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自然公園の中に設けられた自閉症の人や家族のためのトレイル

time 2021/08/08

この記事は約 4 分で読めます。

自然公園の中に設けられた自閉症の人や家族のためのトレイル

松の木が立ち並ぶオアシスのベンチに、キャサリン・アビダと息子のアリは座っています。

「このトレイルのどこがいいの?
岩があるところ?岩とか、木とか、ベンチとか。ベンチ?」

アビダがそう息子に尋ねるとアリは「木」と答えました。

アリは14歳。自閉症で、言葉はほとんどありません。
ここ、米ニューヨーク州レッチワース州立公園までは車で4時間ほどかかりますが、もうすぐオープンする自閉症の人のための自然歩道、通称「ANT」を見に来たかったのです。

見知らぬ人たちと一緒に、穏やかに木々や空を見上げて楽しむ息子の姿を見て、アビダはこう言います。

「こんな瞬間はあり得ないと思っていました。
このプロジェクトが始まる前は、この子が世界で活躍することなんてできないんじゃないかと、ずっと絶望していました」

アビダはあきらめませんでした。
息子の行動にパターンがあることに、長年気づいていました。
深い自然が息子を落ち着かせてくれるのです。

p2-2 自然公園の中に設けられた自閉症の人や家族のためのトレイル

アリが4歳か5歳のとき、アビダは息子をストーニーブルック州立公園に連れて行きました。
ストニーブルック州立公園では、小川の近くにある遊び場に行き、アリは水に惹かれました。
アビダは驚きましたが、アリはハイキングが大好きになりました。
トレイルに沿ってたどり着いた滝の一つ一つ見ては、微笑んでいました。

アリが7歳になると、ほとんどしゃべらず、常に興奮している状態でした。
アビダはレッチワース州立公園のギブソンビル・トレイルに連れてきました。
アリはすぐにその場所が好きになりました。

「息子は落ち着いて、石を投げては笑い、笑っていました」

このレッチワースでの経験が、誰も予想しなかった出来事の連鎖を引き起こしたのです。
アビダは母親のパット・ストロボにその日の午後のことを話した。
ストロボは隣人の元中学校校長のローレン・ペンマンに話しました。
ペンマンは感動して、別の隣人スーザン・ハンスタインに話しました。

そして、ペンマンとハンスタインたちは、自閉症の科学者として有名なテンプル・グランディンと出会い、そして活動を進めることにしました。
ペンマンは、グランディンのアドバイスが、このトレイルを作る上での信条になったと言います。

「彼女は、深い自然の中に身を置くことが必要だと説明してくれました。
そして、人口密集地に近い場所にトレイルを作ろうとすることには反対しました。
そう反対したのは、もしこれがうまくいくのであれば、他のモデルにしたいと考えたからです。
なので、州立公園に設置する必要があったのです」

そう、ペンマンは言います。
そして、彼らはレッチワース州立公園に戻ってきました。
自閉症の人向けのトレイルの話を耳にしたエリック・カレイシーこの活動を支援することに加わりました。

「自閉症の人たちに向けて提供すると同時に、発達障害でない人にも楽しんでもらい、自閉症の人たちを身近に感じてもらう。
自然のなかで、インクルージョンを体験する場になると考えました」

p3-2 自然公園の中に設けられた自閉症の人や家族のためのトレイル

このトレイルの創設者たちは、自閉症の人や家族のことを理解しています。
当初から、学識経験者、家族、特別支援教育者からなる諮問委員会も作りました。
自閉症の人たちのために特別に作られたアウトドア体験「キャンプ・パズルピース」を運営するファミリー・オーティズムセンターとも提携しました。

「公園の障害は物理的なものだけではありません。
誰でも車に乗って公園に行くことができます。
しかし、人々が公園に行けない理由の中には、交通手段がないことだけでなく、歓迎されるかどうかを心配することもあります。
また、景色に慣れていない。
そして、自分と同じような人たちがいないのではないかという不安もあるでしょう。
ここはそうした心配をなくした場所です」

ペンマンは週に数日、1.6キロメートルに及ぶトレイルにある、あらゆるものをチェックしています。
「障害を持つアメリカ人法」に準拠していることは言うまでもありません。
階段に敷かれている石の種類、道に敷かれている人工木材の繊維、公園内で繰り返されるパターンなど、すべてが神経多様性を考慮して厳選されています。

8つのステーションは、それぞれが異なる体験を提供し、人が休息を必要とするときに逃避できる場所となっています。

「他の団体が公共の場をアクセシブルにする一方で、私たちはアクセシブルな場所を公共の場にしているのです」

そうペンマンは言います。
このトレイルが、インスピレーションの源となった自閉症のアリのような人たちが、他の人たちとつながりももてるようになることを願っています。

アリの母親であるキャサリンは、息子が世界に影響を与え、このトレイルができたことを誇りに思っています。

「息子の物語がこのような素晴らしいものに影響を与えたことを誇りに思います」

(出典・画像:米WBFO

自閉症、発達障害などをかかえていても本人や家族は周りの人を気にすることなく自然を散策し、他の人ともつながれる。

素晴らしい場所です。

日本にもこんな場所があるといいですね。

発達障害児の父が39億円かけ作った遊園地

(チャーリー)

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