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アートで活躍する自閉症の女性「誰も想像しなかったでしょう」

time 2020/12/07

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アートで活躍する自閉症の女性「誰も想像しなかったでしょう」

いっぱいになってしまったときに、逃げられる機会があると助かります。
自然を探索したり、瞑想したり、運動したり、何かを作ったり、本を読んだり、それは人それぞれのやり方があります。

発達障害である自閉症スペクトラム障害をかかえる人では、日常生活を過ごすなかで、信じられないほどのストレスをかかえてしまうことがあります。
自閉症の人にはますます逃げられる機会が必要となります。

エイミー・ディクソンは、一風変わった芸術作品で知られるようになった29歳の女性です。
2歳半で自閉症と診断された彼女にとって、この世界で生きていくことは簡単ではありませんでした。

しかし、学校に通っていた頃にアートと出会い、それが人生を変えました。
アートはディクソンにとって、リラックスして思考を整理するための方法になりました。

ディクソンはうまく話すことができません。
そのため、アートはコミュニケーションの方法ともなっています。

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母親の助けを借りてディクソンはこう言います。

「絵を描いたり、落書きをしたりする時間は、私をとても幸せにしてくれ、リラックスさせてくれます。」
とくに特別なイベントや展示会で完成した作品を見るのは大好きです」

ディクソンは、オンラインショップで作品を販売しているほか、児童書のイラストレーターとしても活躍していて、数々の賞を受賞しています。

数週間前、ディクソンは「Hanging Around」と題した作品で芸術賞を受賞し、作品が再び認められました。

この作品は、夜にぶら下がっている2匹のコウモリを描いたドローイングとペインティングで、2021年のカレンダーにも収録されています。
このカレンダーには、鳥、蝶、昆虫、飛行機、熱気球など、空にまつわるあらゆるものが描かれています。

「この空をテーマにしたカレンダーは、常に前向きになれるものがあるということを思い出させてくれるものです。
希望と明るさは空と私たち自身の中にあります」

インスピレーションが湧いてきて、気分が高揚しているときにはディクソンは非常に素早く絵を描き、1時間もかかりません。

「私はキャラクターを描くのが大好きです。
どんな動物もユニークでファンキーなキャラクターに変身させます。
人々に評価されたときはとても興奮します」

社会の中で「障害」と向き合う正しい方法の一つは、できないことや難しいと感じることよりも、できることに焦点を当てることです。
障害者を障害者ではなく、まず第一に人として見ることです。
ディクソンのアーティストとしての大成功は、その一例となります。

ディクソンは自分の能力と芸術への情熱をキャリアに変え、その結果、生活面や感情面でのメリットも得ているのです。

「障害のあるアーティストとしてだけでなく、アーティストとして認められたことで、他の人たちは私を社会の貴重な一員として見てくれるようになりました」

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そして当然のことながら、ディクソンはこれまでの自分の業績と成功をとても誇りに思っています。

「自閉症と診断された子どもがこうなるなんて、誰も想像しなかったでしょう。
私は今まで、私にサポートと機会を与えてくれたすべての人に感謝したい。
これまでの27年間、私が私になれるようにしてくれました」

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地方の小さな町で障害を持って生活することは、近くでは限られたサービスしかなく、同じような障害をかかえる人も少ないという点がありますが、ディクソンは今住んでいる町を愛しています。

「私が制作している作品にいつも興味を持ってくれている思いやりのある人たちに囲まれた、とても協力的な町です。
私がボランティア活動をしていると、みんながいつも挨拶をしてくれます。
この町に住んでいての欠点は、展示会に行くにはとても遠いために、家族に連れて行ってもらわなければならないことです」

また、小さな町に住んでいると人も少なく静かです。

「私は幸運にも、広い森の中にある家で両親と住んでいて、とても平和です。
この町は、人混みや交通も少ないです」

ディクソンも年齢を重ねるごとに、徐々に日常生活にも自分で対処できるようになってきました。
そうなるために、家族、サポートワーカー、メンター、地域社会からのサポートが重要な役割を果たしてきました。

「私は成長しました。
いつの日か自立し、この町の中で価値ある人間になるための実生活のスキルを学びました」

ディクソンのブランド、そして会社である「ArtIMEE」は、2010年に母親のフィオナが手伝い、設立されています。
そして、作家として別のクリエイティブな才能を持った人とコラボレーションできたことは、ディクソンにとってもう一つの大きなことでした。

作家のダイアン・ジャクソン・ヒルは、ディクソンの絵を見て、自分が作っている児童書にぴったりだと思いました。
ディクソンに、ジャクソン・ヒルが本に必要とするイメージの概要が渡されると、ディクソンは数ヶ月をかけて描きました。
2016年に『#HarmonyTweet』というタイトルのこの本が発売されています。

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ディクソンは、知的障害を持つ人々が創造的に自分自身を表現できるようにすることを目的とした「As We Are」展とコンペティションの常連です。
これは、有意義な現代アートプログラムや展覧会を通じて行われています。

同イニシアチブのコーディネーターであるスージー・ウォーラーは、この取り組みは今年で18年目を迎えると言います。
毎年約150人のアーティストが参加してます。

「私たちは、知的障害を持つ人たちが、自分で選択し決めていくことで、自分の人生に責任を持つことができるようにサポートしています。
私たちのプロジェクトやプログラムは、私たちが関わる個人やコミュニティのニーズに応じて設計しています」

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有意義な芸術活動を展開することで、アーティストは自分自身を表現し、声を持つことができ、より広いコミュニティとのつながりを持つことができたといいます。

「知的障害をもつ人たちにも、他のオーストラリアの人と同様に、芸術に関わり、参加し、活動する機会を得る権利があります。
私達の『As We Are』は、知的障害をもつ人たちがこれらの権利を行使し、芸術的な願望と実践を実現し、地域社会と共有するために必要な手段を提供することを支援しています」

プログラムが始まって以来、ウォーラーは、芸術家たちの生活が芸術の実践を通して豊かになるのを見てきたと言います。

「喜びと繁栄は、私たちが行うすべてのことの理由です。
特に、毎年恒例の賞は、何人かのアーティストにとっては、芸術的なキャリアをさらに発展させるための素晴らしい機会となっています」

(出典・画像:豪Farm WEEKLY

必要とする支援をなかなか得にくい。

そうした問題はあるものの、静かだからいい、そんなメリットもあるのですね。

自分が過ごしやすい町で、これからも存分にその情熱を発揮して頂きたいと思います。

発達障害、知的障害の人がアートを学び、創り、売れる取り組み

(チャーリー)

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