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47歳で自閉症と診断。他の人と違う、ずっと孤独を感じてきた

time 2020/10/21

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47歳で自閉症と診断。他の人と違う、ずっと孤独を感じてきた

47歳になるまで、自分が発達障害の自閉症だとは知りませんでした。

自分が他の人とは違うことは知っていましたし、いつも「敏感すぎる」とも言われていました。

しかし、私は昔の映画のレインマンとは違います。
私は最高経営責任者です。
結婚していて、二人の子どももいます。

私は自閉症と診断を受けるまで、日常生活のなかでずっと混乱していました。

私は多くのことを成し遂げることができましたが、それは父から受け継いだ強い労働に対する倫理をもっていたからだと思っています。
今、思えば父も自閉症であったことは間違いありません。

私はとんとん拍子で出世してきました。
私の頭の中は常に光速のスピードで回転しています。そして止めるスイッチがありません。
始めたことは、最後まで必ずやり遂げる。
それが理由だと思います。

そして、それは私の自閉症の一部だと理解しています。

アインシュタイン、モーツァルト、ミケランジェロ、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、この成功した人たちは皆、自閉症だと広く信じられています。

私はただ一生懸命働いていたわけではありません、すごく熱心に遊んでいました。
そして、社会的なコミュニケーションに困難をかかえていたので、自分をスムーズにするために薬物も使用していました。

自閉症の特徴は、反復的なパターンを必要とし、コミュニケーションに困難をかかえることです。
言葉でも文章でも、すべてのやりとりで、私は頭のなかのチェックリストで間違いがないか確認していました。

私の反応は適切か?
これは私だけが面白いと思っているのではないか?
私の口調は正しいか?

社会的なルールを守り、世界に適応しようとするのは疲れるものです。
私の頭の中で何が起こっているかは、誰もわからないでしょう。

私は友人関係を築くためには、一生懸命にならなければなりません。
私は友だちを作るのは得意ですが、維持するのはあまり得意ではありません。

コミュニケーションの中で生まれてしまう誤解が、あっという間に吹き飛ばしてしまいます。

私は自分にも他人にも非常に大きな期待をしているので、それがプレッシャーに感じることもあると友人から言われています。
しかしその代償として、私は100パーセント信じることができる人であり、とても忠実な人だとわかれば、とても楽しいはずです。

自閉症の人は離婚率が高いです。
しかし、私の夫はとても穏やかで、地に足の着いた人で、私にとってはバランスが取れる人です。

私は20代後半で燃え尽きてしまいました。
イギリス生まれの私は、インドで1年を過ごした後、答えを探して南オーストラリアに向かいました。
自分の居場所、受け入れてもらえる場所を見つけるために、世界の反対側にまで来たのは偶然ではありません。

私の最大の恐怖は、孤独です。
私は愛に囲まれている状況にいても、どうして私は他の人とは同じでないのかと、孤独を感じていました。

多くの大人の自閉症の女性と同じように、自分の子どもがそう診断されてから、自分も自閉症だと診断されました。
これはよくある話です。

私の娘はかなり幼い頃から行動の違いや感覚過敏症があり、7歳のときに自閉症と診断されました。

その後、私は自閉症の子供とその家族のための慈善団体を立ち上げました。
私は毎日自閉症について勉強し、親御さんたちと常に話をしていましたが、私自身も多くの症状を持っていることがはっきりしました。
正式に診断を受ける前から、私は答えを見つけたと思いました。

自閉症と診断されてから、多くのことが納得できました。
これまでの状況や誤解を振り返って、何が起こったのかを理解することができました。

私のコミュニケーションはときどき「ずれている」ことがあると言われていました。
自閉症を理解したことで、自分を大切にすることができるようになりました。

今では、自閉症と自閉症の人のコミュニケーション方法を理解し、休んだり回復したりする必要があるときはいつなのかも理解しています。

自閉症はほとんどが先天的なものです。
それは悪い親の育て方や幼少期の予防接種によって引き起こされるものではありません。
そして、病気ではありません。
自閉症の子どもたちは、手に負えない悪い子どもではありません。

私は、自閉症の子どもたちとその家族のためのサポートが不足していることを認識していました。
なので、慈善事業を始めました。
自閉症の子どもたちは、いわゆる「普通」の行動を真似して、多くの時間を「仮装」して過ごしています。
彼らには、本当の自分を体験することができるようにする必要があります。

私たちは5泊のキャンププログラムを運営し提供しています。
自閉症の子どもたちががコミュニケーション、社会的相互作用、感覚調節、地域社会への参加を通じた能力を構築するのを支援しています。
また、きょうだいや親もサポートされていると感じ、息抜きになる場所です。
その結果は驚くべきものです。
これは自閉症の人たちにとって、安心できる機会です。

ここ数年の間で、ニューロダイバーシティという概念、私たちの脳の違いは受け入れられ、喜ばれるべきだという考え、よく知られるようになってきました。
私たち自閉症の人は、平等、尊敬、そして完全な社会的包摂に値するのです。

自閉症は単なる医学的診断ではなく、私たちのアイデンティティの一部にもなっています。

学校で、職場で、一般的な生活の中で、神経過敏な人々のためのスペースを作ることも必要でしょう。

自閉症の人はこれまでとは違う視点や考えを提供してくれます。
自閉症の人にそれらを隠すように要求するのではなく、それを受け入れる社会になってほしいと願います。

(出典:英The Guardian)(画像:Unsplash

歴史に名を残す人のなかに、自閉症と思われる人は少なくないようです。

他人とは違うからこそ、偉業を成し遂げられたのでしょう。

そして、他人とは違うからこそ、孤独も感じていたはずです。

「友だち100人作ろうよ」の対極にあるからといって「孤独」をすごく悪いことのように思わずに、他者に依存しない「自立」だと考えて慣れることも、人生を大きく助けてくれると思います。

ディズニーが話すことや歌を教えてくれ孤独からも救ってくれた

(チャーリー)


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