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反復行動は自閉症の人が私たちと世界で過ごすために必要な方法

time 2019/12/10

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反復行動は自閉症の人が私たちと世界で過ごすために必要な方法

反復的な行動は、自閉症の人たちの多くがもっている特徴であり、手をパタパタさせるような反復的な動きだけでなく、列車の時刻や地図に対する強いこだわりや、いつもの決まったやり方を変更することができないことにもつながっています。
これまで、多くの専門家はこれを日常生活を妨げる場合には、なくすか少なくするべきものと考えました。
しかし、これまでの研究によってそれが変わってきました。
体を揺さぶる、腕を振るなどの行動のいくつかが、発達していることの指針となることが示唆されています。
そして自閉症でない子どもの多くも、物をいじったり、刺激を与える行動をとっています。
さらに過去10年の研究で示されているのが、反復行動が自閉症の人たちの感覚の問題を緩和し、不安に対処して感情を表現することに役立っているということです。
その結果、反復行動をなくそうとすることは、良いことではなく、むしろ害を与えることだと考えられるようになってきました。
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反復行動の根源に関する研究では、刺激は喜びを与えている可能性を示しています。
反復行動の中には、脳の報酬回路を活性化するものがあるためです。
刺激を与える行動をポジティブにととらえることが広がり、療育にも役立てることも検討されています。
反復行動はなくすべき。その考えは「自閉症」という言葉が生まれた頃からありました。
1940年代、レオ・カナーとハンス・アスペルガーはともに、こうした行動があるために自閉症の人は社会から締め出されていると説明しました。
この否定的な考えは、反復行動が社会化を損ない、学習を妨げ、認知能力も損なわせると示唆する研究から勢いを得ました。
その結果、広く利用されている応用行動分析学を含むいくつかの自閉症の人への方法の初期は、身体的拘束、平手打ち、電気ショックなどにより反復行動をなくすことに力を入れていました。
現在ではそのようなことは行われていません。
代わりとなる他の行動をとるように勧めます。
例えば手をパタパタさせるのではなく、手をにぎることを教えます。
しかし、こうしたアプローチにも抗議する、自閉症の人は少なくありません。
刺激を変えようとする試みは、暴力の一種だといいます。
自分が自分の体をコントロールすることを否定するからです。
いくつかの反復行動は、実際にはめずらしいものではないという十分な証拠もあります。
腕を振ったり、リズムカルなキックなど繰り返しの動きは、発達障害のない子どもも行うからです。
そうでない子どもと異なる自閉症の子どもの発達は、異なっている感覚による可能性があります。
まわりからの感覚に対するフィードバックが運動と適切に統合できていないために、自閉症の幼児は、そうでない幼児も行うハイハイなどの初期の反復行動から、より複雑な行動に進むことができてないのかもしれません。
2014年の調査によれば、年齢が大きくなるにつれて、自閉症の子どももそうでない子どもも、遊びながら物をいじるなどの繰り返し行動を続けます。
しかし自閉症の子どもたちは、そうでない子どもたちと比べて、これらの行動が多く、そして種類が多くなっています。
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反復行動は、大きくなってからも多くの点で自閉症の人たちを助けているようです。
自閉症の人の多くは、自分を落ち着かせ、圧倒的な考えや感覚に対処する方法として自分を刺激します。
それだけでなく、いくつかの反復行動はコミュニケーションにも役立つかもしれないと、自閉症を研究する英ポーツマス大学の心理学の講師スティーブン・カップはいいます。
スティーブンは31人の自閉症の成人に注目しました。
皮膚をひっかくなどの行動で、ストレスを発散させていました。
大きく外に開いた、手をたたく行動では肯定的な感情を示していました。
体に違い小さな、たたく行動では否定的な感情を反映していました。
「刺激を与える反復行動は、抑えられない感情の出口です。
自閉症の人たちの幸せのために、それはなくす必要はありません」
このカップの主張は、これまで多くの自閉症の人が長年に渡って言ってきたことにあっています。
他の研究でも、この考えを補強する結果になっています。
反復運動は、自閉症の人が経験する刺激の程度を調整するのにも役立ちます。
米マサチューセッツ州ボストンのノースイースタン大学の健康科学とコンピューター科学の准教授であるマシュー・グッドウィンは、その考えは何十年も前からあると言います。
しかし、心拍数やその他の生理学的信号を詳細に追跡できる新しいウェアラブル技術を利用するために、実際に研究が行えたのはここ数年です。
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グッドウィンらの研究チームは、10人の自閉症の子どもと若い大人に、心拍数センサーが埋​​め込まれたベストを着用するように依頼しました。これによってセンサーで特徴的な心血管パターンを記録できます。
そしてビデオカメラで、参加者の身体の揺れと手羽ばたきを終日記録しました。
その結果、参加者が揺れるかバタバタする約4秒前に、心拍数が速くなる傾向がありました。
動きが始まると心拍数はピークに達し、その後再び遅くなりました。
その結果から、手羽ばたきとボディロッキングは自閉症の人が自分の環境からの入力を管理するのに役立ち、一部の人は意図的にそれを行っているかもしれないとグッドウィンは説明します。
「自閉症の人たちは理由があって、そうした行動をとっています。
それをなくそうと考えるまえに、その理由を理解しなければなりません」
反復行動は自閉症の人たちにとって利益をもたらす可能性があるという認識が高まってきたため、医師は自閉症に対して新しいアプローチを取り始めています。
なくす。変える。そうではなく、放っておくことを検討するのです。
多くの専門家は現在、必要な場合にのみに対処することを目指しています。
自閉症の人の過剰な刺激を和らげる、幸福を引き起こしたりする行動を排除したくないとある医師はいいます。
「私は医師として、その行動がより良い生活の質を邪魔するものにならないか、バランスを考えます」
そのバランスを見つけることは必ずしも簡単ではありません。
介護者は、時々、子どもが繰り返し頭を壁や噛みつけたり、家族の生活を制限したりするなど、非常にストレスがあると感じた場合、これらの行動の治療に集中するよう医師に求めます。
「親や介護者と話すことが必要です。そうすることで、反復行動のプラス面とメリット、そしてそれが邪魔になる機会や場所について共通の理解を得ることができます」
そして、反復行動が自傷行為となっている場合には対処しなければならないと言いました。
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変化に対する一般的な不快感など、反復的な行動の根底にある要因を扱うことが最善のアプローチであるという専門家もいます。
たとえば、サングラスやつばのある帽子を着用するだけで、感覚の過負荷を減らすことで、刺激の必要性を軽減することができます。
また、空港やスタジアムなどの刺激が多いスペースに刺激にやさしいスペースを設けたりすることもそうです。
最良の療育の方法を見つける、放っておくことが最善なこともある、それを進めるためには、自閉症の人たちからより多くの情報が提供されることによってのみ実現できます。
まわりの人の目や嫌がらせをさけるために、人前で反復行動を抑えようとすれば、それはひどい結果につながります。
自らに刺激を与える反復行動は、自閉症の人たちが私たちの世界で過ごすために必要な方法であることを認識しなければなりません。
自閉症の人の反復行動はまわりからの刺激に対処し、情報を処理するため、感情を表現するため、コミュニケーションを行うための方法です。
(出典:米SPECTRUM)(画像:Pixabay
うちの子も、うれしそうなときには大きく開いて手を叩いて、(まぁ、笑顔を見ればわかりますが)
何か問題があるときには、小さく多い回数でお腹を叩いています。
私は、うちの子の反復行動などを止めさせようとしたことは一切ありません。
話すことができないうちの子の貴重な表現、コミュニケーション手段だと考えていたので。
なので、こうした研究は正しかったのだと安心させてくれます。

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