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発達障害の子どもたちやお年寄りを笑顔にしてくれるわんちゃん

time 2020/05/03

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発達障害の子どもたちやお年寄りを笑顔にしてくれるわんちゃん

テリー・ギャログリーが初めてセラピー犬を訓練したきにもっていた目標はシンプルでした。
発達障害の幼いめいを喜ばせたい。
「めいのために私ができることは多くありませんでした。
しかし、めいが微笑むとそれは私にはすごくうれしいことでした。
めいのきょうだいたちはめいを微笑ませることができました。
私は小さな子どもたちと同じように犬は微笑ませてくれる存在になれると思ったんです」
テリーは、ケンとバービーの二匹の子犬をそれから訓練しました。
入院している4歳になっためいのリリーのところに犬を連れて行くと、すぐにリリーは喜んだといいます。
「リリーは車椅子に乗っていました。
私がリリーの手を犬の頭の上に載せると、すぐに微笑んでくれました。
それからは毎週リリーのところに行っています」
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その後ケンとバービーは、米セントメアリー子ども病院で過ごしている子どもたちのところにも訪問するようになりました。
テリーは、ケンとバービーに対する子どもたちの反応に感動し、家で過ごす子どもたちのところにも連れていきたいと考えるようになりました。
2016年に非営利団体「セラピードッグ」を設立しました。
それからは病院だけでなく、個人の家、学校、高齢者介護施設で身体または精神の健康に問題がある人たちのところへ犬を連れていきます。
動物療法は長期療養中の人などを含めて、人の心理的な幸福に役立つことがいくつかの研究で示されています。
3年前には、特別支援学校のビクトリア・ジェンティル先生の依頼で訪問しました。
生徒たちの多くは発達障害の自閉症や学習障害をかかえています。
犬たちが安心をあたえ、生徒たちの成長を助けてくれると先生は考えたのです。
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テリーはビクトリア先生のクラスに小さなシチョン犬のパンプキンを連れていきました。
生徒たちはパンプキンが来たときには整列して迎えることから学び始めました。
その後、生徒たちは読書を聞いてもらうようになりました。
「犬に本を読んであげたときに、犬は批判することをしません。
それは、生徒たちの恐怖を取り除きます。
ときどき犬をだいたりするとさらに生徒は安心できます。
子どもたちは一生懸命、犬に読み聞かせようとがんばっています」
進行中の研究では、自閉症の子どもたちが目標を設定し課題を達成するのに、犬支援療法が役に立つことが示唆されています。
ビクトリア先生によれば、これで生徒は読書に対する不安を克服できたといいます。
テリーはこう言います。
「犬への読み聞かせを続けたことで、子どもたちは声を出して読むときの気持ちよさを知ったようです。
それは不安が減ったといえるでしょう」
犬支援療法で求められる犬の特徴の一つはどんなときでものんきにいられることです。
そして、積極的に行動し、積極的に対応もできなければなりません。
相手の人が大声を出したり、誤って踏んでしまったり、犬を怖がらせるような行動をとってもです。
これは、必ずしも訓練で身につけられることではありません。
「それらは、犬がもともと持っているかどうかです。
それから訓練でいろいろ身につけていきます」
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高齢者介護施設を訪問したときには、相手が車椅子に乗っていたり、話したり、すばやく動くことができなくても、犬は遊べるように訓練されています。
人は犬と一緒に笑って、抱いて、キスをして、ときには人よりも人を喜ばせます。
「犬たちは、人の能力や外見などを気にしません。
私はそれが最も人を喜ばせてくれる理由だと考えていますが、犬は相手に偏見をもたず、無償の愛をくれます」
多くの不安、そして時にはトラウマに直面している10代の若者のところにも訪問しています。
米国立衛生研究所によると、13〜18歳の10代の32パーセントが近く不安をかかえていて、5パーセントが心的外傷後ストレス障害を患っています。
多くの公立学校で、生徒のメンタルヘルスリソースを増やすよう州政府から義務が課せられています。
昨年、米ニューヨークのフリーポート高校で起きた殺人事件後には、複数の生徒が精神的な問題をかかえ、テリーたちの犬の訪問が求められました。
高校の生徒だったローザ・メディナはこう言います。
「私のクラスでは目に見えて不安な状況になっている人もいました。
学校全体がそういう感じでした。そこで私は、犬の訪問を求めたんです」
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今では、非営利団体「セラピードッグ」でテリーを含めて18人が犬とともに活躍しています。
テリーはこう言います。
「私たちの取り組みは本当に喜ばれていると思います。
誰かに喜ばれるのであれば、それを行わない理由はないでしょう。
犬たちはそれを行っています」
(出典・画像:米TODAY
今なんて、世界中でますますワンちゃんたちが活躍しているだろうと思います。
本当に素晴らしいパートーナーですね。
ペットの犬を飼うことでも自閉症の子どもの家庭のストレスは減る

(チャーリー)


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