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自閉症の人の死亡リスクや自傷行為の増加原因は二次障害。研究

time 2020/12/13

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自閉症の人の死亡リスクや自傷行為の増加原因は二次障害。研究

発達障害である自閉症スペクトラム障害を持つ青年および若年成人の間で、自殺リスク、自殺未遂、および特別な医療ケアを必要とするその他の自傷行為が増加している理由が新しい研究で明らかになりました。

フィンランドのトゥルク大学で行われた新しい研究では、自閉症の子どもや若者は事故死のリスクは高くないことが示されました。
自閉症と同時にかかえる二次障害、とくに非感情性精神病や感情・不安障害がそれらのリスクを高めていました。

今回の研究結果は、フィンランド全国の1987年から2005年の間に生まれた、自閉症スペクトラム障害の診断を受けた4695人とそうでない18450人が含まれるデータから、自閉症者の死亡率と自傷リスクを調べた結果です。

早期死亡の原因は事故によるものではありませんでした。
そして、女性と知的障害もかかえる人でその傾向が高くなっていました。

この結果は、自閉症の女性が男性よりも知的障害や例えばてんかんのリスクが高いという事実に関係している。
そう、トゥルク大学児童精神医学科のポスドク研究員エリナ・ヨキランタ・オルコニエミは言います。

母親の社会経済的地位や家族の精神疾患など、他の要因を考慮に入れてもその結果は変わりませんでした。

また、自閉症の青年・若年成人における自傷行為のリスクは、同世代の人たちと比較して約2倍にのぼりました。

この結果を踏まえれば、公衆衛生上重要なのは彼らの精神症状を早期に把握し、効率的なケアを提供することです。
しかし、自閉症の中核症状、つまり社会性やコミュニケーションの困難さがあると、精神疾患の特定と効率的なケアの提供が困難になると、ヨキランタ・オルコニエミは述べています。

(出典:フィンランドトゥルク大学)(画像:Unsplash

自閉症にともなう二次障害が自閉症の方の死につながっているということです。

コミュニケーションに困難をかかえていることを理解し、受容することが広がればそれを減らすことはできるはずです。

笑顔でいられることが多くあるように心から願います。

自閉症の人の多くが40歳未満で死亡。みんなに行動してほしい

(チャーリー)


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