私は愛する兄と一緒に育ちました。
私の兄は「ふつう」ではありません。
少なくとも誰もがふつうとは思わないでしょう。
兄は、発達障害の自閉症です。
発達障害、自閉症について知っていると多くの人が思っているかもしれません。
発達障害の自閉症、自閉症スペクトラム障害（ASD）は、社会的なスキル、反復行動、言葉や非言語的なコミュニケーションに関わる困難を特徴とする幅広い範囲の状態です。
自閉症の原因は、インフルエンザの予防接種やその他のワクチン接種ではありません。
遺伝的、環境、それぞれが要因となり影響を与えていると考えられています。
自閉症の兄弟姉妹と一緒に暮らすことは簡単ではありません。
何年間も必要となれば深夜に食べ物をあげたり、何千回ものパニックに対応したり、大きなストレスがずっとあります。
私の親は、私はオオカミに育てられたように強いと言います。
それは私は小さなころからたくさんの時間、兄を世話してきたことが、私を責任ある自立した人に成長させたからです。
私は、そうなれたことにとても感謝しています。
私は見上げていた兄を、守らなければなりませんでした。
兄がまだ幼かった頃に、いとこが来ました。
いとこと兄はお互いにイライラしはじめて、兄はパニックを起こして警察に電話をかけてしまったことがあります。
望み通りに行かなかったり、考えていたことと違った場合に兄はパニックを起こします。
一緒に過ごすのはたいへんなことでした。
私は兄が何をしでかすかわかりませんでした。
学校に行くことや家族で出かけることは難しいことになりました。
それでも、わたしはたくさんの良い思い出を作ることができました。
兄がいたからこそ、経験できた良いこともあるのです。
例えば、障害のある兄弟姉妹をもつ人に出会うこともその一つでした。
こうした人たちに会うことは、私に多くのことを教えてくれました。
それまで私の友人には理解してもらえなかったことを、話すことができる新しい友だちもできました。
多かれ少なかれ、どの家族も問題をかかえています。
それがあるからこそ、人はより良くなったり、悪くなったりします。
私の兄は、良い方向に導いてくれたと思います。
自閉症の兄と育ってきたことに、私は感謝をしています。私をより良い人に変えてくれたと思っています。
私の兄は私に伝えることはできませんが、兄が私を変えてくれたんです。
（出典：米SASKATOON STAR PHENIX）（画像：Pixabay）
うちの発達障害の子のきょうだいの子も、本当に優しくて素晴らしい人です。
発達障害の子を思ってくれて、私が叱られることもあるくらいです。
そんなきょうだいの子から、ちょうど今日聞いたことがあります。
「友だちから、
『発達障害の人がきょうだいにいるなら遺伝するはずだから、あなたも少しそうなんじゃないの。』
って言われたんだ。そうなの？」
悪気は全くなく言われたんだ、と言っていました。
遺伝的要因だけが、発達障害の原因とは考えられていないことを教えました。友だちにも伝えてほしいと。
しかしこうして、「きょうだい」であることに直面していくんだと考えさせられました。
自閉症の子のきょうだいも困難をかかえるという分析
（チャーリー）
