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自閉症の双子での研究。遺伝と環境の相互作用は時間経過で変化

time 2020/12/16

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自閉症の双子での研究。遺伝と環境の相互作用は時間経過で変化

発達障害の自閉症に関連するいくつかの社会的行動は、新しい研究によれば遺伝に関係します。

しかし、遺伝子や環境がこれらの行動に影響を与える範囲は、子どもが成長するにつれて変化するもので一定ではありません。

研究チームは幼児について、おもちゃを共有したり、会話などの相互作用に関わる能力について調べました。
この互恵性のスキルの顕著な困難は自閉症の兆候である可能性があります。

これらの行動の遺伝の影響を推定するために、DNAのほぼすべてが共通の一卵性双生児と約半分を共有する兄弟姉妹の双子の子どもたちのグループで測定を行いました。

一卵性双生児は、兄弟姉妹の双子よりも、社会的行動の尺度でより多くの類似のスコアを持っていることを研究チームは確認し、これらの行動に遺伝の強い影響があることが示唆されました。

しかし、双子が成長するにつれて遺伝による影響の程度は変化していました。
遺伝と環境、それらが行動に及ぼす影響は常に同じではないことが示唆されると、今回の研究を行った米ワシントン大学精神科のナターシャ・マーラス助教授は述べています。

「発達を見ていても一定であるようには見えませんし、その背景にある生物学的な影響も一定ではないと思います」

t5 自閉症の双子での研究。遺伝と環境の相互作用は時間経過で変化

社会的互恵性の違いは、自閉症と診断される年齢の前に観察可能です。
それがどのように発達していくのかを理解することは、自閉症の子の初期状況を理解するのに役立つ可能性があるとマーラス助教授は言います。

今回の研究では、生後18ヶ月の子ども1563人の親たちからのデータを分析しました。

親たちは典型的に発達している19ヶ月の子どもが大人と交流しているビデオを見て、13の項目で自分の子どもがビデオの中の女の子と比べてどうかを評価しました。

子どもが言葉での要求を理解しているかどうか、他の人と遊ぼうとするかどうかなど、子どもの社会的行動について31の追加の質問にも答えました。

そして、生後24ヶ月になったときに、再びそれらの評価、質問への回答を行いました。

t3 自閉症の双子での研究。遺伝と環境の相互作用は時間経過で変化

分析の結果、いくつかの調査項目において、子どもの得点には相関関係があることが明らかになりました。
例えば、自分の名前に反応する子どもは、他の人が何をしているかにも興味を持っている可能性が高い、ことを研究チームは発見しました。

研究チームはこうした相関関係に基づいて、社会的動機、機能的コミュニケーション、こだわりと反復的な行動、社会的回避、社会的指向性の5つの方向で相互社会的行動について評価しました。

研究チームは、134の一卵性双生児ペアと205の兄弟双子ペアのグループで、生後18ヶ月と24ヶ月のときに、5つの方向で双子それぞれのスコアを測定し、似ているかを調べました。

その結果、生後18ヶ月と24ヶ月どちらでも、5つの方向のすべてにおいて、一卵性双生児は兄弟の双生児よりも強い類似性を持っており、互恵的行動が強く遺伝に影響されていることが示されました。

しかし、各方向について遺伝性は子どもが成長するにつれて変化しました。

社会的動機と機能的コミュニケーションに対する遺伝の影響は、18ヶ月から24ヶ月の間に衰えていきました。

対照的に、社会的志向性に対する遺伝の影響はほぼ2倍になっていました。
社会的回避と反復行動についても、程度は低いものの遺伝の影響が増加していました。

t2 自閉症の双子での研究。遺伝と環境の相互作用は時間経過で変化

この研究結果は、遺伝と環境要因の間の相互作用が時間とともに変化し、環境がある時点では遺伝より強い役割を果たしていることを示唆しているとマーラス助教授は言います。

「何かが遺伝するからといって、あなたの人生の全体のコースにわたって、ずっと同じようにそれが動作するのではないのです」

また遺伝的影響力の見かけ上の変化は、評価の誤りが少なっていくことも反映しているのかもしれないとマーラス助教授は言います。

例えば、子どもの言語能力は、親が子供の社会的スキルを評価する際に重要な役割を果たします。
その言語発達は24ヶ月の子どもよりも18ヶ月の子どもの方が、人によって大きく違います。

「時間の経過とともに、子どもたちについて正しく評価できるようになっていくのだと理解しています。
実際には、生物学的な大きな変化を反映したものではないと考えています」

t1 自閉症の双子での研究。遺伝と環境の相互作用は時間経過で変化

今回の研究による発見は、自閉症の診断が難しい、幼い子どもについてその可能性を測る行動を特定する可能性があるとマーラス助教授は言います。

例えば、互恵的な社会的行動のいくつかのカテゴリで難しさを持つ子どもは、自閉症に関係する基礎的な多くの遺伝があることが考えられ、1 つのだけのカテゴリで難しさをかかえる子どもよりも、自閉症となる可能性が多くあると考えられるからです。

「子どもがもつ、相互社会的行動の5つの方向について評価することで、早い段階で自閉症のリスクの把握ができる可能性があります」

そしてこのアプローチは運動技能の開発などの助けにもなる可能性があるとマーラス助教授は言います。
研究チームでは、アイコンタクトなどの社会的行動ついても、遺伝の影響があることを示しています。

(出典:米SPECTRUM)(画像:Pixabay

遺伝的な影響もあるでしょう。生まれてからの環境の影響もあるでしょう。

どちらかだけでもなく、そしてずっとそうでもないのはその通りのことだと思います。

複雑なことだけは、私もわかります。

双子を対象とした自閉症の研究からわかったことわからないこと

(チャーリー)

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