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自閉症の私はファンタジーの中に居場所を見つけ、友人もできた

time 2021/06/27

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

自閉症の私はファンタジーの中に居場所を見つけ、友人もできた

私の世界では、言葉の代わりにジェスチャーや色で会話をするフクロウがいます。

オウルベアの守護者は経験の浅い冒険者と一緒に旅をし、人々はスムーズな交渉術で家からクモを追い出すことができます。

社会正義やアート、神話的な生き物に興味がある人には、好都合な世界です。

私たちの物語は、私が毎週行っている「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」のキャンペーンの中でしか存在しない国、ローガンの西海岸が舞台です。
この1年間、私は友人たちと数え切れないほどの時間を費やし、自分の存在に適した世界を作り上げてきました。

現実の社会が敵対的に感じられるとき、私は週に一度、私の奇妙な点がすべて当てはまる物語の中で友人を導くことで、安らぎを得ることができています。

私は自閉症でノンバイナリーです。

「癖」がたくさんあります。
私は空想家で、よくスケッチブックを持ち歩き、物語のアイデアやキャラクターの絵、いつも安心して共有できない考えなどを記録しています。
圧倒されていると、口ごもったり、誤って会話に役立たない考えを口にしてしまうことがあり、その結果、その夜はずっと黙っていなければなりません。

ファンタジーには、自分自身の最もユニークな部分を受け入れ、歓迎するという驚くべき能力があります。
しかし、私はD&Dを始めたときほど、ファンタジーの中に自分の居場所を見つけたことはありませんでした。

私の最初のキャラクターは、ハーフリングのデス・クレリックで、ミイラ化したリスをお守りにしていました。
カリスマが一番低いステータスで、パーティの友達よりも死んだ人と話すのが好きなところが気に入りました。
デスの社会的な弱点は、彼女のキャラクターには欠かせないものであり、私自身の不器用さに意味を見出す場所にもなっていました。

プレイヤーがキャラクターを作るとき、その性格の何かを誇張するのは自然なことです。

頭や良くないけれど強い野蛮人、本好きな魔法使い、外向的な吟遊詩人などのようなキャラクターを作っているはずです。
これが、自閉症の人にとってD&Dがエキサイティングな理由のもうひとつの部分です。
自分自身を見ることができるようになります。

数週間プレイした後、私はすぐにプレイからグループのダンジョンマスター(DM)に移行しました。
友人たちは、私が小説家であり作家でもあることから、自然な流れだと思ったようです。

しかし、私がこのような役割を担うことで得られる効果については、誰も気づいていなかったようです。

専門家によると、自閉症の人がD&Dをプレイするという経験は、決してめずらしいことではありません。
多くの自閉症支援プログラムで、対人関係のスキルを向上させるために、何らかの形でロールプレイングを行っています。

自閉症の人はロールプレイから大きな恩恵を受けることが多く、新しく作られたゲーム「クリティカルコア」は、自閉症の子供や大人のための社会的な療育ツールとしてデザインされたものです。

D&Dのようなロールプレイングゲームは、比較的構造化されていない混沌とした経験、つまり社会的相互作用に構造をもたらしてくれます。
それは、発達障害などの人にとっては大きく助かるものです。

クエストやダンジョン探索は、一見するとやや混乱しているように見えるかもしれませんが、そこには微妙ながらもしっかりとした物語の筋が通っています。
その糸は、すべてのシナリオを支配するルールによって維持されています。

自閉症の人にとっては皮肉を誤解する心配もありません。
これまでにゲームを通じた洞察力チェックで話し手の意図がほぼ明らかになっているからです。
さらに言えば、プレイヤーは誰かを操ろうとするために、巧妙さや説得力を気にする必要もありません。
私の現実のカリスマ性は低いのですが、私のティーフリング・ウォーロックはほとんどいつも騙しのロールを成功させています。

このような社会的交流のための正確なガイドラインにより、D&Dは、サブテキストやトーンのような曖昧な概念が支配する現実世界の対人関係のダイナミクスの混乱なしに人間関係を構築するのに最適なものとなっています。

さらに重要なことは、キャラクターを中心とした物語は、自閉症の人たちが、日常的な交流の中では見えにくい特徴を探り、それを称えるのにも役立つということです。

私は面と向かって話すことがあまり得意ではありません。
視線を合わせるのに苦労して目をそらしがちですし、疲れてくるとよく吃音になってしまいます。
自分を表現するのが難しくなると、気後れしてしまい、黙ってしまうこともあります。

しかし、ゲーム中は、何時間でも話しています。
ゲームの外ではめったにできないような機敏な動きで、物語の紆余曲折についていくことができます。
毎回のゲームをすると精神的に疲れはするのですが、他の6人のプレイヤーと歩調を合わせることができます。

最近では、パーティーや騒がしい場所で圧倒されそうになると、「社交性は自分が身につけているスキルだ」と自分に言い聞かせています。
D&Dのおかげで、以前にはなかった対人関係のスキルや社会的なスタミナを身につけることができました。

とはいえ、ゲームに欠点がないわけではありません。
ゲームを始める前の数時間は、たいてい、不安になります。
自分のグループが見ることのないエンカウンターやパズルを作ることは、エキサイティングというよりもストレスになります。

ゲームを終えるたびに、私は自分のグループがゲームを嫌ってしまったのではないかと思うのですが、いつも戻ってくるのです。

このようなマイナス面があっても、D&Dは私の好きな活動です。
他の何よりも重要な利点があります。
D&Dによって、ゲームを始めるまで、できなかった方法で友人とつながることができることです。
自閉症の私にとって、頭の中の空想の世界は、友達が住んでいる世界よりもエキサイティングなことが多いのです。
D&Dのおかげで、それを友達と共有できるようになりました。

(出典:米Polygon)(画像:Dungeons & Dragons wallpapers

現実ではないからこそのメリットがあります。

大好きなことに夢中になって、本当の自分になって、そして友達もできる。

最高だと思います。

ゲームは自閉症の人たちが自発的創造的に取り組む療育方法になる

(チャーリー)

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