバーマンはこう言います。

「それは問題解決のスキルと課題に取り組む姿勢がわかる機会となっています。」

SAP社では慈善事業や社会貢献として雇用するのではなく、企業の収益を向上させる明らかに価値がある人であるために自閉症の人たちを雇用しているといいます。

自閉症の人たちは多くの不安をかかえているだけでなく、まわりとの関わりに困難をかかえます。

そのため、オーティコン社では働くとき、まわりの音が気になればはヘッドフォンを着けて仕事ができます。
また気分にあわせて、静かな暗い部屋で働くこともできます。

チームの人と話をしたくないときには、話す必要はなくチャットアプリでのコミュニケーションでかまいません。

仕事の量が多くなってしまった場合には、「不安のための休日」を取ることもできます。

オーティコン社を設立したグレイはこう言います。

「働く人がかかえる問題に敏感になることが最優先事項です。
そうすることで、クライアントに最高の品質のサービスを提供することができます。」

そして社員の評価は、批判的に行うものではないと言います。

「社員に能力を発揮してもらうための大原則です。
これはどの企業でも簡単にできることです。」

本を書いたシルバーマンは、発達障害の人とそうでない人が一緒に働くことで、お互いに多くのことを学べると考えています。そのため、オフィスを別々にすることは良い考えとは思っていません。

「間違いなく発達障害の特徴をもっていたビル・ゲイツを見てください。

彼は社会的に成長し、今では偉大な慈善家にまでなっています。」

オーティコン社の就職試験では、4週間のトレーニングがあります。
それは、コンピュータ・プログラミングに関心がないにもかかわらず親から無理に応募させらている人もいることもあるからです。

現在、オーティコン社で活躍している人たちは、チームで一緒に昼食をしたりしなくとも、お互いにとても協力的です。

新しいオフィススペースでは、従業員たちは区切られた環境ではなく、オープンスペースを希望しました。

オーティコン社は、他の企業も参考にしてほしい存在だとシルバーマンは言います。

「多くの発達障害の人たちにとって、サポートがされている、スキルを発揮できる、そう感じる環境があれば、彼らは熱心に働いてくれます。」

(出典・画像:英BBC

発達障害、自閉症の方にかかわらず、誰にでもそうであってほしいことばかりだと思います。

これまで良いとされてきたことをそのままにしてきたことで、つらいままになっている人は少なくありません。

少し変えるだけで、もっと幸せになる人がたくさんいます。

発達障害の人は人類みんなの進化をともに歩んできた違う人たち

(チャーリー)

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