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差別を経験してきた自閉症の青年は弁護士になって守ることを誓う

time 2020/09/01

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

差別を経験してきた自閉症の青年は弁護士になって守ることを誓う

トム・オリバーは経営者にとっては理想的な従業員です。

しかし、この19歳の学生は職場で多くの差別を経験してきました。

発達障害である自閉症と診断されていることを明かすと差別を受けることが多く、その場で降格させられることもありました。

「私は注文を受ける仕事をしていました。

それまでの1ヶ月間、完璧に仕事をしていました。
ですが、私が自閉症だというと、Googleで検索をして

『こいつには社会的スキルがない』

そう言われました。
働く場ではひどく言われることがあります。
それ以前に、自閉症をかかえているとそもそも仕事に就くことが簡単ではありません」

今、オリバーは自閉症の人たちを助けたい、むしろ自閉症であることを有利にしたいと考えています。

豪ノートルダム大学の2年生で法律と生物医学を学ぶオリバーは、将来は自閉症のクライアントを専門にする弁護士になりたいと考えています。

感覚的な問題や社会的な合図を読むことができないなどの特徴が、しばしば自閉症の人をとりまく状況を簡単には解決できないほどに悪くしてしまうことがあり、自閉症の人が多額な賠償や重い刑期を背負おうことになってしまうこともあるといいます。

「私は、それは断固として間違っていると思います。
変えなければなりません。

私は刑事司法システムの問題にさらされている自閉症の人たちを保護しなければならない。
そういう義務感を感じています」

オリバーは自分の情熱に従うことを決意し、地元の法律事務所で事務員としても現在働いています。
それだけでなく、テニス・インストラクターや自閉症の人を助けるコンサルタントとしても活躍しています。

オリバーは自分の経験によって、自閉症に対する偏見を壊し、自閉症の人たちがかけがえのない働ける人だと知ってもらいたいとも願っています。

「自閉症の人に会ってみると、社会的スキルに問題を感じるかもしれません。
また話すことも出来ない人に会えば、自閉症の人はみんなそうだと思うかもしれません。

しかしそう考えるのは明らかに間違っているのです。
私たちが本当に社会に参加したいと思っていることを知ってほしい。

『自閉症』という言葉を侮辱的に使う人がいます。
しかしもっと最悪なのは、自閉症の人たちの社会的なスキルについて批判することです。
社会に適応しようと、困難のなか努力しているときに、それは本当にひどいことです」

オリバーは、これまでの自分を築いてくれた「自閉症」を気にいっています。誇りに思っています。

「正直言って、私は自閉症であることが気に入っています。
すごくクールなことだと思っています。

自閉症なので、集中して法律の勉強に取り組めたり、研究に夢中になれます。
他のことは一切考えないで、自分の世界に入ることができます。
そして、自分がやっていることに自信がもてます。
言葉でうまく表現できませんが、完璧に取り組めるのです」

(出典・画像:豪WAtoday

自分の特性が大好き、クール。

そんなふうに思えることは本当に素敵で素晴らしい、そして口には出さなくてもみんなそう思っていてほしい。

そう思います。

夢に向かってますます進んで行ってほしいと期待しています。

発達障害の女の子は障害を公表する弁護士に。もっと役立ちたい

(チャーリー)

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